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「さざ波通信」一般投稿欄
30年以上も前からの宿痾の根本治療法:Re:赤旗日刊紙「国民運動欄」国鉄闘争に関する記事
2002/12/14 木村愛二、60代以上、元日本テレビ社員、現電網雑誌編集長
以下に抜粋紹介する「一般投稿欄」への投稿を拝見。
[以下、引用]
「赤旗」国鉄闘争報道について
2002/12/8 赤旗記事研究分析員、20代、民間労働者先日の赤旗日刊紙の「国民運動欄」に国鉄闘争に関する記事が掲載されていた。
記事を一読してなんとも言いがたい不快感におそわれた。これは一言でいって、共産党中央の自己保身と自己正当化(合理化)の論理が貫徹されたおよそ「報道」と呼ぶに価しないシロモノである。[後略]
[引用終わり]
私は65歳で、この件と関係が深い経歴としては、元東京地方争議団共闘会議の副議長、千代田区争議団共闘会議の議長などを歴任した。国鉄の民営分割問題が起き、労働戦線の分裂に至るまでの時期には、この2つの位置にあった。現在も、国労闘争団の支援のために、いささか、経験と人脈を生かした裏方の努力をしている。「さざ波通信」の記事も、時折、旧友に渡して、参考に供している。
上記の投稿を拝見して、早速、日本共産党本部に電話し、時間が惜しいので、いきなり交換手の方に、現在の「国民運動部長」は、元労対部長の荒堀か、と聞いたところ、やはり、そうだという返事を得た。
荒堀労対部長に関しては、当時、日本共産党の党員の労働組合の関係者の間でも、様々な論評があった。簡単に言うと、非常に乱暴かつ典型的な党官僚で、現在の労働戦線の分裂、国鉄闘争の問題に関しては、折り紙付きのA級戦犯である。現在、76歳と聞くから、当時は50歳代、今の私からみれば「嘴の黄色い小生意気な餓鬼」でしかない。
それでもなお、現在の日本共産党中央執行部の職場経験・闘争経験のなさから考えると、低俗なカリスマの位置を保つころができるのであろう。自己弁護にきゅうきゅうとするのは、当然である。
私は、当時よりも20年ほど前から、故堀江正規さんの指導を受ける「資本論勉強会」参加していたが、堀江さんの最後のライフワークは、大月書店から発行された叢書、『労働組合運動の理論』であった。堀江さんは、元千代田区労協事務局長などの経歴の私に対しても、地域共闘なり労組の地域組織などの問題に関して、質問してきたし、月刊『労働農民運動』の座談会に、私の出席を求めたりしてくれた。よく実態を調べる人だった。
その堀江さんが、ある時、資本論の勉強の後でコーヒー店で雑談していた時のように記憶するが、「荒堀君は、理論をやらないから、勘が発達するようだ」と、軽く笑いながら話した。扱いに困っていたようだった。
そういう「勘」だけで地位を保つ人物が、いまだに、日本共産党の「いわゆる」大衆運動を牛耳っているとすれば、実に嘆かわしい事態である。
しかし、私は、別途、来年に迎える「東京地方争議団共闘会議結成40周年」に向けて、いささか長文の私見をまとめるべく構想中であるが、本来は労働組合運動に口を出すべきでない政党に対しての批判を並べるだけは、労働組合運動の実践家としては、無い物ねだりでしかない。これまた空しいと思っている。自分自身の活動をも含めて、労働組合運動、労働争議の運動、その組織などの全体に関しての総合的な批判を、多角的に繰り広げることなしには、これからの展望は開けないであろう。
これまでに電網入力したこの関係の拙稿は、以下に入っているので、参照されたい。