目次
ユーゴ航空戦争緊急特集(10)
●Racak検証(16):ラチャク「虐殺」発表者ウォーカーの正体(前)
訳:萩谷良(翻訳家)
しかもさらに悪いことには、冷頑大統領とその部下は、戦争犯罪の証拠を発見したジャーナリストや人権調査団の信用を失わせようと画策したのである。
私は1983年にニューズウィーク誌の通信員としてエルサルバドルに行っていたので、実際にそういう状況を経験している。左翼ゲリラの偵察隊と旅をしていると、グァサパ火山近くで政府軍との奇襲戦が始まった。
ゲリラ部隊が退却し、ゲリラのシンパを虐殺することで知られていた政府軍の報復を恐れた農民があとについていった。山地を通っていったとき、一部の民間人が子ども連れのために遅れて落伍し、軍に追いつかれた。
私は約2マイルの距離から双眼鏡で見ていた。米国で訓練を受けたアトラカトル大隊の兵士は銃と山刀で男女子どもあわせて24人のテナンゴ村民を処刑した。⇒全文を読む
●Racak検証(17):ラチャク「虐殺」発表者ウォーカーの正体(後)
コソボでは、より人権擁護派らしい意見をさも自分の専売のようにしているウォーカーは、公の場でも私的な場でも中米での自分の外交実績に言及している。イェズス会士殺害を隠蔽したことについては、「そんなことをまた非難されるのはまっぴら御免だ」と語った(ワシントンポスト1999.1.23)。⇒全文を読む
●Racak検証(18):待望の『ル・フィガロ』記事(前)
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事件の翌日、米国外交官のウィリアム・ウォーカーOSCEコソボ停戦検証団団長が、セルビア治安部隊を、40余人ものアルバニア系農民を処刑したと公式に非難したのは、性急ではなかったか?
事実は何だろう。夜のうちに、KLAが、セルビア側の弾丸で死んだ人たちの遺体を集めておいて、冷血な処刑に見せかけたのだろうか。気がかりなのは、翌土曜日の朝、一見殺戮現場と見える溝のあたりで、ジャーナリストたちが、ごく少数の薬莢しか目にしていないことだ。⇒全文を読む
特別寄稿
●「神戸事件の疑惑」後藤昌次郎(弁護士)
警察・検察をなぜ告発したか 告発した人びと 考え方の基本 民事訴訟で自白した意味 告発したことの意味 警察・検察共謀の偽計捜査 ⇒全文を読む
新規緊急連載:ユーゴ人道介入の口実「虐殺」デッチ上げ
●(その2) 情報収集の基本:「ありとあらゆる手段を尽くす」
ユーゴスラビア・コソボの民族紛争で、欧米が空爆ヘの傾斜を深める原因になったラチャク村のアルバニア系住民45人の大量虐殺事件に関し、アルバニア系住民の急進派武装組織「コソボ解放軍」(KLA)が軍事介入呼び込むため演出したものではないか、という疑問が相次いでいる。長編連載記事
●連載:シオニスト『ガス室』謀略周辺事態 (その20)「良心」か「悟性」か、ともかく「論理」が必須
1999.7.17.あるユーゴ問題の集会で、最後に指名されて客席から前に出た某経済学教員が、ユーゴの西欧寄り文化人の実態を紹介する前提として、大略、以下の主旨のことを語ったのです。
「知識人は、誰かが言ったり書いたりしたことを論じながら、だんだんと空想の世界に入り込む」
この傾向は、しかし、いわゆる情報洪水の中で、知識人だけではなく、ほとんどの経済大国の庶民にも及んでいると見るべきでしょう。⇒全文を読む