被害報道日誌(3月20日〜4月14日)
●4月14日(26日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○米国防総省の発表
・「イラクにおける大規模な戦闘は終息し、指揮官たちは戦闘機と諸部隊を帰還させている」。「主要な戦闘作戦は終わった。主要なイラクの戦闘部隊は指揮系統を喪失している」(国防総省)。また米軍は、横須賀を母港とする空母キティーホークをはじめとするイラク攻撃に参加した全空母に帰還を命じた。事実上の米軍の勝利宣言である。
・帰還する米軍は、一体どれだけの爆弾・砲弾をイラクに投下したのか。そしてどれほど多くのイラクの人々を殺害したのか。たとえ米軍が戦闘の終息を宣言しようとも、彼らが行った残虐行為をイラクの人々、世界の人々は決して忘れないであろう。
・残されたイラクの人々には、形を変えた新たな「戦争」が始まる。爆弾によって荒廃した国土。インフラを破壊され、途絶えた食料と飲料水の供給。宗教対立、民族対立など社会的対立の深刻化。肉親を失い絶望の淵に放り出された多くの人々。そしてこれから始まる軍政・植民地支配。これらの元凶を作り出した米・英軍の兵士たちには帰る場所があるだろう。しかしイラクの人々は、これらの現実に直面し、生きていかなければならないのである。
・米・英にその全責任がある。彼らは直ちにイラクからの撤退を実行しなければならない。そして二度と戦争を繰り返さないことをイラクと世界に向かって誓約し、イラクの人々へ償いをしなければならない。
○バグダット
・パレスチナホテルで数分にわたる銃撃戦があった模様(ロイター)。
・首都における戦闘は、散発的なものになっている。組織的な戦闘は終息か。
※War 'close to end ' after Tikrit seized
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2947743.stm
○ティクリート
・戦闘は終息か。抵抗したイラク軍兵士15〜20人死亡の事実が伝えられるのみ。
※US trrops control center of Tikrit
http://www.midle_east-online.com/english/?id=5120
※Marines Captures Center of Tikrit
http://www.nytimes.com/2003/04/14/international/worldspecial/14CND-TIKR.html
○暴かれる米・英軍の残虐性 クサイ氏殺害を狙い、民間人に爆弾を放った米軍
・「民間人の犠牲が最小限になるように空爆を実施している」。この反吐が出る言葉がいかに欺瞞であったか。次々と事実が明らかになっている。
・米軍は7日、クサイ氏が民家に立ち寄ったとする情報を入手、直後にその民家にミサイルを撃ち込んだという。この攻撃によって子供を含む2人が犠牲となった。そしてその後フセインがマンスール地区の住宅街にいるとの情報に基づき、バンカーバスターを撃ち込んだという。子供を含む十数人が犠牲、大惨事となった。米軍はフセイン、一族がいると思われるところ対しては、民間人の存在などお構いなしに爆弾の雨を降らせていたのである!
※クサイ氏滞在の家を空爆 米軍の執拗な追跡を示す (共同通信)
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/news/0414-771.html
○各地における深刻な無秩序状態 国防総省否定
・BBC News 「イラクには人道的危機は存在しない」と米国防総省は発表した。しかしWHOは、キルクークの病院は略奪によって深刻なダメージを受けており、バスラでも医薬品の欠乏と衛生状態の悪化で多くの人々が亡くなっている、と発表している。
・自分が引き起こした人道的危機を否定しようというのか。彼らはさらに危機を深めることで国際機関に援助の肩代わりをさせようと言うのか。米軍は自らの責任を認めよ。
※War 'close to end ' after Tikrit seized
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2947743.stm
○深刻な国内危機を伝える報道
・対立を深めるクルド人とアラブ人
※Analysis:Poverty and despair behind Iraq's
ethnic violence 14 April 2003 Independent
http://argument.independent.co.uk/commentators/story.jsp?story=396939
※Tension boil over between Kurds and Arabs
in North 14 April 2003 Independent
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=397005
・バグダット市内における無政府状態
※Another chaotic day in Baghdad : Crowds
besiege the job as other go looting
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=397008
●4月13日(25日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○バグダット
・パレスチナホテル付近で銃撃戦。一部ではまだ戦闘が続いている。米の軍事占領に抵抗する勢力は存在している。(BBC)
○ティクリート
・米軍が激しい空爆、砲撃を繰り返している。戦車に同乗した米系マスコミが銃撃されたことがさかんに報道されているが、しかし民間人の犠牲者についての情報はまったくない。イラク兵士17人殺害の報道あり。
・ティクリートにおける米軍の攻勢を監視しなければならない。
※US marines enter Tikrit 13 April 2003
(THe Guardian)
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,936078,00.html
※US closes in on Tikrit 13 April 2003
(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2945293.stm
※最後の拠点で戦闘続く 米英軍、イラク全土掌握へ 13
April 2003 (共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030414-00000071-kyodo-int
○イラク兵士の犠牲者数についての議論
・4月10日、毎日新聞にて犠牲者をめぐる論争が紹介された。「イラク民間人、イラク兵士の死傷者、把握できず」。
・民間人の犠牲者については、「Body Count」がその推定値が公表している。しかしながら米・英軍の攻撃が激しさを増すにつれて、戦線がバグダットに近づくにつれて、マスコミ情報では把握できない多くの民間人犠牲者が出ているのは明らかである。国際赤十字が病院における犠牲者のカウントを止めた。病院にかつぎ込まれ負傷者があまりにも多く、現場ではカウントできる状況にはもはやなかった。「Body
Count」が公表している犠牲者数1373〜1626人(4月14日)は、今後実態が解明されるにしたがいさらに大きなものとなろう。
・しかしイラク兵士の犠牲についての情報はこの間、皆無であった。伝えられる情報は、「○○部隊を攻撃」、「ほぼ壊滅」このようなたぐいのものであった。唯一米軍が認めた犠牲者数は、5日のバグダット侵攻において殺害したイラク兵士「2000〜3000人」だけである。
・米・英軍の侵攻直後のバスラにおける戦闘、ナジャフ、カルバラでの「激戦」、バグダットにおける徹底した空爆、・・・・一体どれほどの犠牲者がいるのか。ただ間違いのない事実は、戦場における米・英軍とイラク軍の力関係がまったく隔絶していたと言うことである。3月24日の被害記録に紹介した米・英同盟軍兵士の言葉。「これはフェアな戦争ではない。なぜイラク兵士が投降しないのかが理解できない。サッカーのホームゲームの場合、3対2はフェアなスコアだろう。しかしここで行われているのは、119対0といったことなのだ」(ロイター)。ある老民兵の言葉。「あいつらは卑怯だ。人間らしい戦いをしない。我々が応戦するとすぐに戦闘機で反撃してくる」(論評:「開戦後22日目:イラク戦争の戦況と反戦平和運動の課題」)。戦場において一方的な虐殺が繰り広げられたのである。
・また各地で非人道兵器をイラク軍に対して使用した。バスラ近郊の戦闘ではナパーム弾を使用した。バスラ近郊の戦場を訪れた米軍将校は、「(イラク兵の)遺体がそこら中に散らばっている」と報告している。戦闘が激化している地域、防衛陣地の破壊にクラスター爆弾を使用した。そしてクートでの戦闘では燃料気化爆弾を使用した。降り注ぐ爆弾、ミサイルから逃れるすべも無く、銃を撃つこともなく殺されていったイラク兵士が多かったに違いない。
・イラクの兵士も侵略軍の犠牲者である。亡くなった一人一人に、彼らの死を嘆き悲しむ子供、家族、親・兄弟、友人があった。多くの者たちが戦争を欲することなく銃を手に取り、一方的に虐殺された。米・英軍の侵略がなければ彼らも、平和な日常生活を過ごしていたはずである。
・私たちがフォローできた限りの情報に基づくイラク兵士の犠牲者を表にまとめた。まったく不十分なものであり実態にはほど遠いものであろう。しかし最低でも数万人に上ることを確認したい。米・英軍は一体どれほどのイラク兵士を殺害したのか、おおよそ把握しているはずである。その犠牲者の数を、陰で勝ち誇っているに違いない。自らの血塗られた勲章として。
※<イラク戦争>イラク民間人やイラク兵の死傷者、把握出来ず(毎日新聞)4/10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030411-00000110-mai-int
マスコミに報道された情報に基づくイラク兵犠牲者の推定
日時 |
場所 |
犠牲者 |
情報源 |
3/22 |
バスラ近辺 |
10〜20人 |
Mail on Sunday |
3/26 |
カルバラ
ナジャフ |
300〜500人
500〜650人 |
CNN
CNN |
3/31 |
ヒンディーア
ナジャフ |
35人以上
100人 |
|
4/1 |
カルバラ
ディクニーア |
?
80人 |
AP |
4/2 |
カルバラ |
1200人 |
現地米軍 |
4/3 |
空港途中
空港
クート
ナジャフ |
数百人
320人
30人
20〜人 |
AP ロイター
AP ロイター
AP ロイター
AP ロイター |
4/5 |
バグダット周辺 |
2000〜3000人 |
米中央軍 |
この範囲で最大約6500人
この数値に加え、バスラにおける戦闘の犠牲者、米・英軍が空爆に「壊滅させた」とする共和国防衛隊6個師団の犠牲者、数万人が加わる。
●4月12日(24日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○バグダット
・バグダットでは戦闘が続いている。チグリス川西岸では、数十分にわたる銃撃戦があった模様(ロイター)。
※U.S. Troops Move to Restore Order in
Edgy Baghdad 12 April 2003 N.Y.Times
http://www.nytimes.com/2003/04/13/international/worldspecial/13MARI.html
※BBC News Online charts the latest developments
in the Iraq conflict. 12 April 2003
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2941605.stm
○ティクリート
・空爆を継続。着々と攻撃準備を強化している模様。
・ティクリートにおける米軍の攻勢を監視しなければならない。
○各地における深刻な無秩序状態に対する米国防長官の発言
・現在、米・英軍による侵略の結果生じた社会的混乱が深刻化し、各都市では無秩序状態となっている。病院すらも略奪の対象となり、多くの命が危険にさらされ失われたと思われる。破壊された社会機能の下、中長期にわたり食料危機は継続するであろうし、また職を失った多くの人々の生活基盤が奪われた結果として、社会的な対立はますます先鋭化するであろう。宗教的対立、民族間の対立が先鋭化することも大いに懸念される。
・このようなイラクを取り巻く事態を作り出した米の責任者ラムズフェルド国防長官が驚くべき発言を行った。彼は「これも自由の代償」と言い放ったのである。彼はまた、こうも言いたかったに違いない。「民間人、イラク兵士の犠牲も、自由の代償だ」と。
・呆れ返る暴言である。石油利権のために武力を振りかざし略奪する彼らにとっては、イラクの人々の将来、生活、幸福などは眼中に無いのであろう。彼らの目指しているのはイラクの植民地支配である。米・英軍のイラクからの撤退こそが、イラク人の求めるものである。
会見要旨 共同通信 12 April 2003
「自由の代償だ」 国防長官が混乱批判に反論
【ワシントン11日共同】「これも自由の代償だ」−。ラムズフェルド米国防長官は十一日の会見で、イラクの首都バグダッドなどで略奪が横行し無秩序状態に陥っていることに、開き直りとも取れる反論を展開した。
会見ではイラクの治安悪化に米軍が有効な手だてを打っていないことに質問が集中。長官は最初は冷静に対応したが、途中からは「自由とは安定してないものだ。自由な人々は自由に過ちを犯し犯罪に走る」「これで解放が相殺されたと気にすべきなのか。抑圧されていた方がよかったのか」と手を振りかざし、まくしたてた。
マスコミにも矛先を向け「テレビで花びんを盗むシーンを何度も何度も見た。そんなに花びんが多くあるものか」とテレビ批判。さらに「新聞の見出しは混乱、暴力、不安。私はそんなものは見ていない」と怒りが収まらない様子だった。
●4月11日(23日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○バグダット 米軍の占領に抵抗する戦闘は伝えられていない。
・未確認ではあるが、バグダット大学近辺で戦闘があったとのニュースあり。(TV)
米軍の占領に抵抗する学生たちか?
○シリア国境近辺において激しい攻撃
・共和国防衛隊の一部と見られる部隊に激しい攻撃をかけている。
・まだ戦争は終わっていない。米・英軍は攻撃を続けている。民間人、イラク兵士の殺害を即座に止めよ!
※Heavy Fighting for Desert Base at Syria
Boarder
http://www.nytimes.com/2003/04/11/international/world/11TOWN.html
○米・英軍の軍事支配下における民間人犠牲
・ナシリア 海兵隊 検問所で2人の子供を殺害
11日、ナシリアの検問所を通り過ぎようとした車に銃撃。同乗していた子供二人が死亡した模様。「海兵隊員は自爆テロと思いこみ、自らを守るために行動した」(海兵隊スポークマン)。繰り返される検問所における民間人、子供の虐殺。これは事故ではない。殺害である。彼らがイラクに存在するからこそ、このような悲劇が相次ぐのである。
※Children killed as marines fire on vehicle
April 12, 2003 (The Guardian)
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,935307,00.html
・バスラ 英軍兵士 5人の強盗を殺害
バスラでは一部無秩序状態になっているという。銀行に押し入ろうとした市民に英軍が発砲。5人が殺害された。(BBC
News) 5人は英軍によって‘殺害’されたのである。いかなる理由があろうとも、市民に制裁を加える権利を英軍は有していない。市民が通常の社会秩序のルールで生きていけないようにあらゆるものを破壊したのは、米・英軍である。5人も侵略の犠牲者である。
※UK trrops kill five robbers 11 April
2003 (BBC)
http://www.newsbbc.co.uk/2/hi/uk_news/2940739.stm
・米軍はバグダット市内の残党狩りに血眼になっている。“ライフルを抱えた米兵4人が路地に面した民家のドアを叩き、家族を外へ連れ出した。恐る恐る外へ出た家族は「武器はない」と答えた。米軍は支配地域の民家を一軒一軒調べ、フセイン大統領に忠誠を誓う「フェダイン・サダム」や民兵などの捜索を展開中だ”(毎日新聞から)。動くものすべてが敵に見える米軍兵士。彼らの銃口に民間人は怯えている。
※<フセイン後の世界>治安悪化のバグダッド 市民は疑心暗鬼(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030412-00000163-mai-int
○バグダットにおける無秩序状態(続報)
・国際赤十字は11日、無秩序状態に陥ったバグダット市内の病院における安全が確保されていないことに対して重大な懸念を表明した。「破滅的な状態に病院はある。」
・無秩序状態となり、多くの病院ではその基本的な機能を麻痺している。空爆の犠牲者が担ぎ込まれ患者であふれていた病院においても、今や治療などできない状態になっている所も多いという。医療スタッフが身の安全を守るためにそこから退避せざるを得ない状況になっている所もあるという。「2人の医師を除いて医療スタッフは避難している」(バグダットの一病院)。
・救われる可能性のある命がどれほど失われているのか。その実態については一定期間の後に解明されるであろうが、しかし満足な治療も受けられず亡くなっていく子供、イラクの人々は、まぎれもなく米・英の軍事侵略の犠牲者である。
※"Catastrophic" Situation at
Baghdad Hospital: ICRC Official April 11,
2003 by the Agence France Presse
http://www.commondreams.org/headlines03/0411-02.htm
※'Chaotic' situation at Baghdad hospital
http://www.middle-east-online.com/english/?id=5106
※The hell that once was a hospital April
12, 2003 (The Guardian)
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,935298,00.html
○イラク北部 モスル、キルクークの陥落
・民間人、イラク兵士の犠牲の詳細は全く分からない。しかしキルクークでは、復讐による殺害、処刑も行われている模様。(毎日新聞4月11日)
○ティクリート
・激しい空爆を継続。ティクリートはフセインの出身地であり、イラクの政権中枢にはこの地の出身者が多かったと言われている。米軍はフセイン一族を根絶やしにしようというのか。米に刃向かったことへの見せしめか。
・米軍はティクリートの制圧を目指している。攻略に超大型燃料気化爆弾を使用する計画が米軍で浮上しているという。もうこれ以上、イラクの人々を殺害することを許せない。ティクリートの虐殺を阻止しなければならない。
※ティクリット空爆続行 米中央軍(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030411-00000190-kyodo-int
※フセイン氏の異父弟死亡 米英軍の空爆受け(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030411-00000214-kyodo-int
※参考 事務局レポート
「米軍がティクリートで超大型燃料気化爆弾”MOAB”の使用を準備!
生きた人間を標的にした新型兵器の実験を許すな!」
●4月10日(22日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○バグダット 市内各所で激しい戦闘。
・チグリス川西岸 空爆 攻撃
東部で大きな爆発(ロイター)。現地の抵抗する勢力に対して米軍は戦闘ヘリを動員している模様。現段階では犠牲者は不明。しかし病院にかつぎ込まれた民間人の姿の映像が流れる。
・バグダット北西部のアル・アダム・モスク近辺
午前中に4時間にわたる銃撃戦。大統領警護隊と米軍間において。
戦闘の後、市民とイラク兵21人の遺体が確認される。
バグダットの各所では、今なお戦闘が行われている。米軍は鎮圧のためなら手段を選ばず、多くの民間人が空爆、戦闘ヘリの攻撃、地上軍の砲撃の犠牲になっている。犠牲者の遺体、病院に担ぎ込まれる映像が流れる。
※Battle at mosque in hunt for Saddam
http://www.gardian.co.uk/Iraq?Story/0,2763,933900,00.html
※Combat helicopters aid US troops in Baghdad
http://www.middle-east-online.com/english/?id=5098
※米軍機、バグダット西部のアラブ人部隊に空爆(ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030410-00000799-reu-int
○バグダットにおける無秩序状態
・市内の各所で略奪、放火が相次いでいる。また地方都市やバスラでも同じような事態となっている。
・米軍はフセインの捜索、イラク軍の残存勢力の破壊に力を注いでおり、こちらの方面は無視。官庁、商店のみならず病院も被害を受け、医薬品、診療のための装置なども略奪される。空爆、市街戦の負傷者が多く運び込まれているキンディ病院は武装集団におそわれた。「市の治安は極めて悪く、人々は病院に行きたがっていない」「小規模な病院は閉鎖され、大規模な病院は接近できなくなっている」(現地の声)。
・現在イラクでは、民族間、部族間、異なる宗派間、持つ者と持たざる者との間で、深刻な亀裂と対立が生まれるつつある。この責任は誰が負うのか?米国であり、英国である。しかし彼らは自らの利益=油田だけはきっちりと確保している。イラクで発生する社会的混乱、動乱、それにともなうイラクの人々の犠牲の一切の責任は、米・英にある。
※INstability plagues Baghdad (BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2937613.stm
※バグダッドの治安悪化…官庁炎上、病院略奪も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030411-00000104-yom-int
※U.S. Faces Violence, Chaos After Fall
of Saddam
http://www.reuters.com/newsArticle.jhtml?type=topNews&storyID=2546355
○イラク北部 モスル、キルクーク、ティクリートを空爆。地上からの砲撃。
・開戦以来最も激しい空爆。被害の実態は分かっていない。モスル、キルクークの両地域を、米軍、クルド人勢力が支配下に置きつつある。この地域における組織だった戦闘の終息か。
・米軍は、クルド勢力の対イラク感情利用して制圧を進めてきた。それが新たな民族間対立に火を付けることにならないか?
※クルド人部隊、イラク北部の都市キルクークを制圧=BBC
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030410-00000839-reu-int
● 米英軍のバグダット侵攻は終わったかもしれません。バグダットの市民が米英軍の犠牲にならなくてすむ、負傷した多くの人々に医薬品が行き渡り、また十分な治療が受けられる・・・。率直なところ、このような気持ちも心の片隅にあります。しかし米英軍が真っ先に宣言したことは何だったでのしょうか。イラク全土を制圧する、フセインを拘束するまで全土を捜索する、彼らはまだその血塗られた拳を振り回しています。今なおイラクの北部では、空爆、地上軍による攻撃が続けられています。私たちはあらためて、イラクでの戦闘を停止することを求めます。そして即座にイラクから撤退することを要求します。
米英軍がこの間イラクで行ったきた民間人、イラク兵士への虐殺の数々を暴かなくてはなりません。また今なお続けている彼らの蛮行を、世界の仲間たちと暴き続けていきます。米英軍の蛮行を歴史に刻み込むために。そして二度と彼らが、戦争を引き起こさないために。(4月10日)
●4月9日(21日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○イラク北部
モスル、キルクーク、ティクリートを空爆。地上からの砲撃
・被害の実態は分かっていない。しかし住民、兵士が抵抗を続けるならば、ナシリア、ヒラで行った米軍の蛮行が繰り返される。民間人の頭上に爆弾が降り注ぎ、戦車によってなぎ倒される。米軍は即座に戦闘を停止せよ!
・掃討作戦なるものがいかに民間人に犠牲をしいるものなのか。アフガニスタン東部において9日、民間人11人が殺害された。米軍の爆弾が民家を直撃、この民家では結婚式が行われていたという。1年以上も続くアフガニスタンでの掃討作戦で多くの民間人が米軍によって殺害されている。これが実態である。
※米英軍、イラク北部で掃討作戦
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030410-00000004-yom-int
※米軍アフガンで誤爆 民家直撃11人死亡 毎日新聞10日朝刊
●4月8日(20日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○バグダット 都市侵攻による多数の犠牲者
・バグダットへの侵攻が始まり、多くの民間人、イラク兵士に犠牲者が出ている。そのバグダットからの最新の状況が報道されてきた。インディペンデント紙「麻酔薬の代わりに頭痛薬を使わざるを得ない外科医」。9日配信。バグダットの病院は野戦病院さながらの状況。チグリス川沿いにおける空爆と地上侵攻によって、なんと1時間に100人の負傷者が担ぎ込まれてきている。バグダットでは一日に数百人が負傷が、その多くが亡くなっている。そして負傷者を満足に治療することすらできないのである。(主要な箇所の翻訳を下に掲載します。「現地リポート」)
・バグダットだけではない。北部でも猛烈な空爆を実施している。多くの市民が米英軍の無慈悲な攻撃の犠牲になっている。即座に攻撃を停止せよ!今こそこの声をあげなければならない。
○パレスチナホテル攻撃、アルジャジーラ支局攻撃
・米軍はバグダットで見境なく攻撃を行っている。真実を伝えてきた記者も標的にされている。動くすべてが敵に見えているのではないか。
※米軍が故意に標的の可能性 アルジャジーラ会見
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030409-00001041-mai-int
※ホテル滞在の記者5人が死傷 米戦車の砲撃で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030409-00000069-mai-int
現地レポート 「麻酔薬の代わりに頭痛薬を使わざるを得ない外科医」
(抜粋)「報道されている情報によると、イラク全土において1087人の民間人が死亡したとされている。しかし事情に精通している者にとっては、その真の数値ははるかに大きなものであると考えている。国際赤十字は、犠牲者をカウントすることを早々と止めてしまった。なぜならば、正確なカウントなど、もはや不可能な状況だったからである。またこれに加えイラク兵の犠牲もある。リポーターが接近できない病院に彼らは担ぎ込まれる。米国防総省が確認しただけでも、バグダット侵攻の最初の2日間で、2000−4000人が殺された。」
●4月7日(19日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○バグダット
・バグダットへの侵攻が始まり、多くの民間人、イラク兵士に犠牲者が出ている。
・しかし犠牲者の全体像は明らかにされていない。むしろ侵攻、それと一体となった空爆、砲撃は多くの人々を巻き込み、一体誰がどれだけの被害を受けているのかをカウントできない状況。また民間人は必至に空爆、砲撃から逃げまわってる。7人が民間人がバグダット中心街で亡くなったことが報じられているが、しかしそれは全体の中のごく一部だと思われる。
・病院には次々と犠牲者、負傷者がかつぎ込まれている。野戦病院とかわらぬ状況。
※Nine civilians killed in Baghdad
blast
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2926815.stm
※Conditions 'Terrible' in Baghdad
Hospital-Red
Cross
http://reuters.com/newsArticle.jhtml;jsessionid=EUV4L30ONDXTQCRBAE0CFFA?type=focusIraqNews&storyID=2522256
※Baghdad's hospitals in crisis
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2924995.stm
●4月6日(18日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
戦闘はイラク各地で続いています。今もなお民間人の犠牲者が多く出ています。
今段階では断言はできませんが、徹底した空爆によってイラク軍は壊滅的な打撃を受け、もはや戦闘とは名ばかりの一方的なイラク軍兵士の殺戮が行われているようです。大まかな数字ですが、双方の兵士の犠牲者は、米英軍兵士1人当たりイラク兵数千人の比となっています。空港制圧後の土曜日の戦闘では、イラク兵2000人の死亡に対して米軍の犠牲者はほとんどありません。これはもはや戦闘ではありません。米軍の戦車の前にイラク兵が小火器で飛びかかり、次々と倒されているとのことです。私たちはこのようなイラク兵士も米英の侵略による犠牲者であり、英米によるこの戦争での残虐な仕打ちを告発しなければならないと考えます。
米軍は攻撃の手を緩めていません。バグダットの主要拠点に、砲撃、空爆を繰り返しています。バスラを力づくで支配しようとしています。当然のこと多くの市民も巻き込まれています。
各地で断続的空爆と砲撃
○バグダット
・空爆、砲撃によって民間人に多くの犠牲者が出ている模様。詳細は不明。
・空港近辺、空港からバグダットに向かう道、バグダット近辺の戦闘地域には、イラク兵の遺体であふれている。周辺は戦闘地域と化し、多くの住民の消息はつかめていない。
戦場の様子を伝える記事 Independent 4月6日
・「私の前を走るトラックの荷台には、軍靴を履いた軍人らしきイラク人の遺体が高く積み上げられている。その横には、ライフルが置かれている。高速道路の脇で、分隊が手榴弾を積み上げていた。私たちよりも低い地面に積まれ、米軍の空爆の衝撃による揺れ動いていた。この地帯はカディシアと呼ばれるイラクの最前線である。バグダットに向けた戦闘は1時間前に終わった。おぞましく、残酷でもある戦闘が。・・・・・・ブルーの軍服のイラク兵士を満載したトラックが空港方面に向かっていった。・・・・・ヨーモーク病院では、血にまみれた外科医が駐車場に立っていた。彼らは運び込まれた負傷した軍人の治療に、既に取りかかっていた。・・・」
※The Battle of Baghdad 'Ever so
slowly,
the suburbs waere turned into battlefields'
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=394486
○病院にかつぎ込まれる多くの民間人犠牲者
・すでに統計を取れないほど次々と負傷者が運び込まれている。
・「国際赤十字は、バグダットにおける犠牲者数があまりにも多いために、病院は治療した患者の数を数えることを止めた」「救急車はつねに負傷者を拾い、そして救護地区や病院に搬送している。また自らの歩いて駆け込んでくる負傷者もいる」「すべての病院は緊張下にあり、また処方箋なしで治療している」(医療スタッフ)
・鎮痛剤、麻酔、抗生物質、すべてが不足し、満足な治療ができなくなっている。また水不足、停電の影響も現れ始めている。
・イラクの病院はこの戦争の象徴、弱い者たちが次々と命を失う悲しみの場となっている。
※Red Cross:Iraq Casualities Too High to
Count (April 6)
http://www.commondreams.org/headlines03/0406-02.htm
※U.N. Agencies Warn of Health Disaster
in Baghdad
http://reuters.com/newsArticle.jhtml?=focusIraqNews&storyID=2516170
※Iraq Hospitals Offer Snapshot of War
Horror
http://reuters.com/newsArticle.jhtml?=focusIraqNews&storyID=2516170
拡大する民間人犠牲者をめぐる報道
○「イラク戦争の犠牲者をカウントする」
・「イラク戦争における最大の問題であり、まだ返答のない問題は、どれほどの人々が戦争によって殺されたかということである。」下のBBC記事
・米英軍は自らが殺害した人々の数を一切公表していない。自軍の犠牲者を公表するのみである。
・4月4日の毎日新聞の“世界の目”に、米系のマスコミのこの面における退廃ぶりを示す記事が掲載された。題名は「この「戦争の仕方」見てほしい」(リチャード・コーエン ワシントンポスト・コラムニスト)。要旨は、米は自軍の兵士の命を引き替えに「市民生命の尊重」に基づく戦闘を行っており、批判する者はこの事実を信頼せねばならないというものである。笑止千万。事実を直視せよ!これほどの犠牲者が民間人の間に出ているにもかかわらず、また戦闘では一方的に多くのイラク兵を殺戮しているにもかかわらす米系マスコミは、その事実すら問題にしないのである。
・イラクにおける犠牲者をめぐる問題は戦争がどのような形で終わるにせよ、その責任を追及する灯火は消えさることはないであろう。
※Counting the victims of Iraq war
http://bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2923203.stm
●4月5日(17日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
各地で断続的空爆
○バグダット市内
・空爆、砲撃によって民間人に多くの犠牲者が出ている模様。現段階では詳細は不明。
・「赤十字国際委員会(ICRC)は5日、首都攻防戦で市内の四つの病院に数百人の負傷者が運ばれたとホームページ上で伝えた。負傷者が兵士か市民かは明らかにしていないが、市民は家にこもり、夜は猛烈な砲撃音で眠れない状態だという。ICRCによると、負傷者はバグダッド市内や近郊での戦闘や空爆で被害にあった。」(毎日新聞)
※「首都攻防で数百人負傷」赤十字が公表(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030406-00002096-mai-int
○北部 モスル、キルクークでも激しい空爆
拡大する民間人犠牲者
○ナシリアにおける民間人犠牲者 (Independent
4月4日)
・ナシリアは最も激しい空爆が展開されたバグダットの南375kmにある都市。その空爆によって、250人が死亡、1000人以上が負傷した。今ナシリアにおける驚くべき被害状況が明らかにされつつある。
・米軍はクラスター爆弾を多用し、多くの民間人を巻き込んだ。現在ナシリアの主要部は米軍の占領下にある。
・激しい空爆に曝された各都市における民間人犠牲者の全体像は、これから明らかにされるであろう。その時、どれほど多くの民間人、特に子供が殺されたのか、明らかになるであろう。
※'Liberated' city where looters run wild
and death stalks the streets(04 April 2003)
Andrew Buncombe in Nasiriyah
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=393784
○沸き起こる「クラスター爆弾の使用」(英国防相)に対する非難の声
・4月4日の「Common Dreams」にフィナンシャル・タイムズの記事が紹介されました。先日のフーン国防相が英軍のクラスター爆弾使用を公式に認めたことに対する批判記事です。少し長くなりますが、その記事の翻訳を掲載します。
広範なクラスター爆弾の使用 沸き起こる激しい怒りの声
「Wideapread Use of Cluster Bombs
Sparks
Outrage」(The Financial Times)
by Mark Odell
イラクにおける米英軍の広範なクラスター兵器の使用が確認されたことは、民間人の犠牲者を最小にするとした同盟軍の目標に相反するものであると主張する活動家や政治家に、昨日大いなる怒りを引き起こした。
広範囲に小型爆弾をまき散らし砲撃部隊や歩兵部隊を集中的に壊滅するために設計されたこの兵器の使用にともなう危険性は、1999年のコソボにおけるNATOの空爆作戦と昨年のアフガニスタンにおいて明らかにされた。
「われわれは愕然とした。民間人被害を最小にすると確約した論争のからみで。この兵器を使用することは困難なはずである。あなたたちが標的にしようとしているのが誰であるかを明白に知っているならば」と“Landmine
Action”(地雷反対の団体)の指導者リチャード・リードは語った。
この兵器は一度に大量の爆弾を散布するので、その10%が不発弾となる。標的周辺に散布される不発弾は数百発にもなり、実質的には地雷をまき散らすことになる。
クラスター爆弾と呼ばれているものが大量にまき散らされたにもかかわらず米英軍は、連続砲撃による地上からの攻撃も実施してきた。
“Landmine Action”や“ダイアナ・プリンセス・オブ・ウエールズ記念基金”のようなキャンペーングループは、この兵器の使用に照準を合わせている。これらの団体が成功を勝ち取った1988年の対人地雷禁止と同じように。
特に英国におけるこの問題に関する論争は、昨日の出来事における奇妙な連鎖において示されたように、軍内部でその使用をめぐって先鋭化してきている。
バスラ近辺の英軍師団の将校は、不発の割合が格段に低くなっている新たなクラスター兵器はバスラの標的に対して使用された、と述べている。
しかしながらクウェートの英軍のスポークスマンである、クリス・ベーロン大佐は、この兵器を使ってきたことを即座に、明確に否定した。
その数時間後、議会において英国軍はクラスター爆弾を使用していることを確認してから英国防相ジョフ・フーンはその声明と相反する発言を行った。
フーン氏は「自軍が戦場で安全を確保するために・・・・絶対的に正当化できる」場合に限って、この兵器が使用されてきたと発言した。
ロイド氏は、その兵器を使用する兵士自身への脅威であると述べた上で、「コソボにおける英軍兵士の犠牲者は、自分たちのクラスター兵器の処理をしていた二人のグルカ兵であった」ことを付け加えた。
ヒラにおけるクラスター爆弾BLU-97の使用を主張したイラクの見解を支持した国際赤十字に対応して昨日、米は防衛線を張った。
中央司令部のスポークスマンである陸軍准将ビンセント・ブルークは、返答するための「いかなる基本的な根拠も持ち合わせていない」と述べた。
しかしながらロイド氏は、「ヒラで散布されたBLU-97の不発弾の明白な画像を所持している」ことを述べた。
自由民主党のスポークスマンであるポール・キーチ氏は、「われわれが勝利しようとする人々の心に誤ったメッセージを伝えることになる」と述べている。
参考 事務局からのレポート
「ナパーム弾・クラスター爆弾 アメリカは非人道兵器の使用を直ちに中止せよ!」
●4月4日(16日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
各地で断続的空爆
○バグダット市内
・4日の未明、バグダットの西から南西にかけて連続した空爆。国際空港付近。
・同時に地上軍の侵攻もあり多くの犠牲者が出た(前日の報告参照)。
・4〜5日未明にかけて、激しい市内への空爆(速報ニュース)
※Capital bombed as battle for Baghdad
looms
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,930313,00.html
※Samar's story
「サマー・フセインはバグダット郊外の農村地帯に落とされた爆弾によって殺された。しかし記者は理解した。彼女はこの戦争の名もない一犠牲者であることを。」
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=393688
続発する検問所における民間人殺害
・バグダット南方の検問所において米海兵隊が市民7人を殺害。
・7人の内3人が子供。これまでのケースと同様に停止命令を無視?したことに対して発砲。(米系テレビネットワーク、ABC)
・ゲリラ戦、自爆テロに怯える米英軍。「米軍部隊は先週の自動車による自爆攻撃以後、緊張状態にある」(Independent記事)。このような悲劇をなくすこと、そのためには侵略者が現地から去る以外ない。
※US Marines 'kill seven Iraqis after
truck
fails to stop'(05 April 2003)By Andrew
Clennell
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=394173
被害の告発
○拡大する民間人犠牲者の告発
・民間人の犠牲者「戦慄を覚える」 トラックがバラバラになった女性、子供を運んでいる
Civilian Casualties 'Horrifying' − Truck
Delivered Dismembered Women, Children
by Dennis Bueckert
http://www.commondreams.org/headlines03/0404-14.htm
・先週からの激しい空爆による貧しい人々に降りかかる痛ましい犠牲
「昨日(水曜日)、おおよそ12人いた大家族の二つの家が攻撃された。木曜日の爆撃によって学校が、月曜日には貧しいお菓子の店が破壊された。近隣の人々は、深く同情している。大家族の夫は、妻、母親、兄弟、おい、そして二人の子供を失ったのだ。」・・・・「アメリカは、これまでの復讐のために我々を攻撃しているのではないか」と失業中のある男性は語った。・・・・。
※Poor Pay With Their Lives in Baghdad's
Cratered Suburbia
by Suzanne Goldenberg in Baghdad
http://www.commondreams.org/headlines03/0403-09.htm
○市場の「誤爆」 フーン英国防相ミサイルが同盟軍のものであることを否定
・3日の下院本会議場にて、「巡航ミサイルの破片は記者に手渡された」と語った(Independent記事)。
米英軍は都合の悪いこと、自らの虐殺の責任については一切認めず、イラク軍の責任にしようというのである。
・これに対する反論記事。(過去の関連記事もご参照下さい。)
※Hoon: 'No proof that Allied bombs hit
marketplace' (04 April 2003)
By Paul Waugh, Deputy Political Editor
http://news.independent.co.uk/uk/politics/story.jsp?story=393745
※Geoff Hoon, Robert Fisk and reporting
the truth (04 April 2003)
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=393737
○クラスター爆弾の使用 英国防相公式に認める
※Christopher Bellamy: These weapons may
win the war, but leave a deadly legacy
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=393728
●4月3日(15日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
各地で断続的空爆
○バグダット市内
・早朝に市内から爆音 被害状況は不明
○バグダット空港近辺の村で激しい爆撃
・「木曜日夕刻における米軍の砲撃とロケット弾によってバグダット空港近辺のフラット村では、市民を含む多くのイラク人が殺害され、多数が負傷している。」「村への攻撃によって120人以上が負傷した。」(ロイター)
・「華々しい」空港制圧のニュースに沸くマスコミだが、その陰では無差別の米軍の攻撃によって多くの民間人に犠牲者が出ている
※U.S. Troops Attack Baghdad Airport,
Close
on City
http://reuters.com/newsArticle.jhtml;jsessionid=SF4BTSS0DWNJKCRBAEKSFFA?type=topNews&storyID=2504490
○バグダットの住宅地にクラスター爆弾 14人死亡、66人負傷(イラク情報省)
他の情報では、木曜日の空爆で27人死亡、193人
負傷(イラク情報省)もあり。
※「バグダッド市民14人死亡」イラク情報相が非難(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030404-00002153-mai-int
※Iraq: 27 killed in bombing of Baghdad
Thursday
http://www.middle-east-online.com/english/?id=4999
被害の告発
○ヒラにおける民間人攻撃の実態を告発した記事
※Wailing children, the wounded, the dead:
victims of the day cluster bombs rained on
Babylon by Robert Fisk
http://argument.independent.co.uk/commentators/story.jsp?story=393458
○バグダットの病院からの報道(映像含む) 民間人、特に子供の被害の実態
※In Iraqi Hospitals, Child War Casualties
Mount
http://reuters.com/newsArticle.jhtml;jsessionid=SF4BTSS0DWNJKCRBAEKSFFA?type=focusIraqNews&storyID=2503546
●4月2日(14日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
マスコミ報道では、“バグダットまであと○kmまで迫る”“共和国防衛隊の戦力の半分を破壊”“包囲作戦間近”・・・・・このような米軍報道の垂れ流しが相変わらず支配的です。しかしこの背後では、どれだけ多くの尊い人命が失われているのか。希望と光に満ちあふれた前途を絶たれた子供たちの犠牲がいかほどまでに多いのか。この真実を私たちは世界の心ある仲間たちと共に、伝えていきたいと思っています。
全土で激しい空爆
○バグダット 継続する激しい空爆
・2日(水)早朝、バグダット赤新月産科病院をミサイル直撃。
・この辺りの地区で働き、生活していた約25人が負傷。赤新月病院の3人が負傷(ロイター)。
・「赤新月病院への誤爆の証拠を調査中。しかし同盟軍は合法的な標的のみを攻撃しており、市民の犠牲と損害を最小にするようにつとめている」(米中央軍)。自らの責任を認め、再発を防ぐ手だて=空爆の即時停止を実行しろ!
※Baghdad maternity hospital 'bombed'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2909925.stm
※U.S. Raid Damages Baghdad Hospital
http://reuters.com/newsArticle.jhtml;jsessionid=JQCLLMC1HITQACRBAEKSFFA?type=focusIraqNews&storyID=2496648
※Baghdad hospital bombed
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,928078,00.html
○過去24時間のバグダットと他の都市の民間人犠牲者 55人(イラク政府)
※空爆で市民56人が死亡 イラク情報相(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030402-00000154-mai-int
○イラク各地(先日と一部重複あり)
ナシリア
・ナシリアのサダム・フセイン病院の医師の証言。「米軍の空爆によって250人以上が死亡し、その大部分が民間人だった」、「市内の軍事目標近くの多くの家屋と学校が破壊された」「1000人以上が負傷した」。
ヒラ
・空爆、戦闘によってヒラ市内の民間人に相当な犠牲者が出ている模様。米軍はクラスター爆弾をこの市への攻撃に大量に使用し、犠牲者を拡大させた。
・国際赤十字社がヒラに入る。「病院に運ばれた男性、女性、子供を目の当たりにした。病院には300人以上の負傷者がおり、激しい戦闘と空爆が近辺で行われた結果であろうことは明らかである」。
・AFP通信。ヒラの近郊で31日、走行中のトラックを米軍の攻撃ヘリ「アパッチ」が発射したロケット砲が直撃、乗っていた一家16人のうち子供6人を含む15人が死亡した。唯一の生存者が1日に証言した。(毎日新聞)
※Children killed and maimed in bomb
attack
on town
By Robert Fisk in Baghdad and Justin
Huggler
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=393127
※米軍、バグダッドまで30キロ ロイター通信(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030403-00000098-mai-int
※The US is investigating claims of mass
deaths in Hilla
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2909589.stm
○米英軍の空爆による民間人被害を批判する記事
・米軍のクラスター爆弾の使用が子供を殺害、傷を負わせていることを問題にした記事。
※Children Killed and Maimed in Cluster
Bomb Attack on Town
By Robert Fisk in Baghdad and Justin
Huggler
http://www.commondreams.org/headlines03/0402-06.htm
・バグダット侵攻にともない増大する民間人犠牲者を懸念した記事。
※Analysis : Risk to civilian mount
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2909589.stm
○先週の市場「誤爆」が米軍のミサイルによるものであったことを証拠付ける。
※The proof: marketplace deaths were
caused
by a US missile By Cahal Milmo
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=393066
トマホーク製造企業の名が記された物的証拠が見つかったことを紹介。
●4月1日(13日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
全土で激しい空爆
○バグダット
・31日午後、東部郊外の住宅密集地に着弾 市民4人死亡、うち3人が子供
「現場近辺には軍や政府の関連する施設はない」(アルジャジーラ)
・31〜4/1にかけての空爆によって51人死亡、250人以上が負傷。(イラク情報相)
中部バビロンでは子供9人死亡。
他の都市においても爆撃によって多数の民間人が死亡。
※空爆で市民56人が死亡 イラク情報相(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030402-00000154-mai-int
※バグダッド住宅密集地に巡航ミサイル、民間人4人死亡(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030401-00000103-yom-int
※48 more civilians killed south of Baghdad
http://www.middle-east-online.com/english/?id=4969
・イラク中央に位置するヒラでも少なくとも11人が死亡。
夜間に空爆。住宅地に着弾。犠牲者の大半が子供。
→この「誤爆」による民間人犠牲を米は否定している。
※U.S. Bombs Kill at Least 11 Civilians
Near Hilla
http://reuters.com/newsArticle.jhtml?type=focusIraqNews&storyID=2487629
○「人間の盾」に参加した欧米人を含むバス2台を攻撃。負傷者多数。
・バグダット−アンマン間のハイウェーを走っていたバスには「人間の盾」のメンバーが乗っていた。彼らは水道施設、発電所等の民間施設を守るために駆けつけた人々であった。
・「「いさましい」アメリカ人どもが、バスの中のアメリカ人を空襲したのだ。奴らは無差別殺戮をはじめたのだ」(現地目撃者)。
※Iraq: U.S. Attacked American Human Shields
http://www.commondreams.org/headlines03/0401-03.htm
※空爆で市民56人が死亡 イラク情報相(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030402-00000154-mai-int
○空爆による民間人犠牲者の責任を否定する米軍
※誤爆の証拠ないと米軍(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030402-00000030-kyodo-int
○空爆による女性と子供に及ぼす深刻な影響についてのレポート
・米英軍の空爆は、将来を子供たち、担う若い世代の将来をも破壊している。聞き取りを通して把握された実情が報告されている。
※Woman Sees Firsthand Effect of War on
Iraqis by Robert Collier
http://www.commondreams.org/headlines03/0401-11.htm
○拡大する空爆、各地でクラスター爆弾を多用(米軍)
・米英軍の空爆は、将来を子供たち、担う若い世代の将来をも破壊している。聞き取りを通して把握された実情が報告されている。
※米空母キティホーク、連日大規模空爆を実施(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030402-00000090-mai-int
ナシリアの検問所における女性、子供への発砲、殺害 続報
○車両に乗っていたのは13人。全て女性と子供。7人が死亡。
・生き残った母親は殺害された子供を抱き続け、車両から長時間出てこなかった。
・事件を引き起こした米軍は「調査中」として責任を明確にしないどころか、「兵士は「防衛の為の規則に則った行動をとった。イラク政府による最近のテロリスト攻撃を考慮し兵士たちは、不必要な生命の損失を避けるための自己防衛の訓練を受けている」と米軍のスポークスマンは語った。米軍にとっては、周りの動くもの全てが敵に見えるのではないか。これからもこのような悲劇が、米軍の占領地で繰り返されるのだろうか。胸が痛む思いである。
・マスコミは戦場の雰囲気を踏まえ次のように述べている。「兵士たちに降りかかることがらは、脅威と思える場合も、またそうでない場合もある。しかしそれを分類することは難しい。」
※US troops kill seven women and children
at checkpoint
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=392815
※US troops kill seven civilians at checkpoint
in Najaf
http://www.middle-east-online.com/english/?id=4950
※A Gruesome Scene on Highway 9 −10 Dead
After Vehicle Shelled at Checkpoint
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A61229-2003Mar31.html
○その他の検問所においても同じ事件が発生している。
・ナシリアの北方にあるシャトラ検問所でも米軍が民間人に発砲。運転手1人が死亡、助手席の1人が負傷した。
※米検問所、トラックに発砲 空爆で市民19人死亡(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030402-00002123-mai-int
※U.S., British Troops Face Risky
Checkpoint
Dilemma
http://reuters.com/newsArticle.jhtml?type=focusIraqNews&storyID=2486392
●3月31日(12日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
全土で激しい空爆
○バグダット
・30夜〜31日未明、日中、31夜〜4/1日未明、継続する空爆。先週金曜日の市場の「誤爆」以後も激しい空爆が続いている。「この24時間、開戦以来もっとも激しい爆撃が行われている」(ロイター)。この3日間で3000発の精密誘導誘導兵器を使用し、この24時間で1000回もの攻撃を実施したと米軍は発表した。
・米英軍は従来の巡航ミサイル、精密誘導兵器以外にも、低空飛行による非精密誘導兵器を多数使用している模様。民間人を巻き込んだ「誤爆」拡大の危険性が懸念される。
・この数日間の激しいバグダット空爆の犠牲者は現段階では不明。しかし首都の電話回線は多くの箇所で破壊されている。インフラへの攻撃も加速している。
※Pounds Republican Guard Near Baghdad
http://reuters.com/newsArticle.jhtml?type=topNews&storyID=2481224
※Baghdad hit by new air strikes
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,926420,00.html
※Under fire: the architects of war
http://news.independent.co.uk/world/politics/story.jsp?story=392455
○バグダット近郊(アルジャナビン)
・夜間、農業地帯を空爆。3件の家屋を破壊。20人の民間人が死亡。
・犠牲者の中には多数の子供たち(11人?)。多数が負傷。
・米軍は「共和国防衛隊の攻撃に全力を挙げている」と言っているが、しかし実際にはこのような多くの民間人犠牲者を生み出している!
※20 civilians said killed in farm
near
Baghdad
http://www.middle-east-online.com/english/?id=4945
○南部のナシリアや北部キルクーク、モスルでも激しい空爆
米軍 チェックポイントで女性、子供の7人を殺害(ナジャフ) BBC放送4/1
・検問所を通過した7人が乗った車を攻撃。全員を殺害。
・速報であり詳細は分からない。やはりこのような悲劇が起こってしまったか。いやこれは氷山の一角かもしれない。地元で反米感情が広がっている現状では、兵士による暴走はこれからも避けられない!
○先週の「誤爆」関連の情報
アラブ諸国からみた金曜日の市場「誤爆」=大虐殺
※Civilian Deaths in Baghdad Market
Called
a 'Massacre'
http://www.uscrusade.com/forum/config.pl/read/1233
●3月30日(11日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
バグダット周辺を空爆
・激しい空爆。26日、28日と相次いで多くの民間人犠牲者を出したのにもかかわらず、激しい空爆が続いている。13発以上の爆音がバグダット南方の郊外から、2発が首都の西部地区から聞こえた。(ロイター3/30)
・被害状況については現段階では不詳。
・攻撃目標は、開戦10日以前と比較して変わってきた。30日の空爆では、再度大統領宮殿周辺が攻撃された模様だが、民間関連施設、インフラにも攻撃されている。「イラクでは電話がほとんどつながらなくなっている」(ロイター3/30)。
・このような民間関連施設、インフラへの攻撃は、より一層民間人犠牲者を危険にさらすものである!
※Hard to Phone in Baghdad as U.S. Bombs
Exchanges
http://reuters.com/newsArticle.jhtml?type=focusIraqNews&storyID=2473846
※Explosions Shake Baghdad as U.S. Keeps
Up Attacks
http://reuters.com/newsArticle.jhtml;jsessionid=GBWTLW1F3TZ00CRBAELCFEY?type=focusIraqNews&storyID=2472776
※Baghdad bombardment intensifies
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,3604,925896,00.html
※バグダッド攻略、数週間待機も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030330-00000012-yom-int
○先週の誤爆関連の情報
インディペンデント 3月30日
バグダットでは、無辜の人々の血にまみれ包帯を巻いている。
In Baghdad, blood and bandages for
the
innocent : Robert Fisk
http://argument.independent.co.uk/commentators/story.jsp?story=392161
この記事の中には誤爆の悲惨な状況とともに、米軍がイラクのミサイル誤射だとする見解に対して疑義を唱えている箇所がある。ミサイルの破片には、アメリカ製のミサイルであることを示す兵器のロット番号が残されてるというのである。しかし未だ米は自らの責任を認めていない。
バグダット市街戦に備え、イスラエルと協力
・ELECRONICIRAQ.NETに、インディペンデントからの引用記事として紹介されている。タイトルは「"The
road to Baghdad goes through Jenin"
IDF trained US in urban combat」(Justine
Hugger : The Independent(3/29))。その中で、米陸軍はイスラエルに対して市街戦に関するアドバイスを求め、昨年4月のジェニン攻撃の研究を行っているという。
・米軍は、ジェニンでやったことと同じこと、ミサイル、ブルドーザーで街を破壊し、住民を次々と殺害すること、これをバグダットでも実行しようというのである!
・バグダットを第二のジェニンにするな!
※http://electroniciraq.net/news/index.shtml
●3月29日(10日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
29日未明 民間施設も同居する情報省ビルを空爆
・各国記者団の拠点のビルへの攻撃。現地情報の封殺を狙う。軍事施設への空爆に限定していたとのこれまでの建前を民間施設へ拡大させている模様。(下のBBC記事参照)
・開戦以来、650発の巡航ミサイル、5000発の精密誘導爆弾を使用(米軍)
※毎日新聞3月30日朝刊
※<イラク戦争>バグダッドの市場にミサイル、55人死亡 誤爆か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030329-00001041-mai-int
28日シューラ地区市場 マンスール地区住宅地 誤爆
・続報 拡大する犠牲者の数
「誤爆」をイラクの責任とする米英軍
爆撃目標の拡大
これらを問題にした記事の翻訳を紹介します。
“バグダットは激しい空爆下にある”(Baghdad
under intense attack)
BBC
NEWS(3/29) http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2897711.stm
同盟軍の爆撃機がバグダット南部を繰り返し攻撃している。町中の混雑した市場での大爆発によって、多くの人々が亡くなったと思われる。一日後にも。
B-52爆撃機によると思われるこの空爆は、首都を防衛する共和国防衛隊を目標にしていた。BBCのアンドリュー・ギリガン記者は、この爆撃は戦争が始まって以来最も大規模な空爆作戦の中の一つであったことを述べている。町が闇に包まれている中、さらなる爆撃は以前と変わらず継続されている。着弾した際の爆音が絶え間なく続いていると記者は述べている。
未明(29日)、米に率いられる空軍部隊はバグダットのイラク情報省にトマホークミサイルを撃ち込んだ。外国人記者の拠点となっていたそのビルの最上階は、ひどく破壊された。イラク情報相マホメド・アルサハフは、同盟軍の空爆の実像を伝えるテレビ画像を世界の人々に見させないことを目的にしたものであると述べた。
身の毛もよだつ映像
バグダットのシューラ地区にあるアルナサール市場の大虐殺の映像は、中東全域にアラブ衛星チャンネルによって報道された。子供たちが顔から頭にかけて血にまみれ苦しむ姿が、そこにはあった。病院の廊下には、弱々しく泣き崩れる女性が、悲嘆にくれ、倒れているのが見られた。イラク病院の情報では、55人が亡くなったことが報告された。アルサハフ氏はレバノンのテレビに対して、58人が亡くなり、その総数はさらに増大する見込みであることを語った。市民の犠牲者数が確定すれば、戦争が始まって以来最大の、一度の攻撃による民間人被害になるであろう。
イラク当局者は、巡航ミサイルによって市場が爆撃されたと述べた。同盟軍の報道官は、多くの死者の原因は、イラクによるミサイルの誤射である可能性を主張した。ダウニング街では情報担当者が、サダム・フセインは「ほとんど成果をあげていない」イラク防空の指揮官を解任したと土曜日に断言した。しかしながらバグダットのBBC記者は、仮にこの発言がイラクが誤射したことを立証したとしても、バグダットの人々は人命を失ったことに対して同盟軍は責任があると考えている。仮に戦争が起こらなければイラクが防衛のためにミサイルを発射しなくてもよかったのではないかといった視点である、と記者は述べている。
目標を移した
バグダットにいるBBCのポール・ウッド記者は、情報省に対する攻撃は、軍事と民間用の両方に使用されていたと見られる建物に対してへの、重要な転換だと述べている。同盟軍の攻撃機が首都バグダットを攻撃している中で、バグダットへの侵攻の一時的停止を求めているとする報道を、国防省高官は否定した。・・・・・・・。
関連記事
※「Iraqis Delirious with Grief Missile
Attack」(3/29)
http://reuters.com/newsArticle.jhtml?type=focusIraqNews&storyID=2471290
※「Human life must not not be ignored」
http:/newsobserver.com.news/v-print/story/2366607p-2207195c.html
非人道兵器の使用
※クラスター爆弾連日投下、不発弾化で民間人犠牲も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030329-00000213-yom-int
●3月28日(9日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
バグダットへの最大規模の空爆−賑わう市場と住宅地を直撃
○賑わう市場を直撃 民間人55人死亡、50人以上が負傷
アルジャジーラ、アラブ系TV局、ロイター
・休日はイスラムの休日にあたり、市場は人混みで混雑していた。犠牲者の多くは、買い物に訪れた女性と子供たちであった。死者の数はさらに増大する見通し。
・泣き崩れれる人々。子供を失った父親の叫び。「この(米英の)犯罪を受け、私はブッシュがかみ切られるのをみたい」。治療に当たった医師へのインタビュー。「これは殺戮だ!」(BBC)
○マンスル地区の住宅地にミサイル2発
民間人8死亡、33人が負傷
AFP通信、フランス公共ラジオ
両地点には軍施設はなかった。このことをCNNはインタビューで確認した。
(http://www.cnn.com/2003/WORLD/meast/03/28/sprj.irq.airstrike/index.html)
また26日の誤爆を認めること米軍は拒否した。
*<イラク戦争>米軍の誤爆「イラクのミサイル」と説明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030329-00002110-mai-int
関連情報
*「30 killed in Baghdad market bombing」(Middle
East Online)
http://www.middle-east-online.com/english/?id=4929
*「Baghdad strike 'kill 55'」(ガーディンアン)
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,924907,00.html
*「Bombers Return to Bagdad with
a vengeance」(インディペンデント)
http://www.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=391515
*「Dozens killed in attack on Baghdad」(インディペンデント)
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=391844
*「Witnesses to War Hear Talk of
Revenge
」(Common Dreams NEWS CENTER)
http://www.commondreams.org/headlines03/0327-01.htm
○バグダット空爆バンカーバスターを使用(米軍)
・米軍はバンカーバスター2発をバグダット政府施設攻撃に使用したことを認める。もしこの弾頭に劣化ウランが使われているならば、大量の放射物質をバグダット市内に散布していることになる。
・このような非人道兵器はイラク各地で使用されている。イラク情報相は、南部ディカル州などで一般住民に対してクラスター爆弾を使用しているとして、米英を非難した。開戦以来の同州の民間人の犠牲者は26人死亡、60人負傷とのこと。
*「米英軍、特殊貫通爆弾で攻撃」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030328-00000252-kyodo-int
*「米英軍のクラスター爆弾使用を非難 空爆の死者49人とイラク」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030328-00000239-kyodo-int
○北部モスルに対する大規模爆撃
開戦以来のイラク各地における民間人被害状況(イラク情報省)
27日夜から28日にかけての米英軍の空爆で、イラク各地で計49人が死亡。中部ナジャフでは民間人26人が死亡、60人が負傷。バグダッドでは死者7人、負傷者は92人。また、開戦以来、南部の要衝バスラでは116人が死亡、695人が負傷したと情報相は述べた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030328-00000239-kyodo-int
関連情報
*「Baghdad explosion kills about
50 civilians:
Report」(Tront Star)
http://www.thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/Layout/Article_Type1&c=Article&cid=1035780068605&call_pageid=968332188854&col=104573905780
イラクの子供たちへ戦争被害−戦争がトラウマ
「数十万人もの子供たちがトラウマに苦しむ」ロイター配信記事。
http://reuters.com/newsArticle.jhtml?type=topNews&storyID=2468027
「戦禍に巻き込まれたイラクの子供たちの50万あるいはそれ以上がトラウマに苦しとみられ、彼らには心理療法の手助けが必要である、と国連のユニセフの担当者は語った。・・・・この国には小学生の年代に相当する子供たちが570万人もいる。最も低く見積もってもこの子供たちの10%がサポートを必要とするだろう。」
米英の侵攻は、子供たちの生命を奪うだけではない。その将来にも、暗い陰を落とすのである!
人道援助をめぐる論争
戦争を止めることこそ最大の援助 vs フセイン後の復興計画
国連安保理の場でイラクは、米英軍の民間人被害を糾弾し、今必要なのは人道援助よりも戦争を停止すべきであることを訴えた。しかしブッシュ大統領とブレア首相は首脳会談で、米英は長期戦も辞さず徹底して作戦を遂行することを確認し、戦後復興構想を話し合った。殺戮を繰り返し、破壊しつくして、復興援助を行う。どちらの主張が世界の世論の支持を受けているかは明らかである。日本の国連大使は26日、イラク攻撃の支持を再度表明した。
*<イラク国連大使>人道援助より、今は戦争停止だ 安保理で演説
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030328-00001010-mai-int
*<米英首脳会談>イラク長期戦を辞さず 覚悟を強調
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030328-00001076-mai-int
*仏首相、米のハイテク戦争を批判
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030328-00000281-reu-int
●3月27日(8日目)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
26日の住宅地と市場の「誤爆」をめぐって
・現段階では、米軍は「誤爆」を正式に認めていない!
それどころか、「民間人や民間施設への被害は極力避けるがイラクが民間区域に兵器を配置すれば被害が避けられない場合がある」(米軍)とイラクへその責任を転化し、今後もありうることを示唆した。そこには兵器はなかったことが確認されている!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030327-00000202-yom-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030327-00000930-jij-int
・国連も「誤爆」と相次ぐ民間人犠牲者に懸念表明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030327-00000132-reu-int
バグダットで続けられる空爆 「誤爆」を起こしたにもかかわらず継続される攻撃
・早朝には10回もの爆発が確認される。
また郊外においても8回の爆発が確認。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030327-00000167-reu-int
ナシリア (インディペンデント3/27より)
Rahab Wedad Mohammad さん (electroniciraq.netより) |
バスラ・ナシリアにおける住民退避
激しい戦闘の中で戦禍を避けるためにさまよう住民たち
「数千人もの住民が戦闘地域から逃れている」−Independent
男性、女性、子供からなる数千人もの人々が、要衝であるナシリア去ったことが本日報じられている。一方バスラを歩いて逃れる一群の人々の映像が流されている。町の大きな橋を、外見は平静に見える一群の人々が横断している。・・・・
2週目に突入する米英軍侵攻 その1週間
民間人被害報道をめぐる米英における情報操作
・アルジャジーラの批判をエスカレートさせる米英
カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは、物議をかもしている同局のイラク攻撃報道を擁護し、報道の自由のため同局を支援するよう米国に求めた。米軍兵士の遺体や捕虜の映像を放映して米政府の怒りを買ったアルジャジーラだが、同局の記者2人がニューヨーク証券取引所で出入り禁止になったほか、同局のウェブサイトがハッキングの被害に遭った事態に懸念を表明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030327-00000218-reu-int
・米英国内における報道統制の実態 3月27日 ニュースステーション
誤爆情報を徹底して管理しようとする政府とそれに従順に応じる大手マスコミの実態の一旦。現場報道をいきなり中断させようとするディレクターの音声と放送現場の混乱した状態を紹介。
・イラクテレビ局の破壊
●3月26日−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<軍事作戦内容>
○空爆
○地上侵攻
●3月25日−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<軍事作戦内容>
○空爆
○地上侵攻
●3月24日−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<軍事作戦内容>
○空爆
*米軍発表 開戦以来の4日間で、計500発のトマホークを発射
○地上侵攻
<犠牲者>
<反戦>
●3月23日−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<軍事作戦内容>
○空爆
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バグダット
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空爆で民家7軒全壊、2人負傷(イラク情報省)
・「これらの人々(米英)は戦争犯罪者だ。日ごとに彼らの犯罪の本質が 明かになっている。」後に現場はマスコミに公開される。
カシディア地区の民間が攻撃されがれきとなった。
・断続的な空爆は継続。夜には市の南西部における空爆を確認。
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北部クルド人自治区 |
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イスラム過激派掃討の名目で空爆が継続される。
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ティクリート |
激しい空爆が確認
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*20日の攻撃開始後の4日間で米英軍機約1600機が計6000回出撃(米軍報道)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030323-00000645-reu-int
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*B-52爆撃機 3夜連続で英基地から出撃(英国南西部フェアフォード空軍基地)
この基地を連日、空爆反対派が取り囲んでいる。
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○地上侵攻
●3月22日−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<軍事作戦内容>
○空爆
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バグダット
・早朝にバグダット市内の中心部2発、郊外3発の爆音。(ロイター通信)
・「バグダットへの空爆で3人死亡」(ムバラク保健省)
・22日にかけての空爆で市民207人が負傷、20日の空爆開始以降250人(情報相)
国際赤十字(IRC)はのスポークスマンは、少なくとも100人が負傷したと述べる。
その後国際赤十字は、200人の負傷者を確認。(ロイター)
病院における取材が許可。負傷者の姿が次々と伝えられる。毎日新聞
・空爆は、昼夜を問わず遂行されはじめる。
午前11時における大規模空爆を確認。市内数カ所から煙が立ち上り、救急車が慌 ただしく移動している模様。
・夜間に空爆。ロイター通信によると、モスルにおいても空爆を確認。
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バスラ
国防省スポークスマン発表
21日の大規模な空爆で、爆撃機のべ1000回以上出撃、トマホーク400発以上発射した。既に、湾岸戦争時に打ち込んだ約290発を上回る。
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ティクリート 夜間 米英軍による激しい空爆。被害状況は不明。
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○地上侵攻
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バスラ
・子供を含む50人が負傷か。(アルジャジーラ)
情報省の情報として7人死亡、366人負傷。
・F-16戦闘機がクラスター爆弾を使用している模様。ロシア人1人と子供を含む50人が死亡した。(アルジャジーラ)
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ナシリヤは陥落。チグリス河渡河拠点を確保。
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ナジャフでも激戦。バース党軍事部門地区最高指揮官が死亡(イラク発表)
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●3月21日−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<軍事作戦内容>
○地上軍侵攻開始
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−バグダット方面、バスラ方面、北部方面、西部方面
・21日午後(現地)において、クウェートからバグダット方面へ150`侵攻。
・バスラ方面は、ウィカスル陥落。バスラ方面では、ナパーム弾を使用した模様。
イラク兵の遺体散乱=米軍、ナパーム弾も使用−豪紙従軍ルポ
22日付のオーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルド(電子版)は、イラク南部に入った米海兵隊の歩兵部隊に従軍している同紙記者のルポを掲載し、「遺体が散乱している」など、戦場の生々しい様子を伝えた。
同紙によると、イラク時間20日未明のブッシュ米大統領の開戦宣言後、最初に発砲してきたのはイラク側。しかし、これが部隊の位置を教える結果になり、米軍は空が明るくなるほどの激しい反撃の砲撃を加えた。現場を訪れた米軍将校は「(イラク兵の)遺体がそこら中に散らばっている」と無線で報告した一方、クウェート・イラク国境から30キロの地点まで進んだ海兵隊の部隊は、ヘリコプターや海軍機の支援を受けながら、8時間にわたって砲撃を続けた。海軍機からは、大量の爆弾やナパーム弾が投下されたという。 (時事通信)
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・西部方面は、主要飛行場H2,H3を制圧。
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○空爆
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−夜間 大規模空爆開始 衝撃と畏怖作戦の発動
・バグダット、モスル、キルクークを大規模空爆。
大統領宮殿、政権中枢部、共和国防衛隊施設
午後9時 大統領関連施設のある地域には、数十発のミサイルと爆弾。
イラク最高幹部3人死亡か?
トマホーク、F-117、B-1、B-52による。精密誘導爆弾も使用。300発以上(米軍)。
・この時点で、既に1000回以上の航空機出撃(マイヤー長官)
バグダッドに残るジャーナリストのマイク・ニコルソン氏は「巨大な火の玉が上がった。また一つ。こんなものはこれまで見たことがない。バグダッドを破壊している」と米CNNテレビを通じて電話で空爆の激しさを語った。別のジャーナリスト、グローバー・ジェームズ氏は「自転車に乗って逃げる人の姿が見える。別の男性も向こうに走って逃げている」と興奮した声でリポートした。(毎日新聞)
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<犠牲者>
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・民間人負傷者は250人以上(情報省)
→しかし現段階では不詳
・バスラでの被害
ジャワッド・アリ医師からのバスラの状況の報告
勤めるサダム教育病院には、昨晩数人の爆撃による民間負傷者が運び込まれたとのこと。(毎日新聞)
・ウンムカスルでは、交戦に巻き込まれて負傷し、海兵隊の手当を受ける住民の映像あり。(ロイター)
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●3月20日−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
米・英 攻撃開始 早朝5時過(日本時間A.M.11時過)
<軍事作戦内容>
○空爆
・バグダット、バスラ、各主要都市に対して
・バグダットへは トマホーク 40発以上(CNNによる)
バンカーバスター?4発(F117からのものと見られる)
○地上軍の侵攻準備開始
○アフガンでも米軍の掃討空爆 カンダハル東部を中心に攻撃ヘリによる攻撃
<犠牲者>
・民間人1人死亡、14人が負傷(国際赤十字発表 CNN報道)
ロイターによると、死亡したのはヨルダン人のタクシードライバー
・放送された映像には、民間人の治療を受ける民間人。
第二波空爆 午後9時
<軍事作戦内容>
○空爆
・外務省、計画省、内閣事務所、タリク・アジズ副首相の旧事務所が標的に
・この攻撃で、イラク兵4人、6人が負傷
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030321-00000112-yom-int
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