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『亜空間通信』757号(2004/04/13)
【誘拐犯「自衛隊撤退要求」前提を疑い現状の混乱に関しての電網対策本部長の総合的観測要約発表】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
本日(2004/04/13)も、早朝から、大手メディアでも、電網掲示板でも、イラクでの日本の3人の若者の誘拐事件に関しての報道が続いているが、そのすべては、「情報が錯綜」、「事実関係の確認ができない」、「安否は定かでない」などの繰り返しでしかない。
ここに至るまでの経過の最大の問題点は、家族の釈放への願いの夢が、一時は叶ったかに思えて、また破れたまま、ということである。つまり、
こういう状況に立ち至った際、たとえば、自然科学の分野の実験などの場合、最初の前提条件から振り返って見直し、考え直し、様々な可能性を列挙し、一つ、一つの実験を、確実にやり直し、成立しない仮説を、確実に潰していくのである。その辛気くさい作業を手抜きするようでは、ノーベル賞どころか、簡単な商品の製造でも不可能であり、危険になる。危険な商品を買わされる消費者は、「良い面の皮」である。
私は、自然科学の方法論を、絶対視はしないが、いわゆる人文科学の分野でも、同じ原則を貫かないと、危険であり、受け手は「良い面の皮」であると考えている。そういう事例は枚挙に暇無い。
では、今回の誘拐事件の
。のである。一般の読者、視聴者、大手メディアの情報の受け手は、その前提を鵜呑みにして、事件の推移を見守ることになる。
大手メディアは、そのような受け手の思い込みを前提として、商売、商売、想像力豊かな、妄想的報道を、繰り広げる。
この前提の上で、「釈放声明」なるもの一般の受け手の理解が成立する。その理解は、イラク人・アラブ人・イスラム教徒の「誘拐犯」が、イスラムの宗教的指導者の説得に応じた、という前提に立っていた。その背後には、家族、日本だけでなく世界中の願いがあった、と思われている。
しかし、これが、
、という疑問は、これまでには、ほとんど議論されず、大手メディア報道では、まったく無視されている。もっぱら自薦により、電網対策本部長に就任した私、木村愛二は、大勢に迎合することなく、右顧左眄せず、ここに、事件発生当初からのわが情報発信、意見具申の経過を、要約し、現状に関する観測を発表する。私は、当初から、モサド/CIA、さらには日本政府関係者をも含む謀略組織の関与を疑ってきた。
ところが、同じ観測が、スポーツ新聞、『スポニチ』に出現したらしいのである。以下は、阿修羅戦争52掲示板への最新の投稿である。
開放条件二転三転、声明文は「不自然」(スポニチ) ―「日本国内の人間とつながっている可能性も否定できない」(政府関係者)
http://www.asyura2.com/0403/war52/msg/155.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 4 月 13 日 07:23:17:eWn45SEFYZ1R.http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2004/04/13/01.html
イラクの日本人人質事件は12日、再び人質の解放情報が流れるなど、明暗さまざまな情報が乱れ飛んだ。自称「解放交渉の仲介者」が、犯行グループ側の新たな要求を伝えるなど事態は混迷の度が深まった。一方、政府部内では、犯行グループがカタールの衛星テレビ、アルジャジーラを通じ「24時間以内の人質解放」を表明した声明文について「日本の国内事情に詳しすぎて不自然」(政府高官)との見方が浮上した。
「事態は変わっていない」日本時間12日午後、記者会見した逢沢一郎外務副大臣(現地緊急対策本部長)は、事件に何の進展もないことを強調した。直前に、人質が「解放された」「解放が近い」といった情報がまことしやかに流れたが、逢沢氏は「(情報に)接していない」と完全否定し、楽観論を打ち消した。
一連の騒動の震源地は、アルジャジーラと、解放交渉の「仲介者」を自称するイラクの人権擁護組織代表ミゼル・ドレイミ氏。永田町や霞が関では12日午後、アルジャジーラが外務省に「3人のうち1人が解放される模様を放送する」などと連絡したとの情報が流れた。防衛庁幹部も一時「アルジャジーラが午後3時から解放の様子を放映するようだ」などと発言し、関係者が色めきたつ場面があった。
また、共同電などによると、ドレイミ氏は、自衛隊撤退などをめぐり「交渉が大きく前進した」と断言。犯行グループ側が日本政府に要求した自衛隊撤退の期限は、12日午後5時(日本時間同10時)であることなど「新情報」を次々に提示した。唐突に登場したドレイミ氏の発言について、人質解放を呼び掛けたイラク・イスラム聖職者協会は「信ぴょう性は低い」と打ち消した。
一方、アルジャジーラが報じた犯行グループの人質解放声明について、疑問視する声がこの日、政府部内から噴出した。政府は、8日の人質拘束声明文と比べ「つづりの間違いが多く、文章力から見ても筆者は同一人物ではない」と(政府関係者)判断している。
文中に「日本の街の声に耳を傾けた」とあることや「自衛隊の(イラクでの)存在は不法」などと、自衛隊のイラク派遣をめぐる日本国内の論争をリアルタイムで聞いていたかのような記述がズラリ。官邸筋は「日本人が書いたような違和感を持つ部分が多すぎる」と疑問を呈した。犯行グループが「日本国内の人間とつながっている可能性も否定できない」(政府関係者)との指摘まで出ている。
本通信の編集中に、以上の『スポニチ』情報が出てきたので、ゆっくり考えていると、時代遅れになり兼ねない。そこで、ここまでを(その1)とし、とりあえず発表してしまうことにする。
以上。