『アメリカの「人道的」軍事主義』
(ノーム・チョムスキー著・現代企画室刊・2002年4月)
はじめに ユーゴスラビア背景
第1章 「原則と価値の名のもとで」
「正義かつ必要な戦争」
意図的な無知
新しい介入主義
ポスト冷戦時代の人道主義
価値ある犠牲者と価値なき犠牲者
空爆とその効果
第2章 爆撃前
KLAの登場
戦闘の激化から空爆へ
第3章 「人道的意図」の検討
1 ラチャク虐殺:「虐殺により行動は起こされた」
ラチャクとエルサルバドル
東チモール
2 1990年代の人道問題:いくつかの事例
コロンビア
トルコ
ラオス
二重基準
ソマリアとハイチ
3 人道的介入
第4章 否定症候群
事実の否定と遡及的正当化
知識人の見解と道徳的介入
悪魔化
普遍的浄化
われわれの理想主義的新世界
第5章 外交の記録
ランブイエ交渉
セルビア議会の決議
ロシアの交渉参加
G8
コソボ和平合意
安保理決議と消えた脚注
コソボ和平と報道
解釈の利便性:先例とコソボ和平
報道の自由
第6章 なぜ武力か?
「威信」のために
バルカン紛争の効用と「戦争の真の勝者」
世界は米英をどう見ているか
STRATCOM報告書
抑止戦略の変化
第7章 世界秩序とその規則
エピローグ 1999年を振り返って
空爆前の状況
遡及的正当化・二重基準・歴史の書き換え
あり得た選択肢
その後
コソボ関連年表
訳者あとがき