編集長の随時日誌 2008年1月 から分離

911事件を国会で取り上げる民主党新緑風会に他の野党はなぜ呼応しないのか

2008.01.14(2019.9.12分離)

 1月10日(木)、参議院・外交防衛委員会(第十八回)で、民主党新緑風会、藤田幸久議員が、ニューヨーク911同時テロ事件に関する質問をした。

 NHKで報道したらしいが、その後のメディア報道はない。他の野党も呼応しない。このような民主党新緑風会の単独の国会質問には、前例がある。


http://www.jca.apc.org/~altmedka/2003aku/aku745.html
『亜空間通信』745号(2004/03/08)
【ビンラディンが新聞種に再登場で旧聞の日本国会議事録とメディア報道の唖然の実情を再確認】
 [中略]
 9・11事件の直後、翌月、10月24日の参議院連合審査会での質問と政府側答弁のことである。

01・10・24・民主党・参議院議員・元札幌地検検事長佐藤道夫「刑事事件としての証拠」質問
 [中略]
 『日本経済新聞』(01・10・24夕刊)2面の左上の隅っこの2段。

 「国内の刑事裁判みたいな証拠は確かにない」。小泉純一郎首相は二十四日午前のテロ対策特別措置法案に関する参院合同審査で、米同時テロへのウサマ・ビンラディン氏の関与について、国内裁判に十分耐えるだけの証拠は明示されていないことを示唆した。民主党の佐藤道夫氏への答弁。

 首相は同氏の関与が濃厚なテロ事件が頻発している点を指摘。「(国際社会の忍耐の)限界を越えたということだ。証拠がないから何もしないという態度は日本として取り得ない」と強調した。

 首相はこれまでビンラディン氏の関与を裏づける「説得力のある説明」を米側から受けていることを強調する一方、「「情報の中身は明らかにできない」としていた。(了)


 他の野党の状況に関しては、別途、以下の批判をした。


http://www.jca.apc.org/~altmedka/loc-39.html
『亜空間通信』77号(2001/11/04)
【9.11.アメリカ重大事件に典型を見る偽善系左翼のぶりっ子癖が裸の猿の最悪の癌】
 [中略]
 今回の事件に際しても、「戦争反対!」を叫ぶ勢力の多くは、私が詳細に調査した限りで言えば、湾岸戦争、カンプチアPKO出兵、ユーゴ戦争と、すでに3度にわたる事例と同様に、事態の真相究明の努力をせず、特に、戦争屋の首魁、アメリカの謀略を疑うことを恐れ続けてきた。それは、なぜか。その深層の真相を具体例を挙げつつ論理的に解明することなのである。

 私の基本姿勢を示すと、英語の諺が最も厳しいが、「偽の友は公然の敵より悪い」、 またはその裏返しで、「公然の敵は偽の友より良い」である。今回も、心情左翼とや らの読者が多い朝日新聞よりも破落戸ナベツネ独裁の読売新聞の方に、うがった記事が見られた。理由は簡単で、いわゆる右は平気で嘘も付くが本音の勝負もするし、基本的には主流の自然体であり、いわゆる左は丸暗記の優等生型の格好だけで不勉強の反主流、つまりは経営能力も経験もない偽善系の負け犬の群れだから、なのである。

 非常に簡単な結論を先に述べると、私が偽善系左翼と呼ぶ連中は、私とはまったく逆で、事態の真相究明を、目的にも手段にもしていない。彼らの動機は、自分達の勢力の拡張、いや、それが困難というよりも不可能に近くなっている現状の下では、実は、そこそこの勢力維持にしかない。
 [中略]
 私が「偽善系左翼」として位置付けるのは、今は亡き日本社会党から始まり、凋落の一途を辿りつつある日本共産党などを最大集団とする諸々の党派の全体像である。
 [中略]
 今回の「9.11.アメリカ重大事件」に関しては、私が「肝心なこと」と考える「敵の謀略」を見抜こうとする意欲が見られる個人は、少しはいるものの、集団としては、 ほとんどないと言って差し支えない状況である。
 [中略]
 孫子も「謀を破る」ことの重要性を指摘している。その兵法の基本、「彼(敵)を知り、己を知る」努力と能力を欠く集団には、勝利の可能性がないばかりか、負け戦の保証しかないのである。ところが、現代では、負け犬でも、山に逃げ込む必要はなく、都会においてさえ、そこそこの宗派勢力を維持できる世相なのである。だから、 何度負けても悪癖の除去が不可能なのである。
 [中略]
 むしろ、口を開けば、「変革」とか「革命」とか「世直し」とか「平和」とか「戦争反対」とか「出兵反対」とか、諸々の反体制的言辞を弄して「大衆」を組織し、小は集会やデモ行進への「動員」から大は「政治献金」に至るまでの「成果」を競う諸勢力の「欺瞞」または「自己欺瞞」の暴露こそが、「急がば回れ」の急所だというのが、私の論点の中心なのである。

 今回の事件に関しても、日本共産党を具体例に取り、その誤りを、以下、3つに分けて指摘する。

1. 日本共産党は、日本の大手メディア、またはアメリカに同調し、「同時多発テロ」という用語を用い続けている。
 [中略]
 なぜか。私の結論は非常に単純である。「テロを糾弾する!」と叫べば、多数派の無知な世論に迎合できることを感覚的に感知して、盲動しているだけなのである。

2. 以上から当然の結果として、「テロを装った戦争挑発の謀略」を疑う方向性は、まっ たく見失われる。

 以上の1.2.によって、日本共産党は多数派の大手メディアに騙され続けている「大衆」からの「孤立」を免れる。正しいか正しくないかが問題ではないのである。
 [中略]
「テロを糾弾する!」と叫んで、「お山の大将、我一人ごっこ」にふけっている。
「漁夫の利」という諺もあるのだが、ああ、何をか言わんや。