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『亜空間通信』1017号(2005/05/25)
【カスピ海石油パイプライン本日通油式典の日経夕刊記事あり英文情報と旧稿再録で世界を変えるか】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
本日(2005/05/25)、日経夕刊の一面には、「パイプライン・カスピ海・地中海開通」の見出しのバクー発記事が、周辺の地図入りで載っている。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050525AT2M2500T25052005.html
カスピ海送油管が開通へ・ロシア迂回し日米欧に供給【バクー(アゼルバイジャン)=栢俊彦】旧ソ連の内海だったカスピ海の石油をロシアを迂回(うかい)して地中海に運び出す日米欧の企業連合によるパイプラインが完成、バクーで25日、最初の石油を送油管に通す「通油式典」が開かれる。日米欧はロシアと石油輸出国機構(OPEC)加盟諸国の関与を受けない巨大供給源と輸送路を獲得することになり、エネルギー安全保障を強化する。
新送油管はアゼルバイジャンから、グルジアを経てトルコ南部に抜ける1700キロメートル強を結ぶ。名称は「バクー・トビリシ・ジェイハン(BTC)」ルート。輸送能力は日量100万バレルで総工費は36億ドル。石油はバクー沖合のカスピ海底にある鉱区「アゼリ・チラグ・グナシリ(ACG)」から供給する。可採埋蔵量は54億バレルとインドネシア1国分を超える。
石油開発事業、輸送事業とも日米欧が国際企業連合を形成、英BPが主な運営主体を務める。日本からは両事業に国際石油開発と伊藤忠石油開発が資本参加している。(16:00)
本日の午前中には、以下の英文情報も届いた。
http://news.independent.co.uk/world/asia/story.jsp?story=641172
The pipeline that will change the world
わが電網宝庫では、今から6年前のユーゴ戦争の際の『日本経済新聞』(1999.9.25)を引きつつ、この状況を論評している。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aku404.html
http://www.asyura.com/2002/war17/msg/524.html
『亜空間通信』404号(2002/10/20)
ロ米パイプライン戦争の伏流が旧ソ連圏とイラン・トルコを加え再燃か旧稿再発見】
ユーゴ人道介入の口実「虐殺」デッチ上げ
(その12)カスピ海石油争奪戦の経済誌記事
http://www.jca.apc.org/~altmedka/yugo-12.html
『日本経済新聞』(1999.9.25)
ロシア軍/チェチェン空爆続行
以下は、関連情報の所在である。
http://www.jetro.go.jp/biz/world/russia_cis/pocket_ca/p2003042501.html
ジェトロ - ロシア・CIS - 中央アジア・コーカサス
ロシア・CIS
国・地域別情報
情報ポケット <中央アジア・コーカサス>エネルギー資源開発と輸送ルート建設に新たな動き
2002年のカスピ海周辺地域の動向
http://www11.plala.or.jp/jins/newsletter2004-3.files/senryaku1.htm
日本国家戦略研究所
戦略分析 1 プーチンの新”ロシア帝国”
最近のウズベキスタンその他、コーカサス一帯の政変の背後には、この「カスピ海石油パイプライン」が潜んでいたのである。
以上。