『亜空間通信』2001.9.03:02号の改訂増補版

堕ちた団塊の世代の虚星・宮崎学との私的関係回顧(9/10.一部改訂増補版)

改訂増補発行:送信日時 :2001年 09月 11日 月曜日 11:17 PM

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『亜空間通信』2号(2001/09/03)
【堕ちた団塊の世代の虚星・宮崎学との私的関係回顧】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

2001.9.10.追記:以下、9.3.発行分の脱字等を一部改訂し、増補版として発行し直す。

 その理由は、先にも別便で断ったように、この『亜空間通信』を会報とする「綺羅星無限堂」および「無限空間」の9.8御披露目の場の準備のため、時間の余裕のないままに週2回以上の送信の無理をしたので、記述に不足があり、校正も不十分だったことと、会員から「スパイ説」報道は「軽挙盲動」ではないかとの意見が寄せられたからである。

 以下、1.とするのは、まずは9.3.送信の脱字等を一部改訂であるが、この部分の主旨に変更は無い。注釈は後述する。

 さる9月1日、レイバーネットとやらのビアパーティーで、宮崎学が公安警察のスパイだったことがばれて、本人も認めたとの耳情報を得た。何でも「ネットでは情報が飛び交っている」とかで、教えてくれた団塊の世代の某氏は興奮ぎみだった。

 翌日の9月2日には日比谷野外音楽堂で、マスコミ関係労組、日本ペンクラブ、日本ジャーナリスト会議、出版流通対策協議会、日本消費者連盟などの主催による個人情報保護基本法反対集会が開かれた。問題提起と進行役の宮崎学は欠席したが、それだけでは終わらず、スパイ問題を糾弾する集団が舞台を取り囲み、マイクを使う発言の時間を獲得したとの情報が入った。集会関係者としては、やり切れない思いの醜聞だったに違いない。

 私は別に驚かなかった。もっと大物では日本共産党の野坂参三の件があった。あの時も驚かなかった。やはりか、と思った。一度間近に見たことがあって、いやに目が冷たいなと感じたが、それが「やはりか」の根拠だった。

 宮崎学と知り合ったのは、彼が「キツネ目」で一躍有名になる以前だった。佐川急便のことを調べていたら、宮崎学と早稲田大学時代の同期生の弁護士が、京都のやくざの息子で佐川急便のことも詳しく知っている友人がいるからと言って、紹介してくれたのだった。

 電話をしてから杉並区の外れの古い民家に会いに行くと、いかにもやくざの息子らしく、はったりが多い。それでも情報を得たいから、色々と聞き、その後に「日本文化研究会」と名乗る例会に参加した。「日本文化」の実態は「やくざ」のことだった。  そこでは、やくざもの記事の執筆者など、面白い連中と知り合えたし、佐川急便の関係者からの直接の話も聞けた。佐川急便に関しては、1993.5.7.発行の『佐川疑獄と国際エネルギー利権抗争』(汐文社)を出したから、そういう付き合いの時期は、その執筆以前のことになる。多分、1992年の秋頃だったのだろう。

 しかし、私は、1993年の年頭にカンプチアPKO出兵の取材に出掛け、以後、彼らとは疎遠になった。

 彼が「キツネ目」で有名になって以後に会ったのは、昨年の6.15.の前後である。私が企画した1960年安保闘争問題ロフトプラスワンに出演してもらったが、その時、おやっと思ったことがある。壇上の隣席でメモを広げていたので、私が気安く「見せて」と言って、ひょいと取り上げたら困った顔で、はにかんでいた。

 メモの執筆者は、彼との対談の企画に何度か登壇している政治評論家だった。筆名で三上治と名乗る彼とも、それ以前に会っており対談したこともあるが、三上は1960年安保闘争時には中央大学の1年生だったという。要するに宮崎学は自分よりも先輩の他人の褌を借りて壇上に上がっていたのであった。

 その秋にも、私が企画して司会もしたロフトプラスワンでの国労闘争問題で、同じ壇上に並んだ。この時は私が直接に声を掛けたのではなくて、国労闘争の応援団側として宮崎学が出演したのだった。彼の観測には、うがち過ぎの感があった。私は長期争議の経験者だから、手練手管ではなくて、闘争団が腹を決めることを重視した。そんな角度のすれ違いもあって、やはり、彼の「はったり」を強く意識したし、特に視線の落ち着きのなさが気になっていた。不健康な感じもした。

 その後、私は、日本赤軍の重信房子逮捕を契機に覚悟を決めて、「赤軍派は半気違い」と公言するようになったが、いわゆる「タレント」に成りきってしまった宮崎学は、重信房子の支援集会にまで出席した。これには呆れ果てて、ついに見放し、わが電網宝庫や電子手紙広場への投稿で「いい加減にせえ!」と批判した。

 そんなこんなで、スパイだったと聞いても、まったく驚かないのだが、真相を知りたい気はある。本当に「公安情報が明らかになった」のだとすれば、その火の元は公安警察自体の可能性が高い。もしかすると、たったの1万5千票しか取れずに赤っ恥を掻いた参議院比例区立候補が響いたのかもしれない。あの「白川新党」と呼ばれた集団は、公明党が憲法違反だという政策を掲げていた。ノーベル平和賞を狙っている池田大作としては、選挙の敗北に追い討ちを掛けて、阻害分子を一掃したところだったに違いない。だから、警察に強い影響力を持つ創価学会が圧力を掛けた可能性は非常に高いと思う。

 もともと「アウトロー」で売り出した「キツネ目」組長、電脳突破党総裁が、選挙に出るなど、見当違いも良いところだった。ついに墜落、弱り目に崇り目の典型である。

 最初に上記の一部についてて、改訂ではなくて訂正する。単に「公安」と聞いたのを上記のように「公安警察」としてしまったのは、若い頃からの略語の習慣による思い込みだった。私が刑事弾圧を覚悟しながら組合活動をしていた時代には、公安調査庁は前面に出ていなかった。「公安」は「公安警察」の略語以外の何物でもなかった。

 ところが、今回の問題の発端は、以下に出所を記すように「公安調査庁」のことだったようである。私は念の為に、本日、以下の情報に掲載されている電網宝庫を調べたが、基本的な情報は上記の9.1.の集会で聞いた通りだった。

 ただし、以下の「文書、封筒、名刺の画像」に関しては、本日、9.10.現在、「発見できない」(Not found) となっている。事情は分からない。

Subject: [aml 22477]  宮崎学氏に公安調査庁内通疑惑と野田敬生氏
From: 富永さとる
Date: Sun, 01 Jul 2001 10:51:36 +0900 Seq: 22477

 Webとメルマガで看過できない重大な問題が論じられているので、皆さんにアナウンスします。

 内容は、元公安調査庁職員で裁判等で現在公安調査庁と争っている野田敬生氏が、

「宮崎学氏がMという弁護士とともに、公安調査庁に情報を提供していたことを 証明する公安調査庁の内部文書、封書、テープの証拠がある。」

 と告発したのに対し、宮崎氏は「その文書の日付には自分は海外にいたが、そもそもスパイぐらい許容してやっていくのが健全なサヨク運動」と反論しているものです。

 野田氏によるとその後宮崎氏はこの問題について「海外にいた」から別の言い 方をするようになったそうですが、私自身は聞いていないので、宮崎氏のサイト に掲載された記事しか確認できません。

  野田氏の主張を読むには、氏のメルマガのバックナンバーを以下で読んでください。
 http://www.emaga.com/bn/bn.cgi?xp010617

 野田氏が証拠として指摘している文書、封筒、名刺の画像は、
 http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ii26650/kcdialy_index.html

 宮崎氏のこの問題に関するコメントは
 http://www.zorro-me.com/2001-5/010505.html
 の真ん中あたりからです。

[後略]

 以上の情報に関して、私が9.3.『亜空間通信』2号を発行する以前に行った裏取り作業は、上記のような「9月2日」の「個人情報保護基本法反対集会」に宮崎学が欠席したことの確認と、宮崎学の電網宝庫記事の点検だけである。私には、1.で記したように「真相を知りたい気はある」が、特に興味を惹かれる問題ではないから、積極的に細部を追う気は毛頭無い。

 宮崎学本人が「スパイ説」を流されて「韜晦」としか言い様のない反論を列ねているだけ、しかも主役級の集会を「欠席」したことが確認できたので、細部は問わずとも「やましい」立場だと確信したのである。私にとっては面白くも無い下品な話なので、興味のある方は自分で情報探索して頂きたい。

 私は、自分が常に間違わないなどとまでの自己過信はしない。しかし、自ら「自称"嘘発見"名探偵」と名乗るだけの実績と実力は自負している。要は基本的な問題点の分析なのである。

 私自身は、日本テレビでの不当解雇に対しても、「ガス室の嘘」問題での言論詐欺師・本多勝一の裏切り誹謗中傷に対しても、捨て身で裁判を含む闘争を続けた。もしも「公安のスパイ」だなどという偽情報を国際電網通信で流されたならば、徹底的に争うのは当然の事である。 pmnなどの悪餓鬼風情の涎繰り罵言は相手にせずとしても、この件では雑誌記事も単行本も出ているのである。それなのに堂々と戦おうとしない宮崎学は、腰抜けでなければ詐欺師であり、公安と「情報交換」と称する取り引きをしていたに違い無いと判断するのである。


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