『亜空間通信』698号(2003/11/27) 阿修羅投稿を再録

現下の国際経済政治軍事をド素人の東大名誉教授板垣雄三とかの体制許容補完物に聞く愚民の悲惨

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『亜空間通信』698号(2003/11/27)
【現下の国際経済政治軍事をド素人の東大名誉教授板垣雄三とかの体制許容補完物に聞く愚民の悲惨】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 先の総選挙とやらで、1960年安保闘争の時期に「反体制」の中心勢力だった政党は「総崩れ」となった。この総崩れには、労働組合の総崩れ、または「右傾化」が先行していた

 これらの総崩れ状況が底辺にあるから、最近の「反戦」運動は、右往左往、動員数は鋭角の波形の乱高下で、思想水準は基本的に低下、理論などは無いに等しい状況にある

 政党やら労組やらの「歴戦の勇士」は皆無だから、勢い、最早、愚民と化した「反戦」の若者、昔の言葉で言うと「女子供」を、権威主義の隠花植物、アカデミー業界の商売人、「教員」と呼べばまだしものこと、「教授」とか「名誉教授」の虚名の肩書きで釣って、金も少し集めては、「主催者発表○○名」のしょぼくれた集会を、各所で、しこしこ、開いている。

 私は、1960年安保闘争と呼ばれる時期に、偶々、都心の大学4年生だったために、国会周辺にも行き、以後、この主の運動の状況を下から観察し続ける羽目に陥った。だから、現状は惨めったらしくて、とても、とても、見ちゃあ、いられない。

 さて、さて、そこで、座視するわけにもいかない。911以後、アフガン、イラク、並行してパレスチナ、やがてはシリア、イランへと戦火が拡大する状況下、私は、ここらで、はっきりと、「偽の友」とその類型のすべてを見切り、見捨て、批判し去り、精神的な意味での精鋭の結集を図る以外に、世界平和実現に向かう活路は開けないと判断し、かねてからの想いの具体的公表の覚悟を決めた。

 軍事用語で言えば、「粛軍」である。重要な局面では、役に立たない手足纏いとか、もしくは敵に通じさえする面々とかを積極的に排除し、精鋭を結集し、軍勢を再編成する必要があるのである。そうしなければ、戦いに勝てないどころか、危険この上ないのである。

 黒澤明監督、7人の侍ぐらいの人数がいれば、それで十分である。キューバ革命の場合には、決起の集団が裏切り者の通報により侵入口の海岸で、ほぼ全滅状態となり、這々の体でシエラマエストラ山中に逃げ込んだ人数が、ほぼ同じ7人ぐらいだったと記憶する。

 その主旨での「見切り、捨て去る」代表格として、私は、あえて、中東史学会の大御所の位置にある旧知の板垣雄三(東大名誉教授)を指名する。その方が、わが覚悟の程が、一般にも分かり易くなるからである。

 だから、はっきりと書く。驚く方も多いだろうが、そんなにたいした批判ではない。

 私は、5歳ほど年上の板垣雄三とは、湾岸戦争後からの付き合いだが、最早、相撲で言う「胸を借りる」時期は、とっくに過ぎた。

 とは言っても、もともと、板垣雄三は、中東史を専門とする官学の歴史学科の教員でしかない。体制の許容範囲をはみ出さないように上手に勤め上げたから、「名誉教授」の肩書きを有するだけのことである。

 それ以外には、専門もないし、職業経験も、ましてや、闘争経験などは全くない「ド素人」である。私は、彼に、中東関係の「有職故実」や「訓詁学」程度の実際には「どうでも良い」ことで、少し教えられ、何人かの中東業界の友人を紹介されただけのことであった。「恩に着る」と言うほどの関係では、まったくない。

 つい最近、某大学教授を代表に担ぐ「民主主義」ごっこの市民運動への誘い掛けの電子手紙がおくられてきたので、私は、以下の返信をした。

---------- 引用ここから ---------- 
 私に問題提起を依頼しないようなら、ほとんど無意味の自己満足教会で、「偽の友」うじゃうじゃになり兼ねない。
 特に大学教授と称するアカデミー業界の商売人に頼るのは、最悪である。
 旧知の東京大学名誉教授の板垣雄三も文化功労賞を授与されて取り込まれる時代である。
 彼とは最近、4度も顔を合わせて、話したが、びくびくしていた。彼は、私に本音を見抜かれていることを、知っているのだ。
---------- 引用ここまで ----------

 続いて、本日、阿修羅戦争43掲示板に、以下の「質問」の投稿をした。

---------- 引用ここから ---------- 
11月2日の東大駒場「天木直人」主役のシンポ参加者に質問:板垣雄三の自衛隊イラク派遣は国連主導だったか
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/515.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 27 日 20:55:13:CjMHiEP28ibKM

 11月2日の東大駒場「天木直人」主役のシンポ参加者に質問:

 板垣雄三(東大名誉教授)の「自衛隊イラク派遣もあり得る論」は国連主導の条件だったか否か。

 天木直人(元レバノン大使)の方は、明確に「国連の要請であれば」の主旨の条件を述べた。流石、外交官と思ったのだが、板垣雄三は、その前に、10月22日の現代史研究会で、国会でしゃべったと言い、自衛隊の派遣もあり得る旨のことを国会で言ったと、そこで語った。しかし、「国連」の条件には言及しなかったと記憶する。

 この点は非常に重要と思うので、記憶なり記録のある方は、教えて欲しい。

 阿修羅戦争42掲示板の投稿、「天木シンポ」には、司会の下村健一のTBサイトへのリンクがあるが、そこには、板垣雄三の発言の記録がないのである。
---------- 引用ここまで ----------

 このわが質問への回答がなかったので、電網検索による調査をして、以下の自己フォロー投稿をした。

---------- 引用ここから ----------
板垣雄三は国会でも「国連」という言葉を1度も口にしなかった検索結果あり。
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/520.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 27 日 22:20:45:CjMHiEP28ibKM
(回答先: 11月2日の東大駒場「天木直人」主役のシンポ参加者に質問:板垣雄三の自衛隊イラク派遣は国連主導だったか 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 27 日 20:55:13)

 板垣雄三は実に慎重にまたは巧妙に国会でも「国連」という言葉を1度も口にしなかった検索結果あり。

 やはり、いかにも「東京大学名誉教授」らしい芸当である。「偽の友」断定の朱印を押す。

 以下の議事録を複写して、「国連」の鍵言葉で検索した。

---------- (この投稿の内部の)引用ここから ----------
第156回国会 外交防衛委員会公聴会 第1号
平成十五年七月十八日(金曜日)
午後一時三十分開会
公述人:
上田愛彦(財団法人ディフェンスリサーチセンター専務理事)
板垣雄三(東京大学名誉教授)
小川和久(国際政治・軍事アナリスト)
栗田禎子(千葉大学文学部助教授)
前田朗(東京造形大学造形学部教授)

[後略]
---------- (この投稿の内部の)引用ここまで ----------

 以上の5人の「公述人」の中で「国連」という言葉を1度も口にしなかったのは、板垣雄三だけであった。

 他の教員職の2人も、元自衛官の小川和久も、はっきりと、「国連」の旗の下での活動を強調していた。というのに、まあ。
---------- 引用ここまで ----------

 911事件以後、板垣雄三と、ある集会の二次会の懇親会で向かい会った時に、彼は、「板垣さんがまた陰謀論をと言われるんだよ」と呟くように言った。愚痴である。

 誰がそう言うのかといえば、わが呼称「中東業界」の連中である。だから、私は、編著『9・11事件の真相と背景』(副題:「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く)の中で、次のように記したのである。

 ---------- 引用ここから ----------
 [前略]
 日本国内で、モサド・CIAの謀略を疑う意見を、「陰謀説」として退け、または逃げ、無視したのは、いや、それどころか、その無視と言論抑圧の論調の先頭に立ち、しかも、アラブ情報を歪めさえしたのは、何と、「中東専門家」として飯を食っている連中だったのである。私の手元には具体例の資料が山ほどある。
 [後略]
 ---------- 引用ここまで ----------

 こう記した時点では、まだ、板垣雄三が、最も重要な鍵言葉、「国連」さえも使わないほど腐りきっているとまでは、判断していなかった。もちろん、疑問を抱きつつ観察は続けていたから、上記のような状況の問題点が、はっきり分かるのである。

 各々方、用心召されよ!

 以上。


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