著書
- 高橋奈緒子、益岡賢、文殊幹夫 共著
『東ティモール 奪われた独立/自由への闘い』
表紙と目次
東京:明石書店、1999年.800円.(明石ブックレット7)
小スンダ列島の端、オーストラリアのほど近くにあるチモール島の東半分を占める東チモール。数百年に及ぶポルトガルの植民地支配の後訪れた、24年に及ぶインドネシアの不法併合下での苦難。国際社会と大国の陰謀。21世紀最初の独立国となる東チモールの概観。
- 高橋奈緒子、益岡賢、文殊幹夫 共著
『東ティモール2 「住民投票」後の状況と「正義」の行方』
表紙と目次
東京:明石書店、2000年.800円.(明石ブックレット11)
1999年、インドネシア軍によるテロに抗して住民投票で勝ち取った解放。インドネシア軍と手先の民兵による破壊と虐殺。国際社会はどう対応したか。人道に対する罪を巡る正義の行方は? 1999年から2000年までの東チモールとそれを巡る国際社会の動きを追う。
訳書
- ヘレン・カルディコット&クレイグ・アイゼンドラス著
植田那美+益岡賢訳
『宇宙開発戦争 <ミサイル防衛>と<宇宙ビジネス>の最前線』
詳細
東京:作品社、2009年3月.280ページ、上製、2400円+税.
衛星通信・GPS・気象観測など、生活に不可欠となった衛星ビジネスのシェア争い。宇宙兵器配備によって、軍事覇権を握ろうとする米国。熾烈化する宇宙開発戦争の実態と最前線をまとめた、話題のベストセラー。「日本の宇宙軍拡との関わりと宇宙ビジネス」収載。
エリック・アザン著、 益岡賢訳
制作協力:パレスチナ情報センター(安藤滋夫)、ナブルス通信
『占領ノート 一ユダヤ人が見たパレスチナの生活』
詳細
東京:現代企画室、2008年10月.220ページ、上製、1500円+税.
パレスチナ。著者アザンは2006年、ヨルダン川西岸の三都市、ナブルス、カルキリヤ、ヘブロンを訪問した。イスラエルによる占領と併合のもと、パレスチナ西岸に暮らす人々の日常生活が描き出される。
ジェレミー・レゲット著、 益岡/植田/楠田/タナカ 訳
『ピーク・オイル・パニック 迫る石油危機と代替エネルギーの可能性』
概説と目次
東京:作品社、2006年9月.399ページ、上製、2400円+税.
「ピーク・オイル」による石油産出量の減少よりもいっそう危ぶまれるのは、それによる「経済パニック」である。すでに世界では、原油価格が高騰をつづけ、残された石油資源の争奪戦が始まっている。英国の地質学者で巨大石油企業コンサルタントとしても活躍してきた著者が、自らの経験と専門的分析をもとに論ずる「ピーク・オイル」の実体を明らかにし、一部諸国が推進する「代替」エネルギー政策が地球温暖化の観点から取り返しのつかない帰結をもたらす可能性を冷静に評価して、本当に持続可能な代替社会への道を示す。
リンダ・マクウェイグ著、 益岡賢 訳
『ピーク・オイル 石油争乱と21世紀経済の行方』
概説と目次
東京:作品社、2005年8月.386ページ、上製、2400円+税.
「いずれにせよ、私たちの石油依存症がもたらす問題の範囲をきちんと認識することが何よりもまず大切である。イラク問題を曖昧にし続けても得るところはない。米国がイラクの石油を支配しようとしまいと----レジスタンスの激しさを考えると現在のところそれはありそうにないが----解放者のふりをしてやってきた侵略者に対して多少なりとも懐疑の目を向けることで、地上で最も爆発しやすい問題の一つである石油をめぐって、緊急に必要とされている理解を促すことができるだろう」。カナダの調査型ジャーナリストにしてベストセラー・ノンフィクション作家の最新作。
ラフール・マハジャン他著、 益岡賢、いけだよしこ 共訳
『ファルージャ2004年4月』
概説と目次
東京:現代企画室、2004年6月.218ページ、1500円+税.
診療所の医師が、待ちきれなかったという様子で走り出してきた。「一人連れにいってもらえないだろうか? 妊婦だ、早産しかけている。」
アッザムが運転した。アフメドが彼と私の間に座って道を指示した。一目で外国人とわかる私は、私の姿とパスポートが外から見えるよう、窓側に座った。私の手元で何かが飛び散った。救急車に銃弾が当たったのと同時だった。プラスチックの部品が剥がれ、窓から飛びこんできた。
車を止め、サイレンを止めた。青いライトはそのままにしておいて、待った。目は、建物の角にいる米軍海兵隊の軍服を着た男たちの影に向けていた。発砲が数発。私たちは、できるだけ低く身を伏せた。小さな赤い光が窓を通り、私の頭の上を通り過ぎるのが見える。何発か、正確には数えていないが、銃弾が救急車に当たっている。私は歌い始めた。誰かが自分に向かって発砲しているとき、他に何ができるだろう? 大きな音を立ててタイヤが破裂して、車がガクンと揺れた。
心底、頭に来ていた。私たちは、封鎖された街で、何の医療処置もなく、電気もないところで子どもを産もうとしている女性のところに行こうとしていたのだ。はっきり救急車であることを表示しながら。あなたはそれに向かって発砲している。一体、何のつもりなの?
どうしてそんなまねができるの?
2004年4月、米軍がファルージャに加えた歴史的な虐殺を中に入って目撃した記録。
ウィリアム・ブルム著、 益岡賢 訳
『アメリカの国家犯罪全書』
概説と目次
東京:作品社、2003年3月.400ページ、2000円+税.
「私が話してきたような、こうしたあらゆる恐ろしい馬鹿げたことを終わらせるためにはどうすればよいか私の考えを話すべきかもしれない。私自身は、政府がやっていることと、それが引き起こす災難について、十分な数の人々が気づけば、いつかはそうした人々が決定力をもつ多数となり、変化が起こるだろうという仮定で行動している。長い時間がかかるかもしれない。私が生きているあいだにそうした変化を目にしたいと望んではいるが〔・・・・・・〕」。ベトナム侵略に反対して国務省を辞任した著者が調べ上げた、米国による介入と人権侵害の記録。3刷出ました。
ノーム・チョムスキー著、 益岡賢 訳
『アメリカが本当に望んでいること』
表紙と目次
東京:現代企画室、1994年.1300円+税.
「われわれが米国内で米国の政策を阻止すれば、世界の人々が生き延びる可能性は増す」。大国がいう「秩序」が世界を覆い尽くそうとする今、その背景を、著名な言語学者チョムスキーが分析する。5刷出ました。
ノーム・チョムスキー著、 益岡賢、大野裕、ステファニー・クープ 共訳
『アメリカの「人道的」軍事主義:コソボの教訓』
表紙と目次
東京:現代企画室、2002年4月刊.281ページ.2800円+税.
「ユーゴ空爆は民族浄化を阻止するために行なわれた」? 世界に君臨する超大国による「人道的な介入」。強大なメディアを通じて世界に浸透する神話を、チョムスキーは事実を着実に積み重ねることによって批判する。訳者あとがきもご覧下さい。2刷出ました。