➡ 偽ユダヤ人カザール(Khazar・ハザール)問題
2006.5.4(2019.5.31分離)
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/902.html
ユダヤ人カガノビチと共産主義ロシア革命の深層
阿修羅ホロコースト掲示板に、ユダヤ人、カザール(ハザール)、カガノヴィッチ(カガノビチ)、ロシア革命、さらには、ユダヤ人が中心だったロシアの共産党に関する情報が溢れだした。
いわゆるユダヤ人はユダヤ教徒のことである。
九〇%は旧約聖書時代のユダヤ人ではなくて、ユダヤ教に改宗したカザール人だった。ロシアの共産党の中心がユダヤ人だったことも周知の事実である。
これらの情報、歴史的な問題点の鍵となる人物が、カガノヴィッチ(カガノビチ)なのである。
平凡社刊『世界大百科事典』「カガノビチ」の項目には、以下のように記されている。
Kaganovich(1893-)。ソ連邦のユダヤ人出身の政治家。典型的なスターリン派の官僚。1911年からのボリシェビキであるが、内乱時、地方での集権的党運営が認められ、ネップ期は党中央委員会書記局においてスターリン書記長を補佐した。その後、ウクライナ共産党書記をつとめ、1930年に政治局員となる。特に1929年以後の農業集団化や右派批判に手腕をふるい、1930年代はモスクワの都市建設および農業での強硬な指導によってスターリン政治体制の確立に貢献する。また重工業や運輸面でも活躍した。第2次世界大戦後はウクライナの党書記長をつとめたが、スターリンの死後、スターリン主義的な方法に固執、フルシチョフらと対立し、1957年の反党事件で失脚、第22回大会でも批判された。
カガノヴィッチはユダヤ人だが、ロシアのユダヤ人だから、当然、カザールである。
以下は、カザールに関する拙稿の抜粋である。いわゆるユダヤ人の主流がカザールであると指摘するのは、命に関わることなののである。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw-61.html
『湾岸報道に偽りあり』
隠された十数年来の米軍事計画に迫る
補章:ストップ・ザ・「極右」イスラエル
[中略]
「ユダヤ人」の九〇%はタタール系カザール人だった
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-23.html
『偽イスラエル政治神話』
2章:20世紀の諸神話
4節:"民なき土地に土地なき民を"の神話
[中略]
[英植民相暗殺のテロリストを“英雄廟”に埋葬]
[中略]
カイロ駐在のイギリス植民地担当国務大臣だったモイン卿は、一九四二年六月九日、貴族院で、「ユダヤ人は古代ヘブライ人の子孫ではない[訳注1]から、聖なる土地の“正統な領土回復要求権”を持っていない」と言明した。パレスチナへのユダヤ人の移民を抑制する政策の賛成者だった彼は、《ヘブライ人の独立に対する執念深い敵》として非難の的となった(アイザック・ザール『救助と解放/イスラエル誕生にアメリカが果たした役割』54)。
一九四四年一一月六日、カイロにいたモイン卿は、イツァク・シャミール[のちのイスラエル首相]指揮下のシャミール集団のメンバー、二人によって射殺された[犯人二人はアラブ側に逮捕され、処刑された]。
その後、二〇余年を経て、オークランドの『イヴニング・スター』紙の一九七五年七月二日に掲載された記事によると、処刑された二人の死体をエルサレムの“英雄廟”に埋葬するために、二〇人のアラブ人の捕虜との交換が行われていた。イスラエルが暗殺者を褒めたたえ、英雄扱いしたことを知って、イギリス政府は慨嘆した。
訳注1:いわゆるユダヤ人、またはユダヤ教徒の約九割は、モイン卿の発言の通り、「古代ヘブライ人の子孫ではない」。ユダヤ教を採用したカザール帝国の末裔とその係累である。タタール系の民族を中心とするカザール帝国は、七世紀から一〇世紀に掛けて南ロシア周辺で栄え、その後に滅び、住民は離散した。巻末の「訳者解説」で資料等を紹介する。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-33.html
『偽イスラエル政治神話』
訳者解説
本書の数多い主張の中には、まだまだ複雑な問題が潜んでいるが、ここでは四点についてだけ、補足をして置きたい。
[中略]
第二は、いわゆるユダヤ人の血統の問題である。
本訳書ではすでに、シオニストのテロリストに暗殺されたイギリス人、モイン卿の発言(二三七頁)に、簡単な訳注を付して置いた。そのままではほとんどの日本人の読者には、前後の脈絡が分かりにくいだろうと判断したのであるが、著者が、そこで詳しく述べていないのは、欧米の読者には周知の事実だからである。
この問題は、拙著『湾岸報道に偽りあり』でも紹介した。簡単に言うと、ユダヤ人と呼ばれている人々の内の九割ほどは、旧約聖書のユダヤ人、イスラエル人、またはヘブライ人の血統ではないのである。
本書でもその問題点が指摘されているように、現在のイスラエル自体が、「ユダヤ人」の定義を、基本的には「ユダヤ教徒」に求めている。それ以外には共通の基盤がないのだ。
「日本人」の場合にも、帰化すれば同じ「日本人」なのだから、もともと何々人という言葉自体が、厳密に血統を問う言葉ではない。だが、ユダヤ人の場合には、単なる懐古趣味の系図研究ではなくて、古代の先祖の土地所有権を争っていることになるのだから、決定的に、こだわらざるを得ない。しかも、血統が違う人々の比率が、桁外れに高いのである。
世界のユダヤ教徒の人口の九割に当たり、アシュケナジムと呼ばれる宗教上の流派に属する人々は、古代のユダヤ人の血統上の子孫ではない。七世紀から十世紀にかけて南ロシアで栄え、国ごとユダヤ教に改宗したタタール系の民族の王国、カザール(ハザール、ハザルとも記す)の末裔とその係累なのである。だから、ロシア、ポーランドなどの東欧諸国に、桁外れに多いユダヤ人の集団が存在していたのである。彼らは、「東欧ユダヤ人」とも呼ばれている。
この問題は、政治的シオニストの主張にとっては都合が悪いから、「血統云々」の発言を繰り返すモイン卿の暗殺にまで発展した。つまり、生命の危険を覚悟しなければ公言できない問題だったのである。当然の結果として、今も、欧米のメディアは報道しない。日本のメディアも、自称歴史学者のほとんども、欧米の習慣に従っている。しかし、本物の学問の世界では国際的な定説であり、日本でもかなり広く知られている。
詳しい研究書もある。その日本語訳も出版されている。その一つは、日本語訳では『ユダヤ人とは誰か/第十三支族カザール王国の謎』(三交社)となっているが、原題を逐語訳すると、『第十三支族、カザール帝国とその末裔』である。著者のアーサー・ケストラーは、ハンガリー生れのユダヤ人で、平凡社発行の『世界大百科事典』にも載っている著名な作家、思想家である。
旧約聖書に発する地中海文明の三大宗教の圏内では、「第十三支族」で意味が通じる。始祖アブラハムの子孫の内で行方が分からなくなった支族の意味だから、日本語訳の題名のように「ユダヤ人」を明記する必要がない。この原題および日本語訳の双方に現れる「第十三支族」という言葉の使用法は、あくまでも、そういう古代の伝承を借りたキャッチフレーズに過ぎない。なぜならば、カザールは、まったく別系統の民族だったからである。
その後、ロシアの考古・歴史学者、S・A・プレェートニェヴァの『ハザール/謎の帝国』(新潮社、96)が出た。訳者の城田俊は、モスクワ大学大学院終了のロシア語教授である。長文の訳者解説には中国史、モンゴル史からの観察も加わり、知られざるユーラシア大陸史の趣きがある。
古代ユダヤ人の直系は地中海周辺を中心に分散(ディアスポラ)していたが、イスラム帝国の発展に伴なってイベリア半島に移住した中心グループが、ヒスパニア時代を経て、ヘブライ語にヒスパニア語を交えた言語を使用するようになった。以後、その他も含めて、直系は、セファルディム(ヒスパニアからきた人々)と呼ばれるようになった。セファルディムは、当然、アラブ人と同じ肌色の有色人である。
現イスラエルには、セファルディムの人口の方が多いが、半白人で欧米を背景とするアシュケナジムの支配下に置かれ、「黒」呼ばわりの人種差別さえ受けている。ところが、アシュケナジムが元祖の「邪教」政治的シオニズムによる人種差別主義が、逆に、被支配者側ながら古代ユダヤ人の直系であるセファルディムに乗り移り、数千年の共同生活者だったアラブ人への憎しみを募らせるという、複雑怪奇な悲劇的事態が進行つつある。白人のキリスト教徒から差別された半白人のユダヤ教徒が、有色人のユダヤ教徒を差別し、さらにそのユダヤ教徒が、有色人のイスラム教徒を差別するという、まさに、この世の地獄が現出しているのである。ラビン首相を暗殺したイガール・アミールは、日本国内でもカラー写真入りの報道があったが、典型的なセファルディムである。
阿修羅ホロコースト掲示板には、最近、以下に冒頭のみを紹介する投稿が続いた。
元ソ連外交官が語る「ロシア-ユダヤ闘争史」の全貌:ハザール=ユダヤ人とロシア人の関係について。
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/884.html
投稿者 愛国心を主張する者ほど売国奴 日時 2006 年 4 月 30 日 00:11:49
和訳連載:シオニスト・イスラエルからの内部告発――共産主義とファシズムの国(1)
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/888.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 5 月 01 日 07:27
この「和訳連載」の方は、「第2部終り、第3部に続く:投稿は数日内の予定」となっている。
いわゆるユダヤ人の系統の問題が、ロシア革命、共産党の問題にまでおよぶと、19世紀から20世紀の現代史は、全面的な書き直しを迫られることになる。
しかも、この関係の情報をたぐると、カガノヴィッチは、カザール・カン国の「カガン」、カザールの王家の出であったとなり、ロシアの内部に「国家内の国家」カザールが潜在していたことになる。さらに謎は深まる。大変なことなのである。
カザールは、ロシアに負けて、国を失ったが、数百万人の人口を擁し、「ユダヤ教」と「共産主義」という二つの思想的な御輿を担いで、近代史を操ったことになる。