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『亜空間通信』1000号(2005/04/25)
【本通信1,000号発刊記念インターネット革命宣言の有効性は季刊『真相の深層』寄稿者の実例あり】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
本通信は、2001年9月1日を期して、創刊したのであるが、その直後に911事件が発生し、大忙しとなり、当初の予定の一週間に2回程度の発行を、大幅に越えるに至った。以来、5年目となるが、ついに、本日、1,000号に達した。
そこで、1,000号記念の特別な記事をと考えるのだが、やはり、わが電網宝庫の発足に当たっての「メディア批判:世界革命宣言」の有効性を、改めて力説したい。
最初に、最近の実例を示すが、わが木村書店発行の季刊『真相の深層』の寄稿者、武富士の会長の首を取った山岡俊介は、自ら「本紙」と称する「取材メモ」、「ストレイ・ドッグ」を公開している。
そこには、以下のごとく、たったの2回の記事で、ポスト小泉の有力者、亀井静香が、舞い上がり、「こわもての暴力団関係者風のドスの聞いた中年男性の声」で、秘書に電話を掛けさせた事実が、簡略に記されている。
http://straydog.way-nifty.com/
情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ)
政・官・財、マスコミ、闇社会と、あらゆる巨悪追及の情報ぺ-ジ/04年10月9日創刊。不定期。
2005.04.20
亀井静香代議士秘書が、本紙に「名誉毀損で訴える!」と恫喝電話●本紙・山岡の携帯電話に
本紙・山岡は先週末、福岡県の方に取材で出張していたのだが、その4月15日(金)午前10時半ごろ、携帯電話が鳴った。出ると、「へんなホームページみたいなのに、名誉毀損のことを書いているのはあんたか!?」といった旨の、ともかく、こわもての暴力団関係者風のドスの聞いた中年男性の声が一方的に飛び込んで来た。
名前も名乗らず、いったい、何事かと、意味不明である。
「誰ですか」と尋ねると、ようやく「亀井代議士の秘書だ」と名乗った。
そして、どうやら、本紙が過去に書いた2つの記事を問題にしていることがわかった。
「福島原発残土処理疑惑に登場する『行研』と、東京電力との繋がり」(05年2月12日)、それに、「山口組五代目、執行部『全権委任』の裏事情」(ミニ情報。04年12月12日)だ(興味のある方は、当HP巻頭の左側カテゴリー欄の「政治家」をクリックし、記事日付まで遡ればご覧になれます)。
出先故、記事を確認しようがなく、来週月曜日(4月18日)まで時間をくれといったのだが、「ダメ。(本日)昼までに返事寄越さないと、手続き(名誉毀損の訴訟提起を意味すると思われる)するかなら!」というので、それでは話し合いにならないので、「訴えれば」というと、「ほお、そうやって開き直るんだ!?」と、恫喝から、今度は小バカにしたような口調に。
ともかく、とても公僕たる政治家秘書とは思えない。さすが、警察庁キャリア出身の有力代議士の秘書ということか。
結局、再度、本紙・山岡は電話し直し、月曜日まで時間をもらう了解を取り付け、帰宅して原稿をチェック。
しかし、そもそも亀井代議士に関してはほんの数行触れているに過ぎない。それも、何か犯罪を犯していると断定して書いているのではない。東京地検が、亀井代議士がその疑惑に関与している可能性もあると見て、関心を示している旨、記しているに過ぎない。これは秘書にも伝えたが、東京地検の担当記者なら誰でも認める周知の事実。しかも、本紙は山岡の個人的なHP。そこまでチェックし、携帯電話番号まで調べ、わざわざ電話して来るとは……。
それでも慎重には慎重を期し、表現を若干修正するなどし、回答期限の月曜日昼までに電話し、「一部、修正するなどした。記事そのものを削除する気はない。それでも訴えるなら、どうぞやってくれ」と伝える。なお、「あんな書き方ないだろう!」などというから、「亀井さんは公人ですよ。非難されるだけの責任があるでしょう。ともかく、記事を見てくれ」というと、「わかった」といって電話を切る。以来、連絡はない。
さる事情通の話。
「その秘書は、“亀井代議士版飯島秘書”として、小泉首相の側近秘書同様、永田町では強面かつ傲慢で有名。いろんな利権話にも名前が出ている。警察にも睨みが利くという亀井さんの威光をバックに、恫喝すれば、皆、いうことを聞くと思っているんでしょう」
一方、本紙の取り上げた東京電力の原発残土処理を巡っての水谷建設の脱税関連で、東京地検の捜査がかなり進んでおり、亀井代議士がそうとうピリピリしていると漏らす関係者も。
本紙は、そのトバッチリを食ったということか。
いずれにしろ、この記事を見て、再度、向こう側からアクションがあれば、またそれもお伝えしたい。
わが電網情報で、上記の「ストレイ・ドッグ」と比較できるのは、以下の亜空間通信に始まる略称「小泉レイプ事件」特集である。
この特集リンクのヒット数は、本日、74,479に達した。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/koizumi-rape.html
「小泉レイプ事件」特集
『亜空間通信』788号(2004/06/11)
【「小泉破廉恥訴訟」国会問題「ネットには小泉レイプ裁判の字が躍っている」日刊ゲンダイ6/12】
この事件の裁判は、電網情報だけで、法廷に溢れる傍聴者を集めることができた。明らかに、着実な成果を挙げているのである。
わが電網宝庫には、以下の「メディア批判:世界革命宣言」が入っている。ヒット数は、本日、3,326である。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/sengen.html
メディア批判:世界革命宣言
メディア批判と市民の情報発信は、今、決定的な重要課題である!
この「メディア批判:木村愛二の『取って換わる国際情報基地』」の開設に至る直接的な事情については、「1」の「その1」の「はしがき」に記した。
しかし、これは同時に、私の年来の大手メディア批判の戦いの延長線上に連続して切り開く、サイバー空間の新しい地平でもある。
だが、だが、この情報基地の出城の高札でも注意したように、世間的には非常識で危険な情報を伝えるに当たって、私はまず、マーク・トウェインの晩年のエッセイ『人間とは何か』(中野好夫訳、岩波文庫)の一節「人間唯一の衝動」への注目を喚起する。
そこでは、無神論者とキリスト教宣教師がともに、自分では「良心の衝動」に駆られたと思い込んで他人の思想を変え、その結果として他人を不幸にし、後悔の呵責に苦しむのである。結論は「みんな自己満足、自己陶酔の現われにすぎんのだよ」である。
「真実が靴の紐を結ばぬうちに、虚偽のニュースは世界を一周してしまう」
この至言を、私は、戦前に大阪で発行されていた『現代新聞批判』)の復刻版で発見した。掲載の日付は、1941年9月1日、いわゆる太平洋戦争勃発、または、アジア・太平洋戦争における対米開戦の三か月と一週間前である。
これもまた、 マーク・トウェインの言葉とあるが、まだ、英語の引用句事典などには当たっていない。とかく有名な警句ほど、発言者の「伝説」であったという例が多いので、一応、出典は留保しておくが、無線電信の開幕期に、その将来を鋭く予測したものだとすれば、永遠の高い評価に値する。いままた、インターネット開幕期である。再び真剣に この至言に耳を傾けることが必要だろう。[注]
[注]2003.08.05.追記:2003.5.17.原文発見を発信せり。
『亜空間通信』600号(2003/05/17)
【英米式腹話術掌人形テロリスト騙し受売り日本メディアと平和売人は匪賊知らずや】
[中略]
ついに昨日(2003/05/16)、電網検索により原典を発見!
http://www.quotationspage.com/quotes/Mark_Twain
Mark Twain
A lie can travel halfway around the world while the truth is putting on its shoes.
日本ではもっぱら「トム・ソウヤー」「ハックルベリー・フイーン」の子供向け省略版で知られるマーク・トウェインは、辛辣なヨーロッパ見聞記をものしたことで一躍有名になった叩上げの新聞記者だったし、文明批評家ともいえる見識の持ち主だった。
それから、優に一世紀、いわゆる「情報化社会」の下での、『意識産業』(エンツェンスベルガー)による意識の支配や、マスコミ業界の『第四の権力』(セルバン=シュレベール)化などが、こちらは叩き上げ不足の難解な言葉で議論され始めて久しいにもかかわらず、古来からのいわく、「敵もサル者、引っ掻く者」とか、この次の宣伝高札に記した拙作でも論じた如く、産学共同の見本、アカデミー業界苦心の「御用学者」産出の方も止まることなく、自称「反体制」の不勉強に付け込む似非「左」だの似非「市民派」だのまでが、そこここに徘徊し続けており、結果として、未だに大手メディアへの幻想は断ち切れず、反撃の主体の存在すら明確ではない。
あえて預言する
そこで一番重要なことは、自分の頭で考えるという単純明快、しかし実は非常に難しい作業を、それぞれが権威に頼らず、個人に徹した上で行うことであり、そういう個人同士が互いに鍛えあうことのできる仲間作りである。
個人の自立的思考を可能にするために不可欠な基礎的条件は、情報を入手し、選り分け、整理し、分析し、総合的判断を下す実務的能力である。
「預言者、邦に容れられず」とも言うが、あえて預言すれば、それぞれの市民が、以上のような作業をこなし、自らを鍛え上げ、何らかの問題について判断を下すことができるようになった時に初めて、情報洪水を覆っていた深い霧の中から、大手メディアの虚構の巨城の最大の弱点、搦手の透かし彫が、ほの見えてくる。
詳論はいずれホームページでも公開するが、この「透かし彫」の構造の基本条件は、実に簡単なことなのである。一般市民は、ともすれば、いわゆるエリートを多数抱える巨大組織に圧倒されるが、その腐敗の構造は近年ますます明らかになっている。マスコミ産業の構造も似たり寄ったりなのである。
結局のところ、それらの組織を構成する個人の資質が問われる。しかも、大手メディアの中でも一番もっともらしい顔をして「社説」などを掲げる新聞の記者個人は、実のところ、気の毒なほど孤独なのである。理由は簡単、競争心の強い、上昇志向型のエゴイストがほとんどだからである。足の引っ張り合いは日常茶飯事、仕事の協力関係は非常に薄い。しかも、毎日、毎日、僕らは鉄板の上で焼かれる。やんなっちゃうな! いやいや、日本の新聞は、毎日、朝刊、夕刊の2回なのだ!
だから、薄味の表面的、一時的、扇情的な情報が巷に溢れるのである。一人一人の市民が、大手メディアの孤独な記者に対抗できるだけの情報を獲得し、それを分析できる力を付けた時、市民は、情報革命の担い手になり得るし、孤独な記者たちに成人教育をほどこし、仲間に迎え入れることができるようにもなるのである。
さらに遡れば、わが電網宝庫から発刊したのは、最初は、インターネット 週刊誌 "I.eye.愛" (aiaiai!)であった。その創刊の日付は、以下のごとく、1999年1月1日と記されている。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aiaiai-1.html
1999年1月1日の開設以来、この城を訪れたのは
あなたで3,903人目です。
インターネット 週刊誌"I.eye.愛"(aiaiai!)
『憎まれ愚痴』
1999.1.1.創刊号
目 次
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創刊の辞
緊急速報『フランスのバトラー批判報道』要約版 訳者:萩谷良
寸評『5分の毒針』イラク爆撃報道批判
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連載:シオニスト『ガス室』謀略周辺事態(その1)
連載:本多勝一"噂の真相"同時進行版(その1)
連載:仰天!武蔵野市『民主主義』周遊記(その1)
連載:元日本共産党『二重秘密党員』の遺言(その1)
以上、予定通り元旦払暁に間に合わせました。
私は、本年の仕事として、『カール・マルクスの大罪』の発行を宣言したが、その最初の1章を、きたる6月1日発行予定の季刊『真相の深層』05夏6号に掲載する。
以下は、そのことを宣言する「舌代」の抜粋である。
単行本の構想としては、カール・マルクスに関しても、すでに5年前の2000年の年頭に、「千年紀に寄すカール・マルクスとその亜流の暴力革命思想への徹底批判(その1)」を発表し、いささか論じ始めてはいたのだが、その翌年には9・11事件が発生し、イラク「戦争」へと広がったので、集中して取り組むことができなかったのである。
しかし同時に、9・11事件以後の暴力の連鎖を見るにつけ、暴力革命の思想的な武器、その反動としての暴力支配の口実を提供する「カール・マルクスの大罪」への批判の決定的な重要性は、ますます明らかになってきた。
年度の区切りとしても、本年には、1945年の敗戦から60年を経て、還暦と評されたりする日本独特の事情がある。
この2005年の年頭に当たって、およそ思想の問題としては、考えられる限りで最も難解な課題に取り組むことになるのだが、私は、この問題への接近を、様々な角度、視点から試みることにする。
しかも、その最初の視点を、身体で感じる最も低い次元の位置に定める。
なまじ思想などと称すると、ともすれば頭の中だけで考えがりになるから、いわゆる「高尚」な感じになりやすい。そういう持って回った「山上の垂訓」風の思想としてではなく、無理に体系を意識せずに、一見、ばらばらな、まりまりのない断章として、ひとつひとつを、物語風に組み立てることにする。
第1章は、「卑近な現実の問題として直面する党派争いの根源」である。
以上。