木村愛二著/緑風出版/1994年/224頁/定価2000円 絶版 売切れ
『国際利権を狙うPKO』
マスメディアが報じないPKOの真実!
『国際利権を狙うPKO』 目次紹介
はしがき 3
序章 十年かけて湾岸戦争を準備したアメリカ 19
国会審議中にPKO政府広報を一斉掲載した大手メディア 20
国連平和維持作戦のアメリカ式換骨奪胎と日本式典訳 22
巨大政商の暗躍とアメリカの湾岸戦争への謀略的誘導 24
第三世界の資源外交を巻き返したアメリカCIA戦略 26
不機嫌そうに否定した某大新聞の元ワシントン支局長 29
第一章 ブラックアウトされた開発計画とODA疑惑 31
タイが提唱していた「戦場から市場へ」の「メコン開発」政策 32
カンプチア和平の動きと経済を関係づけた専門紙報道もあつた 34
アメリカ陸軍退役中将がヴェトナム戦争直前に調査実施 36
日本の経済界では二年以上前から懸案のヴェトナムODA再開 38
日本のODA再開とアメリカの経済制裁解除の微妙な関係 41
アメリカ経由の「ODA疑惑」はPKO特別委に引火せず 44
第二章 ひしめく国際ゼネコン開発計画 53
ASEAN(東南アジア諸国連合)をにらむ日米開発業界 54
天然ガス・パイプラインの大規模プロジェクト商談 56
「トランス・アジア・パイプライン」のエネルギー共同体構想 60
第三章 「政治主義」が生むPKO「報道ギャップ」 63
「爆弾質問」なしの国会審議にカフカの小説の世界の恐怖 64
世界中で最も危険な日本の社会と大手メディアの関係 67
インドシナの「最貧国」こそが「アジア最後のフロンティア」 69
第四章 日本に「国際的責任の分担」を求めたアメリカ 75
豊かで奪い合いの対象だったインドシナ三国とアメリカ 76
優秀な社員何千人の巨大組織・大手メディアヘの誤解 78
ヴェトナム症候群に悩むアメリカが日本に責任分担を要求 80
アメリカの議会記録や国務省の発表資料の調査は皆無 82
「力強いアメリカ」のレーガンが自家製造したアキレス腱 85
第五章 素人だましの大手メディア「現場主義」 89
「現場リアルタイム報道」に内心ジクチたるテレヴィ記者 90
フリーでも獲得に成功したプレス・カードは「葵の御紋」 93
日米戦略とドイモイの現実に無知な大手メディア特派員 95
現地で確かめた日本企業の進出状況と商社の研究熱心 97
いささかシヨックのコメ「開発輸入」計画進行状況 99
これが「社会主義国」かというヴェトナム「開放経済」の実態 100
「ベト・ドク問題」でのヴェトナム政府の本音にギクリ! 102
最初の「邦人」死者の父親は「商社勤務」の象徴的立場 104
商社の教科書「経済の読み方」から商社マンの国際感覚を読む 106
御殿のような商社の構えが意味する北と南の位置関係 108
第六章 日本も独自に十数年来の準備作業
ァメリカを引っ張り出すのに苦労したという実感の意味 112
カンプチア問題に湾岸戦争前から取り組んだ外務官僚 114
一九八四年に日米諮問委が平和維持活動に自衛隊派遣要請!? 116
大手各紙が一斉に一面で扱った記事がなぜ忘れられたのか 118
右翼の笹川良一の寄附で設立された「米国財団」が補助金 121
第七章 アメリカ国務省は「国土分割」を予測 125
真偽検証なしのポト派襲撃云々報道は「悪魔化儀式」 136
緩衝地帯設置はCIA戦略「裏シナリオ」の読みの内か 129
総選挙後にもまた、「国土分断」の裏シナリオが急浮上 132
第八章 流血予想の選挙貫徹を日本に求めたアメリカ 137
治安軍事問題のプロが「安全」の前宣伝で赴任した現地 138
ワシントン発、総選挙貫徹を日本に求めたアメリカ国務省 140
「日に日に状況が悪化」の報告を受けていた国連・日米首脳 144
「総選挙=民主的」の西欧的欺肺に潜む大国の思惑 146
裏目続きだったアメリカの国際政治工作・150
唯一実現していたヴェトナム軍徹退の軍事的経済的効果・154
不気味に浮上する日米「環太平洋構想」とアジア・太平洋安保・157
第九章 シンハヌークを牽制したアメリカの本音 159
「帝国主義」批判にこもるシハヌーク豹変殿下の積年の恨み・160
「豹変殿下」の元首復活を恐れる米国の本音 162
「亡霊」のヴェトナム戦争にロシア偽造文書爆弾が炸裂 165
中国「文革四人組」に謎のポト派「覆面アドバイザー」まで登場169
第十章 アメリカのソマリア出兵の狙いは何か 175
「希望回復作戦」は対イラク「砂漠の嵐作戦」の継続・176
なぜ「石油は?」と疑って調べ、本音を問わないのか 178
人道的動機を論破したアラブのジヤーナリスト 182
貧困に巣喰う援助貴族のアメリカ国際開発局に疑惑 185
終章 「国際貢献」を問い返す本物の思想構築を 189
「世界一の贅沢な消費国家」日本へのUNTAC明石代表の注文・190
「怠慢と傲慢」が見落したPKO法反対運動側の「敗因」 192
「国際貢献」をグローバルに問返す調査と思想体系の確立を 194
ODA予算増額の世論操作に潜む詐欺的なカラクリ 197
「宮沢ドクトリン」=「アジア外交の基本政策」の行方・199
ODA反対運動の取材をしない日本の大手メディア 202
宇宙規模で目白押しの国際ゼネコン開発計画を先に読む 205
主要参考資料 211
あとがき 212
参考:VHS『軍隊の影に利権あり』➡ DVD化予定
(フリージャーナル/1993年/VHS 30分/頒価3500円)
上記の『国際利権を狙うPKO』発表以前に制作された映像版。
「国際貢献」の美辞麗句に潜む「カンボジアPKO」の本当の狙いは何か。木村愛二が独自の綿密な事前調査とそれに基づく現地取材によって、大手メディア発表の「報道ギャップ」を撃つ!
〈企画〉民衆のメディア連絡会。〈制作〉ビデオプレス。