※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『亜空間通信』404号(2002/10/20)
【ロ米パイプライン戦争の伏流が旧ソ連圏とイラン・トルコを加え再燃か旧稿再発見】
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
昨日は外出、一日遅れで以下の記事を見た。
『日本経済新聞(2002.10.19夕)
パイプライン建設で合意【ウィーン=高坂哲郎】ソフィアからの報道によると、ルーマンニアとブルガリアの両政府は十八日、イラン産天然ガスを両国経由で中・東欧諸国に送る新パイプラインの建設で合意した。ルーマニアのポペスク工業資源相によると、新パイプラインはイランからトルコを経て、ブルガリア、ルーマニアを縦断。ハンガリーなどに天然ガスを供給する。
以上で引用終わり。
たしか、この件は、3年前にも似たような記事があったはずと、以下の電網検索。
全言語のページからパイプライン、イラン、ルーマニア、ブルガリア、トルコを検索しました。
約66件中1 - 33件目 ・検索にかかった時間0.06秒
あった。以下が、わが3年前の「ユーゴ」連載記事の一部である。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/yugo-12.html
ユーゴ人道介入の口実「虐殺」デッチ上げ
(その12)カスピ海石油争奪戦の経済誌記事 [前略]
1997.5.21.『ニューズウィーク日本版』:石油開発/カスピ海の大油田争奪戦/政府の強力な援護を受け、着々と地歩を築く欧米の大手石油資本/技術と資本力で劣るロシアはイランと組んで反撃に出る
1998.7.『フォーサイト』:ルーマニアとブルガリア、パイプライン争奪戦に参入/カスピ海原油の輸送ルートをめぐる問題
1998.11.4.『ニューズウィーク日本版』:油田/カスピ海の宝探しが熱い/カザフスタンの石油資源をめぐる争いで、アメリカはロシアとイランの先を越そうと必死/カシャガン油田、米国のパイプライン計画[後略]
以上で引用終わり。
私は、3年前に、ユーゴ戦争は、カスピ海周辺の石油・天然ガス資源の争奪戦なり、と喝破した。今年、アメリカ主導のトルコ経由、地中海に抜けるルートの着工が報じられたが、ルーマニアとブルガリアが諦めなかったものか、はたまた、背後の北ヨーロッパ諸国か、ロシアか、イランか、経由地で濡れ手に粟のトルコか、関係諸国の欲望の渦巻きは、いまだ醒めやらず。ああ、これぞ石油地獄。血の池地獄。
以上。