雪の札幌市の読者からの手紙
(1999年)
木村愛二 殿
謹啓 寒さの厳しい折、札幌はこの1月に1年分の80%相当の降雪量の発表です。
関東地方は降雨量が少ないと聞きます。各地でインフルエンザが猛威を振るっているようですが、木村殿におかれましては、益々御清祥の事とお慶び申し上げます。
さて、木村殿の著作は、失礼ながら、西岡昌紀著作『アウシュヴィッツ「ガス室」の真実』で、知りえる事になりました。
『マルコポーロ』誌廃刊事件は小さな都市札幌でも大騒ぎとなりました。但しマスメディア報道は、たった一日です。知り合い同士の会話で「報道の自由」「言論の自由」は? と一応の見識人になったつもりで話し合ったものでした。
そこに木村殿の著書の通り、1995.3.20.に発生した地下鉄サリン事件、同年1月17日未明の阪神、淡路島の大地震に溯って、『マルコポーロ』の件は会話に埋もれてしまいました。歴史家やマスメディアや、『マルコポーロ』関係者にとっての条件が整ってしまったのです。
ところが、木村殿が同年6月26日に『アウシュヴィッツの争点』を出版していた事を、西岡著作で知りえたのです。木村殿の1995年6月26日出版は称賛以上の事だと、私は頭が下がります。『マスコミ・ブラックアウト』にさせないという知識と経験、経歴の非凡を伺えました。また正義への姿勢、相手先への確認、検証の仕方等、数を上げさせて頂きましたら切りが無く、これ以上称賛致しますと、私自身の背中に痒さを覚えます。
話は変わります。木村愛二作『アウシュヴィッツの争点』『偽イスラエル政治神話』、西岡昌紀著作『アウシュヴィッツ「ガス室」の真実』、以上の3作を通読するのには、最初は白髪が少しづつ増していき、後読みの木村殿『アウシュヴィッツの争点』では胸が苦しくなり、『偽イスラエル政治神話』では胃痛を訴え、何時心臓停止となるのではないと思いつつ読みました。この苦しみの中でも、何回も読み解かさなくては理解の出来ない脳無しの私に立腹しながら辞書を引きながらの苦戦奮闘で、私なりの解釈に至りました。
『偽イスラエル政治神話』では、断固として強靭な精神力を蓄え、どんな圧力にも屈せずにいる木村殿、西岡殿に、私で出来る事がありましたら、方向付けをして下さい。名誉も地位もなく、金銭にも決して余裕が無い私に方向付けを……
現在は、余裕の有る知人は3冊セットで購入しているようです。他の知人は私の所にきて読んでいき、納得した方は注文しているようです。
私の知りえる人では70歳代~60歳後半の方は、『ガス室』『アンネの日記』の以外は、木村殿の著作を親から口伝されていたり知人からの「噂」として知っていたようです。但し上記の2点に関しては、時に感情的にお話なさる方が2名程いましたが!
『ガス室』『絶滅』『アンネの日記』『人工国イスラエル』『発疹チフス』の関連には、しっかり受け止める方々が多くは見当たらず、これからの私の課題です。以上の年齢層を取り上げますと、読書なさること自体が相当の苦労の感じを受けました。
30歳代~60歳代の方々は、大変に意義のある話し合い、議論になりました。これかれも話し合いを続けていきたい方々です。
西岡昌紀殿のご提案の10歳代の方々は、これからの仕事に成ってまいります。この10歳代の方々は、感情の起伏がとても豊ですので、「きっかけ」を考えます。
20歳代方々は、色々な意味での人生の選択や方向等々、たくさんの想いを描き、その一方で読書の意欲も旺盛と、私の過去を振り返り思っています。世間に出版されている恋愛小説、推理小説………ベストセラー等々の他に、何でも貪欲に取り入れる世代だと信じて、接近してきた事実を伝い、書物の購入を推薦しつつ回し読みを、お勧めしていきます。
木村殿の「最初に急所を外したら大暴れされるに決まっている」と「すべてを疑えが科学的思考の原則である」を教訓として私は今後、この問題に邁進していきます。訴訟問題、文献の裏取り作業、文筆作業、知識人との会談、打ち合わせ等々の邪魔を致しましたことを心からお詫び致します。
末筆と成りましたが、木村殿と御家族と御友人に益々の御多幸と御発展をお祈りし、筆を置かせて頂きます。敬具。
1999年1月31日 藤井
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木村愛二:180-0013武蔵野市西久保1-49-16
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以上。