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『亜空間通信』666号(2003/09/20)
【激動イラク内戦を警告し不気味フセイン放送にアメリカの大嘘「フセイン像倒壊」逆転を期待】
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●●緊急連絡:9/12下記阿修羅戦争掲示板のみならず阿修羅全体ダウン移動中●●
転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
本日(2003/09/20)、わが電網宝庫、『憎まれ愚痴』への正面玄関からの訪問者数は、12万を突破した。1998年に開設したばかりの当時には、某作家が『日本経済新聞』の文化欄で、自分の電網宝庫に毎日、30から40の訪問者があると書いていたので、それが羨ましくて、当面の大目標だった。
それが今や、毎日、必ず100以上、300を超えることもあり、最近の2ヶ月は、1ヶ月に5,000以上となった。ああ、忙しい。そこへ、第2の意見発表、情報交換の場として、このところ足繁く通っていた「阿修羅戦争掲示板」の1週間以上の「ダウン」である。ああ、大変である。ああ、責任が重い。
私は、この阿修羅戦争掲示板ダウンの緊急事態に鑑み、昨日(2003/09/19)も、以下の通信を発すると同時に、わが電網宝庫で発表した。
---------- 引用ここから ----------
『亜空間通信』665号(2003/09/19)
【フセインの録音アラブ放送には戦国の梟雄の不気味な響きあり予断を許さぬ旋風の危機一髪か】
---------- 引用ここまで ----------
アメリカの発表とそれに追随する大手メディア報道によれば、「フセイン像倒壊」によって、フセイン政権は敗北し、消滅したのであった。しかし、日本の敗戦のような「無条件降伏」の儀式もなく、ドイツの敗戦のような「独裁者ヒトラーの自殺」もなかったのである。
しかも、今もって、フセインの生死は定かではない。録音テープと静止画像だけの材料しか公開されていないが、『三国志』には、蜀の軍師、「丞相」こと、「死せる孔明、死せる仲達を走らす」とある。生死が定かでなくても、戦国の梟雄フセインは、録音テープと静止画像だけで、今や落ち目のブッシュやブレアを脅かすことができるのである。
この「死せる孔明、死せる仲達を走らす」を電網検索したら、実に簡単に、以下の分かり易い説明が出てきたので、これを借用する。
---------- 引用ここから ----------
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3578/gunshi2-koumei.htm
諸葛孔明と三国志の世界
(注)死せる孔明、生ける仲達を走らす・・・諸葛孔明は五丈原にて司馬仲達率いる魏軍と対陣中に病没します。仲達はこの隙に乗じて蜀軍を潰滅させようと総攻撃を命じますが、蜀軍の先頭に死んだはずの孔明が涼しい顔をして座っているのを見て(=実は孔明そっくりに作った木像)、孔明は実は生きていたのかと肝をつぶします。浮き足立つ魏軍は蜀軍にぼこぼこにやられ、仲達も命からがら逃げ帰ったということです。
---------- 引用ここまで ----------
さて、ロシア経由「アジア・タイムズ」情報によると、どうやら、サダム・フセインは、まだ生きているようなのである。私は、昨日、以下の電網情報を紹介した。
---------- 引用ここから ----------
http://www1.iraqwar.ru/iraq-read_article.php?articleId=19878&lang=en(Just) alive and kicking in Baghdad
18.09.2003 [16:39]BAGHDAD, Pepe Escobar, Asia Times - "Saddam is in Baghdad." The former University of Baghdad student, recently graduated, is adamant. "Here he is very well connected, and as he has so much money, he can bribe anybody," adds another.
[後略]
---------- 引用ここまで ----------
この英文記事の題名の内、kickingは、手許の安物英和辞典には載っていないが、簡単な英々辞典を引くと、adj. (informal)full of life and exitementと説明されている。用例は、The club was really kicking last nightとなっている。スポーツ・クラブのことらしいが、「昨晩のクラブは本当に活発だった」というようなことである。
つまり、「アジア・タイムズ」記者によると、フセインは、バグダッドにいて、「元気一杯」なのである。
昨日は、「フセイン氏?の音声テープ放送」に関して、似非紳士こと朝日新聞の電網記事を紹介したが、あの記事は、ピンボケも甚だしい。「フセイン氏?の音声テープ放送」の中身に関しては、以下の「共同通信」配信による産経の記事の方が、「詳しい」というよりも、一番大事な部分を、当然のことながら、一応は訳している。その部分だけ先に引くと、以下である。
---------- 引用ここから ----------
米国に対し「無条件で撤退せよ」と要求。無条件撤退を決めれば、旧政権指導部と「必要な協議ができる」とした。
---------- 引用ここから ----------
この部分を欠く朝日記事は、間抜け以上の軽度・精神薄弱の仕事である。
以下が、電網の産経記事である。
---------- 引用ここから ----------
http://www.sankei.co.jp/news/030917/0917kok140.htm
米軍への攻撃強化求める フセイン氏?の音声テープ放送アラブ首長国連邦の衛星テレビ、アルアラビーヤは17日、イラクのフセイン元大統領とされる人物が「あらゆる手段で、愚かな侵略者に対する聖戦を遂行せよ」と、イラク国民に米軍への攻撃強化を訴えた声明の録音を放送した。
声明はまた、国連安全保障理事会のメンバー国に対して、米国の政策に従わないよう求めた。
声明が本物とすれば、安保理がイラクへの多国籍軍展開に関する新決議について議論し、イラクの暫定政権である「統治評議会」が近く国連総会に出席するというタイミングに合わせ、イラクを占領する米国の「不当性」をあらためて主張する狙いがありそうだ。
声明は「安保理メンバーは、米国の暗黒の政策に惑わされるな。イラク人はどんな(国連)決議も拒否するだろう」と訴えるとともに、米国に対し「無条件で撤退せよ」と要求。無条件撤退を決めれば、旧政権指導部と「必要な協議ができる」とした。
一方で米軍の「崩壊が始まった。自分の装備さえ守れなくなる日は近い」などとして「抵抗の成果」を強調。元大統領こそが直接選挙で選ばれたイラクの指導者だと主張した。
声明の日付は「9月中旬」とされている。同テレビ局はテープの入手経路などは明らかにしていない。(共同)
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実に興味深いことには、上記の「声明」以後に、以下の事態が生じたのである。
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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030919AT2M1901T19092003.html
手配リスト27番目のイラク元国防相が投降イラクの旧フセイン政権のジャブリ元国防相が19日朝、潜伏していた北部のモスルで家族とともに米軍に投降した。米当局が発表した55人の重要指名手配リストの27番目に位置づけられていた。
仲介に当たったイラクの人権団体の代表者によると、ジャブリ氏は米軍によって犯罪を問われないことを条件に投降に応じた。米軍がバグダッドに送致し、尋問などをする見通し。ジャブリ氏は国防省を統括する立場にあったが、軍の実権はフセイン元大統領と2人の息子が握っていたとされる。
ジャブリ氏の投降で重要指名手配リストの55人のうち、40人が拘束または殺害されたことになる。(カイロ支局) (23:00)
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つまり、フセインの「声明」の中にあった「旧政権指導部」(声明では「米政権の拘束下」としている)は、また一人、増えたのである。別途、情報相のサハフについても、以下のように報じられた。
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http://www.sankei.co.jp/news/030920/0920kok032.htm
フセイン批判で舌ぽう復活 イラクのサハフ元情報相
写真:イラクのサハフ元情報相(AP)アラブ首長国連邦のアブダビ・テレビはこのほど、イラク戦争の際のイラク政府スポークスマンだったサハフ元情報相を起用し「サハフの戦争」と題する番組を開始、初回の放送で元情報相はフセイン元大統領が取った戦術を「致命的な誤り」などと痛烈に批判した。英BBC放送が伝えた。
元情報相は、首都バグダッドを4分割して防衛しようとしたのは軍事専門家の意見を軽視した「(フセイン元)大統領と指導部の直接の失敗」と主張した。
また、元大統領は戦争を回避するために辞職することは決して考えず、「だれも彼に(辞職や亡命を)直言できなかった」と述べた。
元情報相は放送行政のトップとして、攻撃対象になりにくい小型アンテナから電波を発射する移動式テレビ、ラジオ局を開局し、米国との「宣伝戦」に備えたことを明かした。
元情報相は戦争中「イラクの顔」として連日メディアに登場。強気一辺倒の戦況発表や対米批判で世界に知られるようになった。(共同)
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以上が、わが「激動イラク内戦」の可能性の認識の材料である。私は、すでに「内戦の警告」も発した。私はまた、先に、以下の通信を発している。「イラク内戦の危険」は、レバノン、アフガニスタンの前例を引くまでもなく、可能性が高いのである。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/2003aku/aku656.html
『亜空間通信』656号(2003/09/01)
【モスク大爆発でイラク内戦の危険迫りレバノン想記するなら正確に歴史を振り返れ!】
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そこで、フセインが生きていて、それなりの一族郎党を養い、どこかで打って出るとなれば、以下の問題が、いかなる展開を見るか、これが、興味津々なのである。これが野球ならば、「隠し球」である。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/aku566.html
『亜空間通信』566号(2003/04/11)
【TBS「あれはバクル」説サダム銅像引倒しブッシュ狂喜は人違いで済まぬ失敗か】
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今更、ここで言うまでもなく、「あの」「倒壊し、ぼこぼこに壊された銅像」の主が、サダム・フセインだったのか、それとも前大統領のアル・バクルだったのか、それとも別人か、ということは、サダム・フセイン自身が、一番良く知っているのである。あの銅像を倒したのが、「フセイン政権崩壊」と喧伝されたのだから、本人が出てきて、「ありゃあ、アル・バクルじゃよ」と言えば、世界中が、「口あんぐり」となるであろう。
ああ、私は、サダムが好きなわけではない。むしろ、あの種の無礼な「マッチョ」型は、嫌いな方である。しかし、ブッシュやラムズフェルドも嫌いだから、あいつらの泣きっ面を見るためなら、サダムも我慢するしかない。
ともかく、ブッシュやブレアは、足下も怪しくなり、イラク側は勢い盛ん、フセインの脅しも現実味が出てくるのである。しかも、時を同じくして、米政権は、以下の発表を余儀なくされた。
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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030918k0000m030015000c.html
米国防長官:フセインに「9・11」関与の証拠なし【ワシントン佐藤千矢子】ラムズフェルド米国防長官は16日の会見で、イラクのフセイン元大統領が米同時多発テロに関与したことを示す証拠は何もないと明言した。6日付けの米紙ワシントン・ポストが、米国民の約7割がフセイン元大統領の関与を信じているとの世論調査結果を報じたことに関連して答えた。
ラムズフェルド長官は会見で「私がそう信じることのできるいかなる兆しもない」と述べた。
ブッシュ政権はイラク戦争の開戦前から、同時多発テロを実行したとされる国際テロ組織アルカイダとフセイン元大統領のつながりを示唆し、これをイラク攻撃の理由の1つにしてきた。米国民は、ブッシュ政権がアルカイダとフセイン元大統領の関係を強調するのをたびたび耳にし、同時多発テロそのものにフセイン元大統領が関与したとの印象を深めたと見られる。
ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は16日夜、ABCテレビで「我々はサダム・フセインが同時多発テロを指揮したとは一度も言っていない。我々が言ったのは、テロリストを支援し、訓練の手助けをし、許しがたい地域の脅威になっているということだ」と述べ、国民の「思い込み」や「誤解」を招いたことについて米政府の立場を弁明した。
[毎日新聞9月17日] ( 2003-09-17-18:20 )
---------- 引用ここまで ----------
この件では、以下のようなブッシュが主語の記事もある。
---------- 引用ここから ----------
http://www.jihadunspun.net/intheatre_internal.php?article=76846&list=/home.php&Bush Now Denies Saddam Link To 911
Sep 19, 2003
Source: Al JazeeraPresident George Bush has admitted he has no proof linking Saddam Hussein to the 11 September attacks -- disputing a popular American belief critics say his administration helped to create.
[後略]
---------- 引用ここまで ----------
これも、もう一つの「大嘘」である。ああ、それにしても、アメリカの報道操作の大嘘、「フセイン像倒壊」の九回裏逆転本塁打の可能性はないものか、ああ。待ち遠しい。私は、自称「名探偵」だけではなくて、自称「真相究明魔」でもあるのである。
以上。