『亜空間通信』477号(2003/01/24)

対米反感激増イラク攻撃にヴェトナム戦後想いクラウゼヴィッツ追撃の叱咤激励

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『亜空間通信』477号(2003/01/24)
【対米反感激増イラク攻撃にヴェトナム戦後想いクラウゼヴィッツ追撃の叱咤激励】

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社告:きたる2月2日の講演(電網宝庫参照)の」準備と、一斉痴呆選挙を控えた新著、『仰天!痴呆自治・文化都市武蔵野周遊記』(同参照)の追い込み完成のため、本通信は、当分、発行を間引きせざるを得ないので、了解されたい。

転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 ああ、実に忙しい。上記の超多忙にもかかわらず、事態が私の予想通りに進展、いやさ、むしろ急転しているのである。だが、私は、さらに先を行く。

 日本の格言には「勝って甲(かぶと)の緒を締めよ」があるが、このところのアメリカのイラク攻撃を巡る状況の急転を見るにつけ、聞くにつけ、わが自称名探偵としては、早めにわが予測を発表し、以後の「真の平和で豊かな社会の実現への戦い」への教訓を垂れる必要性を覚えている。

 極めて簡略に言うと、私は、すでに何度か、イラク攻撃の可能性について、「アフガンのゲリラ戦でのアメリカの敗北」とか、「アメリカには戦費はない」っとか、いくつかの予測の基礎になる情報を流している。そろそろ、その仕上げの時期がきたようなのである。

 次には、アメリカが本格的に腰砕けになってからの国際情勢の動向の予測と、それに対する心構えを、「アメリカ神話の崩壊を加速する追撃戦の継続」として提起することである。

 表題で簡略に「クラウゼヴィッツ追撃」としたのは、クラウゼヴィッツの大著、『戦争論』における「追撃」「戦利品ろ獲」などの基本的な戦勝後の戦いの継続の問題を、早めに提起し、その戦いを新たな地平への展望とする意味である。当然、今後の「あるべき」社会思想の問題をも含むことになる。

 同じく「ヴェトナム戦後想い」としたのは、上記の問題提起をする私なりの前提の意味であり、日本国内でヴェトナム戦争に反対する運動を展開し、その後に日本テレビ相手の16年半の不当解雇撤回闘争を余儀なくされた自分自身の人生への想いを込めたものである。

 ヴェトナム戦争反対運動は、極めて簡略に位置付けると、日本国内での労組の「合理化反対」とか「沖縄を返せ」とかとの同時並行の戦いとなった。しかし、その後の日本の平和運動、労働組合運動、政治運動は、いったい、どうなったのかと言えば、実に、お寒い限りなのである

 なぜかと言えば、「勝った」と想う間もなく、アメリカの体制派の反撃が始まり、世界はさらに酷い状態になったのである。

 実は、それより10年以上前の1960年安保闘争以後の状況も、基本的には、同じような体制側からの反撃と反体制側の敗退の連続だった。反体制が「勝った」と想ったのは、実にささやかな組織運動の参加者の数の一時的な増大でしかなかったのである。簡単に言えば、「質の向上」を伴っていなかった。むしろ、わずかばかりの「勝利」の「戦果」の奪い合い、自己宣伝、主導権争いにまで、堕落し果てたのである。

 それらの抗争を繰り返す組織運動の上に乗っかって、胡座をかいた「幹部」、いやさ、患部が、「勝って甲(かぶと)の緒を締めよ」どころか、「左団扇」の奢りで、すべての成果を踏みにじり、加えて「親方」のソ連が転けて、ついには、べちゃんと潰れたのである。

 それもまだ、潰れた組織の上に胡座をかいたり、居直ったりしている「ダラ幹」が、ごろごろいるのだから、この裸の猿の浅ましさには、唖然、呆然、寒心の至りなのである。

 そげな呆れ果てた状況にもかかわらず、アメリカの阿呆な傀儡の大統領が振り上げたまま降ろせなくなった「イラク攻撃」の拳を巡って、世界中で大騒ぎとなり、反対運動の参加者は急激に増大している。日本でも、少しは運動参加者が増えた。新しい動きである。

 いわゆる「大衆」は、身に危険が迫れば、自ずと戦いに立ち上がるのである。この傾向は、いわゆる「既成組織」やその「専従」幹部たちが、むしろ不必要だということの証明にもなっている。

 ところで、このような動きの最中、私は、さる1月22日の夜の集会で、わが新編著、『9・11事件の真相と背景』を買って読んだばかりだという集会参加者から、いきなり、「アメリカのイラク攻撃は何時始まりますか」と聞かれた。しかし、私は、競馬の予想屋ではない。攻撃の有無や時期は、たいした問題ではない。私は、自分でもできることを続けながら、もっと先のことを考え続けている。

 さる1月18日には、日比谷公園にてワシントン百万人行進に呼応して行われた集会に参加し、お祭りの「テキ屋」風の携帯組み立て「木村書店」を出して、本を売った。知り合いが、次々に挨拶にきた。

 同時並行で、電網情報収集にも追われた。

 阿修羅戦争21掲示板からは、以下の欧州版『タイム』表紙の「イラク攻撃で対米反感激増」状況の情報から映像を取り込み、総天然色拡大複写を作成した。

 きたる2月2日の講演に備えている。いわゆるデジタルデバイド、わが呼称によれば、「電網文盲」にも新しい映像情報を見せるには、これが一番手が掛からないのである。ああ、実に忙しい。

 以下が、その阿修羅情報の抜粋である。最後のURLを叩けば、画像が出てくる。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.asyura.com/2003/war21/msg/646.html
「タイム欧州」閲覧者投票:イラク攻撃の条件アンケート&世界最大の脅威国家続報 (イラク攻撃反対がトップ&米国が最大の脅威82%)
投稿者 あっしら 日時 2003 年 1 月 21 日 17:44:32:

反戦組織のサイトと見間違うような、「ブッシュは狂っている」という横断幕が大写しの写真を表紙にしたページになっています。

http://www.time.com/time/europe/magazine/2003/0120/cover/
----- 引用ここまで ------------------------------

 上記の「ブッシュは狂っている」の原文の英語は、「BUSH is MAD」である。シーツ一枚ぐらいの大きさの手製の大きな幕である。これに「差別用語反対!」などと言う阿呆な偽善系左翼は、今も、どこかにいるのだろうか。

「国連情報誌SUN」には、以下のように、アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」の論調が載った。

----- 引用ここから ------------------------------
差出人 : mag2 ID 0000009906 <mag2from@tegami.com>
返信先 : sun@issue.net
送信日時 : 2003年 1月 22日 水曜日 6:40 PM
件名 : [SUN] Daily Highlights 2003/01/17
■■■■□■□□■□■□□□◆ 国連情報誌SUN
◆「今日の一言」― 反戦デモ ―

 20日付のニューヨーク・タイムズ紙は "A Stirring in the Nation" と題する論説を掲載し、対イラク戦争についての議論でこれまで概して見逃されていたが、大衆による抗議の動きがこれまでになく拡大しており、ブッシュ政権は、こうした動きを正しく認識するべきであると指摘しています。
http://www.nytimes.com/2003/01/20/opinion/20MON2.html

 同論説によると、先週末に米国の主要な都市で展開された抗議デモは、ベトナム戦争時代以来の最大の規模だったとのこと。「イラクの脅威が武力行使を正当化している」とのブッシュ政権の説明に、多くの米国民が納得していないのかもしれません。

 米国の軍事力・政治力は、史上最強といってもいいくらいまで強大になってきていますが、こうした「覇権」に対して「民衆の連帯」がどう戦い、いかにして勝利をおさめることができるのか、私も当事者として、歴史に向き合いたいと考えています。
----- 引用ここまで ------------------------------

『日本経済新聞』(2003.01.22夕)にも、アメリカの人気俳優、ロバート・レッドフォード映画祭で、「ブッシュ政権を批判」し、以下のように語ったとのロイター記事が載った。

----- 引用ここから ------------------------------
「ホワイトハウスはイラク攻撃の前に国民に(戦争の理由を)説明する義務がある。私は全米に広がる反戦運動のことが頭から離れないのだ」
----- 引用ここまで ------------------------------

 私自身は、いずれ、こういう事態が生ずるであろうと予測していた。その事態への動き、「満れば欠くる世のならい」、「アメリカ神話の崩壊」を、追撃で加速するためにこそ、私は、一昨年の911事件以後はもとより、それ以前のシャロンの「神殿の丘」挑発事件以後の事態に対して、率先、以下のような個人的な反撃行動を展開したのである。

 以下は、URLと題名のみを示す。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/turedure-0-11.html
随時追加「編集長日記風」
木村愛二の生活と意見

2000年11月分
11.28(火)
鍛え直した声帯と体力でアメ大・検察庁・警視庁・外務省と梯子演説の怪挙
----- 引用ここまで ------------------------------

 911事件からアフガン攻撃に至って、日本国内では、「有事法制」が焦点になった。しかし、私は、以下のような「後方支援」と称する事態に対して、あえて、「有事法制反対」なんてチセエ、チセエ、とぶっぱなした。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.asyura.com/2002/war17/msg/209.html
海自艦の給油にも影響必至 揺らぐ「非戦闘区域」 共同 投稿者 倉田佳典
日時 2002 年 10 月 11 日 21:10:24:

(回答先: 米仏当局が自爆テロと断定 TNT火薬、船の破片 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 10 月 11 日 21:09:38)

10/11 09:44 海自艦の給油にも影響必至 揺らぐ「非戦闘区域」  外信30

 【ワシントン10日共同】米国とフランス当局は十日、イエメン沖のアラビア海西部で起きたフランス船籍の石油タンカー爆発をテロとほぼ断定、同海域の危険性があらためて浮き彫りになった。

 アラビア海北部で米英艦船に給油を続ける海上自衛隊艦船の活動期間の延長や、範囲拡大問題にも影響を与えるのは必至だ。
     
 自衛隊派遣の根拠となっているテロ対策特別措置法は、政府が憲法違反と解釈している集団的自衛権行使への抵触を回避する狙いから、自衛隊の活動範囲を「非戦闘区域」と規定。

 しかし、その範囲は日本政府の独断で決めているにすぎない。テロを相手に戦闘区域と非戦闘区域を線引きすること自体、世界の基準から大きくかけ離れており、今回の事件はその現実をあらためて裏付けた。 
 日本政府はテロ特措法に基づく現在の基本計画の活動期間が十一月十九日に切れるため、半年間延長する方針だ。

 米側は対イラク攻撃に米英軍を集中投入し、周辺の船舶検査(臨検)を他国軍に委ねることを想定。ソマリア沖のアラビア海西部からインド洋にかけて強化する臨検活動への支援として、日本側に海自P3C哨戒機の派遣や臨検に当たる各国軍艦船への給油を打診している。。

 これを受け、日本政府は臨検現場の後方海域を「非戦闘区域」と定めて給油する案を検討しているが、後方に引き過ぎれば各国軍から機動性で不満が出るのは必至で、日本はジレンマに陥っている。

(了)  021011 0944
[2002-10-11-09:44]
----- 引用ここまで ------------------------------

 以下が、私自身の「有事法制反対」なんてチセエ、チセエの「叱咤激励」である。

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http://www.asyura.com/2002/war17/msg/218.html
やっぱりね!あーあ、堂々の輸送船:Re: 海自艦「非戦闘区域」 投稿者 木村愛二
日時 2002 年 10 月 11 日 22:50:36:

(回答先: 海自艦の給油にも影響必至 揺らぐ「非戦闘区域」 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 10 月 11 日 21:10:24)

 この夏、原爆忌の前、三鷹駅北口にて、「有事法制反対」なんてチセエ、チセエ、何が後方支援じゃ、英米軍に石油を供給しちょる補給艦とは、昔なら輸送船なり、日本は参戦しちょるのじゃ、鍛え抜いた大声で軍歌をぶっぱなしてやったら、署名運動しかしきらん顔見知りの偽善系左翼どもが、目を丸くしよった。

 あーあ、堂々の輸送船、妻よ、辛かろ、切なかろ、千切れるほどに振った旗、遠い雲間に、まだ浮かぶ。

 太平洋戦争の末期、民間船舶の徴用も含む大日本帝国の輸送船は、アメリカの飛行機、潜水艦によって攻撃され、次々と波間に沈んだのでありました。輸送船は、軍艦なのであります。

 相手が神風特攻機も持たぬからといって、実は安心し切ってアメ公に石油補給し、本音は原油欲しさに、ほいほい行くのは、実に薄汚い。

 それをまた、石油工業経済の甘い汁だけは吸いながら、口先だけ平和主義ってる薄汚い議偽善系左翼も醜い、パキスタンの民衆はアメリカの手先の軍事政権の弾圧をものともせず、連日、死者を出すデモ行進を続けている。ジャパン、クッター、コイズミ、クッターと叫んでいる。クッターとは犬のことである。ああ、犬に申しわけない、なんて、大声出しちゃったのであるが、奴らも、これで少しは冷や汗ぐらい掻くのかな。

 ああ、醜い日本人奴!
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 今、日本国内では、一斉痴呆選挙に向けて、「議席増」ですらなくて、せいぜい「議席数維持」のためのいじましい「左翼」運動が展開されている。「有事法制反対」が「左翼」の主張の限界なのである。

 この間、全世界の「反乱」の波を急速に高めた「事件」として、私は、カナダの45歳の女性、首相報道官、フランソワーズちゃんの「やむにやまれぬ」発言を、非常に高く評価した。以下に総集編を入れてある。

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http://www.jca.apc.org/~altmedka/moron-00.html
抱腹絶倒!!米モロン大統領モロナルキー批判発言周辺事態
----- 引用ここまで ------------------------------

 モロンは、moronで、ギリシャ語の「愚か」に由来する米心理学会の学術語、☆ぢ軽度精神薄弱者」の意味である。アメリカ人は「モーラン」、イギリス人は「モーローン」と発音する。最初の「モー」に強いアクセントを置かないと通じない。

 これまた、幸いにして、「差別用語」などと非難する阿呆な偽善系左翼の存在は耳にしない。私は、いわば、「王様の耳は驢馬の耳」とか、「裸の王様」の類の「本音」の爆発と評価する。人間、偽善を廃して「正直にならにゃあ、あかんのや」

 私は、かねてから、「今こそ、軍備全廃、米軍基地全面撤去の好機」と主張してきた。少なくとも、そこまでの「追撃戦」の思想準備が必要である。

 今後の「思想」の概略については、まず、徹底的な言論の自由、個人の徹底的な自立と「ネットワーク」などとも呼ばれる新しい連携の形成を重視する。「インターナショナル」型の中央集権的、ないしは暴力主義的なな組織運動の過ちは、もっともっと厳しく追及、追撃、殲滅されるべきである。その残滓を、粉々にうち砕くことが、まず、肝心である。そのための厳しい議論を提起する。

その主旨は、すでに5年前、以下に記して公表した。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/sengen.html
メディア批判:世界革命宣言
メディア批判と市民の情報発信は、今、決定的な重要課題である!

----- 引用ここまで ------------------------------

 もちろん、「ゲバ棒」などはもっての他じゃ。
 こりや、この「半気違い」奴、「官僚主義者」奴、そこへ直れ!
 一刀両断などはせぬ。
 頭を剃ってやるぞ!嘘付く奴は、地獄で舌を抜くぞ!

 以上。


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