『亜空間通信』2001.11.01:74号

NHK怪死事件と無気味に暗合/タリバン宣伝に乗るな/CNN会長が特派員に注意

送信日時 :2001年 11月 1日 木曜日 8:12 PM

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『亜空間通信』74号(2001/11/01)
【NHK怪死事件と無気味に暗合/タリバン宣伝に乗るな/CNN会長が特派員に注意】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

転送、転載、引用、大歓迎!

 註:以下に関しては別途、以下の投稿者に「感謝」を述べた。

 掲示板[ ★阿修羅♪ 戦争・国際情勢4 ]の最新情報、「タリバンの宣伝に乗るな/CNN会長が特派員に注意」を見た途端に、私の胃袋がギュッと縮み、背筋に電気ショックが走った。まさに今の今、私は現在のNHKの解説主幹「怪死事件」を追及しながら、以下の10年半前の自分の文章を想い出して、「コピペ」などと不服を唱える若者に、無理矢理読ませてしまおうかと愚考していたのである。

 まさに「歴史は繰り返す」なのだが、電網空間の情報捜査と情報暴露の火花が、地球狭しと駆け巡る渦中に私が位置することを実感したからこそ、上記の生理現象が起きたのである。

『湾岸報道に偽りあり』(p.18-20)
 gulfw-04.html
「健在?」だった「帝国主義戦争」

 私は『噂の真相』(91・5)で、「アメリカ帝国主義」という用語をあえて使用し、次の「基本的な状況認識」に始まる文章を書いた。

───────────────★────────────────

 今度の戦争は、人口約二億五千万人の超大国で機械文明最先進国のアメリカが、あまたの同盟国を従え、人口約一千七百万人(約二十六分の一)、国民総生産で約〇・七%(約百四十三分の一)の小国イラクたった一国をあの手この手で挑発し、中東支配を強化する目的で行なった帝国主義的侵略戦争である。

 国連フィクションを振りかざし、日本国民をあざむき続けた日本政府と日本の大手マスコミは、戦争犯罪共同正犯として、裁かれなければならない。

 今度の謀略の中心は「アメリカ帝国主義」という、世界中でお馴染みの言葉を使いにくいように仕組んだ点にある。だが、「侵略者は常に平和愛好者である(ボナパルトはいつもそういっていた)」(『戦争論』)

 ナポレオンの侵略にふみにじられた記憶も生々しいドイツ人のクラウゼヴィッツにとって、ナポレオン・ボナパルトは侵略者の代名詞であった。平和と民主主義を唱えるブッシュの場合も、まったく同じなのである。小国イラクの「軍事的脅威」を取り除くためと称して、撤退中の無抵抗な群れを気化爆弾などという残虐兵器で焼き殺すのが、どうして平和の実現につながるのであろうか。

 今度の戦争は、すでに何年も前から政治的経済的に始まっていた。背後には最初からアメリカの軍事威嚇があった。ところが、大手のテレビや新聞の報道には、アメリカの陰謀説がほとんど登場しなかった。ごくごく断片的な発言があっただけである。

 NHKの報道姿勢に関しては、島ゲジ会長自身が次のように明言している。「私は国連決議にそって、侵略者はイラクであるというスタンスで報道するよう指示しているんです」(『週刊現代』91・3・9)

 これではアメリカの帝国主義的「侵略」政策という言葉が出てくるはずがない。

 雑誌にも少なかったが、その原因もまた、前々から準備されていた謀略にある。

「サダムはヒットラーだ!」というユダヤ・ロビー宣伝が先行し、これがまったく根も葉もないことではなかったから、日頃はただちに「アメリカ帝国主義」批判を放つ左派陣営までが萎縮してしまったのである。おりしも、東欧に嵐が吹き荒れ、チャウシェスクがあっさり処刑されたばかり。チャウシェスクと親しかったサダムを擁護すると思われては大変だ、という心理が強力にはたらいて、歴史の現実が見えなくなってしまったのである。

「歴史家としてこれを見ますと、世界の人たちが一瞬にしてリアリズムを失った」

「なだれを打って、国連による新秩序とか法の支配を口にする」

「憑きものがついたんじゃないか」

「みんながそのレトリックに乗った」

『月刊アサヒ』(91・4)における静岡大教授中西輝政の発言である。

 そこで逆に、右派の雑誌の方に遠慮のないアメリカ謀略説が目立つという、奇妙な現象が生まれた。『文芸春秋』(91・4)の松原久子論文「アメリカは戦争を望んでいた」もその一例である。

 防衛庁関係者を主要な読者層とする『軍事研究』はこのところ売り切れ続きらしいが、発行元のジャパン・ミリタリー・レビューは防衛庁の並びのビルにあり、巻頭言を読むと社長はかなりの右派である。ところが、この雑誌(91・4)にも、やはり右派で有名なフジテレビ系列FNNの元特派員稲坂硬一がこう書いている。

「……仕掛人はブッシュという米国の謀略説を始め、今回の戦争は表面の戦闘とは別のところで、数々の権謀術策がうごめいている」

「ブッシュは不意を突かれたふりをしただけで『実はイラクがクウェイトと言うエサに飛びつくのを待っていたのだ』という謀略説が登場している」

[後略]


タリバンの宣伝に乗るな
CNN会長が特派員に注意

[ ★阿修羅♪ 戦争・国際情勢4 ]
投稿者 倉田佳典
日時 2001 年 11 月 01 日 18:30:50: 10/31 23:18

タリバンの宣伝に乗るな
CNN会長が特派員に注意
外信135

 【ワシントン31日共同】三十一日付の米紙ワシントン・ポストによると、CNNテレビのアイザックソン会長が「アフガニスタン市民の被害に焦点を当て過ぎるのは偏った報道に見える」と述べ、タリバンの宣伝を報道しているように受け取られないように注意すべきだと特派員らに促した。

 同会長は、CNNはタリバンが支配するアフガニスタンからの報道では「単にタリバンの視点を伝えているように思われないための努力が必要だ」と強調。

(1)タリバンが「人間の盾」を使って(攻撃を逃れて)いる

(2)約五千人を殺害したテロリストをかくまっている

―ことなども伝えて公平な報道をするよう求めた。

 アイザックソン会長は同紙のインタビューで、誤爆によるアフガニスタン市民の被害報道が増える中で「CNNが宣伝に使われないよう注意したかった」と述べた。

 今回の対テロ戦争では、ウサマ・ビンラディン氏のメッセージビデオの報道を自粛するようライス米大統領補佐官が米主要テレビに要請し、テレビ側がそろって受け入れるなど、政府と報道側の゛協調″が目立っている。

 CNNは湾岸戦争でバグダッドにとどまりイラク側の主張を報道し続けたほか、著名な戦争特派員のアマンポール記者ら米の敵国に食い込んでの報道が得意で、米保守派から「米国の利害を損なう」との批判も出ている。

(了)  011031 2317 
[2001-10-31-23:18]


米市民の犠牲も反復せよ
CNNが記者に指示と英紙

[ ★阿修羅♪ 戦争・国際情勢4 ]
投稿者 倉田佳典
日時 2001 年 11 月 01 日 18:43:03:
回答先: タリバンの宣伝に乗るな CNN会長が特派員に注意
投稿者 倉田佳典
日 時 2001 年 11 月 01 日 18:30:50: 11/01 16:38

米市民の犠牲も反復せよ 
CNNが記者に指示と英紙
外信82

【ロンドン1日共同】一日付の英紙ガーディアンは米CNNテレビが現場の記者らに、米軍のアフガニスタン空爆による民間人の犠牲などを米視聴者に伝える報告の最後には毎回、米中枢同時テロで多数の米市民が犠牲になったことを「たとえ機械的に響いても」繰り返すよう指示した、と報じた。

 同紙が入手したCNN幹部名の文書は、アフガン国民の犠牲や窮状だけを取り上げるのは「受け入れられない」とし、最後に付け加える文句として「タリバン政権は、五千人近い罪のない米市民を殺した同時テロを称賛するテロリストたちをかくまい続けています」などを例示している。

 さらに「タリバン部隊は人口密集地に隠れ民間人を人間の盾に使っていると伝えられています」というコメントも「適切なら」言っても構わないと、細かく指示しているという。

 CNN記者の一部は自分の報告に必ず「米国支持のスタンプ」を押すことに懸念を持っているという。ガーディアン紙は、CNNが偏向報道の批判を浴びる危険を冒しているとし、米CBSテレビやNBCテレビ幹部の「こんな指示は出さない」「米市民を信頼している」といった発言を紹介している。

 十月三十一日付の米紙ワシントン・ポストは、タリバンの宣伝を報道していると受け取られないように注意すべきだとCNNテレビの会長が特派員らに求めたと報じていた。

(了)  011101 1637
[2001-11-01-16:38]


「テレビ朝日&NHK」記事総覧へ
「イスラエル関与疑惑」関連記事総覧へ
アメリカ「ゲリラ攻撃」関連記事総覧へ

『亜空間通信』抜粋2001年11月分の目次へ