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イラク特措法1年延長、イラク派兵、多国籍軍参加以後の動き 2005年1月    ()(戻る

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2005年1月

2005年1月3日

■イラク・バグダッド西部にあるイラク暫定政府のアラウィ首相率いる政党、イラク国民合意(INA)の本部事務所近くで3日、自動車爆弾による自爆テロがあり警官2人と一般市民1人の計3人が死亡、25人が負傷。またイラク各地で治安部隊をねらった自爆攻撃や銃撃が相次ぎ、この日の死者は計18人に上った。

2005年1月4日

■イラクに2月、派遣される陸上自衛隊の「イラク復興業務支援隊第三次要員(約100人)に防衛施設庁職員2人が含まれることがわかった。

■防衛庁は4日、スマトラ沖地震津波の救援・復興支援のため、国際緊急援助隊派遣法などに基づき、インドネシアに自衛隊を派遣することを決め大野功統長官が陸海空の三自衛隊に準備命令を発令。800人規模の予定。

■4日、イラクバグダッド州のアリ・ハイダリ知事が射殺される。また同市中心部の米軍管理区域に通じる検問所で燃料輸送車による自爆テロが発生。11人が死亡60人が負傷。

2005年1月5日

■イラク北部モスル郊外で5日、米軍基地で働くため移動中だったイラク人18人が「処刑」されているのが見つかる。

■中部電力は5日、静岡県の浜岡原子力発電所で施設内の排水を集めるポンプ付近から約2リットルの水が漏れたと発表。

■スマトラ沖地震津波で被災したインドネシア支援のため国際緊急援助隊として派遣される自衛隊の活動全容が5日明らかにされる。タイ南部のウタパオ基地に指揮所を置き、C130輸送機と大型ヘリコプターでスマトラ島北部へ物資を空輸、輸送管を隊員宿舎とヘリの離着陸基地として活用する。医療、防疫活動も実施する。

■イラク中部の三カ所で5日、自動車爆弾を使った自爆テロが続発、計28人が死亡。

2005年1月6日

■奈良市の女児誘拐殺人事件に関連し、性犯罪者の再犯防止策について、警察庁の漆間巌長官は6日、性犯罪の前歴者の現住所を把握するシステムが必要との考えを示した。

■自民党は6日、党大会運営委員会を開き、2005年の党運動方針案を了承。18日の党大会で正式決定。方針案は教育基本法改正について「本年こそ実現することを誓わねばならない」と強調。

■小泉首相は6日、ジャカルタ市内で国連のアナン事務総長と会談。日本が目指している国連安全保障理事会の常任理事国入りについて「進展がみられることを期待したい」と理解を求めた。これに対し、アナン事務総長は「安保理の構成は、今日の国際社会の現実を反映することが私の期待だ」と述べるにとどめた。

■小泉首相は6日午後、ジャカルタ市内でインドネシアのユドヨノ大統領と会談し、スマトラ沖地震津波関連の無償資金供与5億ドルのうち、約1億3千万ドルを同国に割り当てることを表明。割当額は2国間援助分2億5千万ドルの半額近くになる。

2005年1月7日

■政府は7日、スマトラ沖地震津波の救援・復旧支援のため、自衛隊の派遣規模を当初計画の800人から千人規模に増強する方針を決めた。

■ブッシュ米大統領は7日、退任するアーミテージ国務副長官の後任にゼーリック通商代表の指名を発表。

2005年1月8日

■イラク北部モスル近郊の住宅に米軍が空爆、14人が死亡、5人が負傷。住宅は爆発でがれきとなった。イラク駐留米軍は8日、誤爆と説明。

2005年1月9日

■ナイロビからの報道として、スーダン南部の内戦で、スーダン政府と反政府組織スーダン人民解放運動(SPLM)は9日、包括的和平協定に調印。

2005年1月10日

■パレスチナ自治政府議長選で故アラファト前議長の支持基盤だったパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハが擁立したマハムード・アッバスPLO議長が10日、62.3パーセントの票を獲得し圧勝。

ウクライナのクチマ大統領は10日、同国のイラク駐留部隊を今年前半に撤退させるようクズムク国防相とグリシェンコ外相に指示した。同国は今年末の撤退方針だったが、治安悪化を理由に前倒ししたとみられる。ウクライナ軍は2003年8月からイラクに展開。現在約1600人が駐留しているが、今月9日に誤爆で8人が死亡。これまでに計17人が犠牲になっている。

■フーン英国防相は10日、イラク国民議会選挙に備え、英軍部隊400人を増派すると発表。

■バグダッド警察本部の副本部長が10日、バグダッド市内で何者かに射殺された。

2005年1月11日

■イラク北部ティクリートや中部で11日、警察などに対する攻撃が相次ぎ、計18人が死亡。

2005年1月12日

■国営諫早湾干拓事業(長崎県)の工事差し止めをめぐり佐賀地裁は12日、差し止めを命じた同地裁の仮処分決定を取り消すよう求めた国側の意義を退けた。

■自民党の阿部晋三幹事長代理らが2001年、従軍慰安婦問題に関する特集番組の放送前に「偏った内容で、区政中立の立場で報道すべきだ」などとNHKに申し入れをしていた問題で、この番組をめぐりNHKなどに損害賠償を求め訴訟を起こしている「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」(東京)は12日「国会議員と公共放送が市民を欺いた意見行為で断じて許されない」とする声明を発表した。

2005年1月13日

■昨年12月に突然辞意を表明した米国のダンフォース国連大使は13日、最後の国連安全保障理事会の会合で”別れの辞”を述べ、「米国はその強大さゆえに特に立場の違う人々の意見に心を開くことが重要だ」と米国に謙虚さを求めた。

■米カリフォルニア州中部セレスで9日、イラクから帰還後、休暇中の海兵隊員(19)が武装して酒店に押し入り、警官を射殺、その後別の警官隊との銃撃戦で射殺されていたことが13日までに分かった。サンフランシスコ・クロニクル紙などが報じたとの報道。

■イラク南部サマワの陸上自衛隊宿営地で11日夜(日本時間12日未明)起きた砲撃は、30日に予定されているイラク国民議会選挙を前に、反対勢力の妨害活動がイラク全土に及んでいることを裏付ける事件だけに、政府は警戒感を強めているとの報道。自衛隊宿営地付近では先月末、土中から迫撃弾5発が発見され、今回は着弾が宿営地内だったことに加え、ロケット弾が信管付きで爆発のおそれもあり、隊員にとっては「まさに冷や汗もの」(自衛隊幹部)だった。現状で政府側には「宿営地に多少の砲撃があったぐらいで、現場を放棄することはできない」(防衛庁幹部)との思いが強い。

2005年1月14日

■大野功統防衛庁長官は14日、防衛庁でイラク暫定政府のジュマイリ駐日大使と会談し、イラクに派遣している「自衛隊について「隊員の安全確保に配慮をお願いする」と協力を要請した。

2005年1月15日

■イラク北部の駐留軍司令官であるハム准将は15日、北部モスルを中心とするにナワ州選挙管理委員会の職員ほぼ全員が、治安上の理由で辞任したこと明らかにした。

■イラクのアブグレイブ刑務所で起きたイラク人収容者の虐待事件で、米国の軍事陪審は15日、主犯格の元憲兵隊員グレーナー技術兵に禁固10年と不名誉除隊の判決を言い渡した。

2005年1月17日

■阪神大震災10年

■パレスチナ自治政府高官は17日、アッバス自治政府議長が治安機関に対し、過激派などによるイスラエル攻撃を阻止するように命じたことを明らかにした。

2005年1月18日

■日本経団連(奥田碩会長)は18日、憲法改正に必要な国民党兵法の早期成立や、憲法に集団的自衛権の行使を明示することなどを求めた会見提言「我が国の基本問題を考える」を正式に発表。

■イラク国民議会選挙に暫定政権のアラウィ首相率いるイラク国民合意(INA)などの政党連合から出馬した候補者の1人が18日、南部の都市バスラで武装グループに殺害された。またバグダッドにあるイスラムシーア派の主要政党イラク・イスラム革命最高評議会の事務所近くで自爆テロがあり少なくとも3人が死亡。

2005年1月19日

■チャールズ英皇太子の二男、ヘンリー王子がナチスの制服を着てパーティに参加したことをきっかけに、ナチスの紋章「かぎ十字」を欧州全域で禁止すべきだという声が高まっているとの報道。

■政府は19日、沖縄県の先島諸島周辺で昨年11月発生した中国厳選による領海侵犯事件での対応の遅れをふまえ、同様の事件が発生した場合の対処方針を発表。潜水艦が領海内に進入した場合、原則として例外なく海上警備行動を発令し、速やかに公表することなどが柱。

■共産党の志位和夫委員長は19日の記者会見で、自衛隊の海外派遣について大規模な自然災害を対象とした純粋な人道支援の場合は、容認する考えを明らかにした。「純粋な自然災害であり、非常に規模が大きい。純粋な人道支援に限定しての活動は否定しない」と発言。

■大野功統防衛庁長官が18,19日と就任以来初めて沖縄県を訪問。在日米軍再編の日米協議が本格化する前に、地元との信頼関係を築くのがねらいだったが、米軍普天間基地の移設がこう着していたため地元からの不満と不信が長官を直撃。

■イラクの首都バグダッドで19日、オーストラリア大使館や治安施設をねらった爆弾テロが連続して5件おきる。ロイター通信によると併せて26人が死亡。

2005年1月20日

■郵政民営化について、自民党の申入書に対する政府の回答原案の全容が20日、明らかになった。郵便局数の現行水準の維持義務化は、隻に示した基本方針に沿って進めるとして事実上拒否。

■昨年11月の米同等稜線で再選を果たしたブッシュ米大統領2期目の就任式がワシントンの連邦議会議事堂前で行われた。大統領は17分程度の演説で外交政策について「米国での自由社会の継続は、外国での自由社会の成功にかかっている。米国の平和にとって最高の希望は、自由を世界に広げることだ」と述べた。

■中曽根康弘元首相が会長を務めるシンクタンク・世界平和研究所派20日、独自の憲法改正試案を発表。憲法9条1項の戦争放棄は維持した上で、自衛のための防衛軍を創設し、国会承認があれば海外での武力行使も容認したものとなっている。

■与党が通常国会への提出を検討している「国家緊急事態基本法案」などの素案が20日、判明。有事や大規模テロ、自然災害対策などの基本的な対応策をまとめた基本法で、内閣が迅速に意志決定するため首相と関係7閣僚による「国家緊急事態対処会議」を創設、政府が国会の秘密会で機密情報を報告する規定を盛り込んだ。

■インドネシア国軍のリャミザルド陸軍参謀長はスマトラ沖地震津波で大被害を受けた同国のアチェ州で過去2週間で独立派ゲリラ「自由アチェ運動」のメンバーを120人殺害した」と発表。しかし人権団体は国軍が殺害したゲリラは、ほとんどが非武装の村民だったと非難した。

2005年1月21日

■法相の諮問機関・法制審議会の少年法部会は21日、14歳未満で刑罰法令に触れる行為をした「触法少年」も少年院送致を可能にすることなどを柱とした少年法などの改正案要綱を決定した。

■防衛施設庁は21日、5月末で使用期限が切れる沖縄県読谷村の米軍楚辺通信所(通称・象のオリ)について、期限切れ五も強制使用できるよう米軍用地特別措置法に基づく使用認定の申請を小泉首相に提出した。使用延長の手続きは今回3回目。

■チェコ下院は21日、イラク派遣の駐留を年末まで延長する政府案を賛成多数で可決した。

■イラクの首都バグダッド南方ユスフィヤ近郊で21日、爆弾を積んだ救急車がイスラムシーア派住民の結婚パーティー会場に突っ込み少なくとも7人が死亡。16人が負傷。

2005年1月22日

■自民党森派(政治団体名・清和政策研究会)が同派の政治資金収支報告書に、最近数年にわたり所属する国会議員に配った資金の明細を記載していなかった可能性の高いことが22日、関係者の話で分かる。

2005年1月24日

■元従軍慰安婦への「償い金」支払い事業などを行ってきた財団法人「女性ためのアジア平和国民基金」の理事長、村山富市元首相は24日、東京都内で記者会見し、2007年3月末までに基金を解散する方針を明らかにした。村山理事長は、フィリピン、韓国、台湾、オランダ、インドネシアの5つの国、地域での「償い事業」が07年3月終了することを理由に挙げ「従軍慰安婦問題のけじめは果たすことができたと思う」と語った。

■イラクの首都バグダッド中心部にある暫定政府のアラウィ首相率いる有力政党、イラク国民合意(INA)本部事務所近くで24日、自動車爆弾の爆発があり、病院関係者は民間人や警察官ら計10人が負傷と述べた。

■日米両政府は今年秋にも、米軍横田基地飛行場の民間機利用を認める軍民共用化で合意する見通しになったとの報道。

2005年1月26日

■日本国籍でないことを理由に東京都の管理職試験を拒否されたのは憲法違反だとして、在日韓国人女性の保健師が、とに200万円の賠償を求めた訴訟の上告審判決が26日最高裁法廷であった。大法廷は日本人職員と外国人職員の区別は合理的理由があり「法の下の平等を定めた憲法に違反しない」とする判断を示した。15人の裁判官のうち13人の多数意見による結論。反対意見を述べた泉徳治判事は「鄭さんのような特別永住者は就労活動で制限を受けず、憲法の保障する平等原則屋職業選択の自由を享受できる。権利制限にはより厳格な合理性が要求される」とした。また滝井繁男判事は「いっさいの管理職への道を閉ざすのは合理的な理由に基づかず、国籍による労働者の違法な差別」とした。石原慎太郎東京都都知事は「外国籍を有する職員の認容に対する、東京都のこれまでの判断を認める内容の判決であると受け止めている」とした。

■26日、イラク西部のルトバ付近で米軍ヘリが墜落し、搭乗していた海兵隊員1人が死亡。米軍は墜落の原因を調べている。

■26日、スーダン西部ダルフールで政府軍と思われる空爆で100人を超える住民が殺害された。

2005年1月27日

■27日、大野功統防衛庁長官は、イラク南部サマワで活動中の第4次復興支援群と交代のため、陸上自衛隊の渡辺元旦中部方面総監に対し、第5次イラク復興支援群の編成命令を出した。昨年12月に派遣1年延長を決めてから初の編成命令。第5次隊は第10師団(司令部・名古屋市守山区)を中心に約490人で編成し、群長には第35普通科連隊(守山)長の太田清彦一佐が就任する。

■フーン英国防相は27日、イラク南部ムサンナ州から今年3月に撤退するオランダ軍に代わり、英軍約600人が治安維持任務就くと発表。

■27日、イスラム教スンニ派住民が多いイラク中部サマラと周辺町村に設置された投票女系6カ所が爆破された。死傷者はなかった。

2005年1月28日

■フィリッピン国軍は28日、反政府勢力モロ・イスラム解放戦線(MILF)とアブサヤフが拠点とする南部ミンダナオ島を空爆し、両組織の兵士計約40人を殺害したと発表。

■NHKの橋本元一会長は28日、緊急記者会見し、不祥事に伴う受信料不払い急増で引責辞任した海老沢勝二前会長、笠井鉄夫前副会長、関根昭義前専務理事の元首脳3人から顧問自体の申し入れがあり、受理したことを明らかにした。

■パレスチナ・ガザ地区の10自治体で27日実施された地方議会選挙で28日、選挙管理委員会によるとイスラム原理主義組織ハマスが118議席のうち77議席を制して圧勝。

2005年1月29日

■イラク中部ハナキンにある駐留米軍の関連施設で29日、自爆攻撃がありイラク兵3人と民間人5人の計8人が死亡。バグダッド北部では武装勢力がイラク軍基地をロケット弾で攻撃、同軍兵士3人が死亡。

2005年1月30日

■イラクの旧フセイン政権が崩壊して以降、初めてイラク国民の民意を問う国民議会選挙の投票が30日実施された。倍群など約30万人が厳戒態勢を敷いたが首都バグダッドや各地の投票所で、爆弾や銃撃によるテロが続発。30人以上の犠牲者がでた。

2005年1月31日

■イラクの首都バグダッド北西で、30日に起きた英空軍のC130輸送機墜落で、イラクの反米武装組織「アンサール・イスラム」を名乗る組織が31日、動機を撃墜したとする声明をイスラム系ウェブサイトで発表。


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