のじれん・通信「ピカピカのうち」
 

Home | Volume Index | Link Other Pages | Mail Us | About Us | Contact Us   



行動報告


何とか夏をのりきった。一年の中で最も過ごしやすいと言われる秋を感じる間 もなく、最も過酷な冬が恐ろしい勢いで近づいている。四季折々とはよく言っ たもんだ。野宿の仲間にとっては夏と冬しかない。むきだしの暑さと寒さだ け……。その秋だが、自立支援センターの設置をかちとる闘いが最終局面に突 入している。今号が出回っているころには、はっきりと決着がついているだろ う。 「仲間の生命は仲間の力で守る!」 迫り来る冬を迎え撃ち、乗り越えていく闘い=越冬闘争の準備が、仲間の手に よって着々と進められている。一年の中で最も多忙な季節が、今年も始まる。

★7月29日(水)
新宿、渋谷、山谷の各団体で構成する全都野宿労働者統一行動実行委(全都 実)、合同パトロールで新宿夏まつりへの参加を呼びかけ。この日は池袋駅周 辺の仲間とともに寄り合い。
★7月31日(金)
全都パト、東京駅、銀座、日比谷公園の仲間とともに寄り合い。
★8月14日(金)
「ピカピカのうち」2号、発送作業。
★8月15日(土)
渋谷夏まつり前夜祭。夕方、手作りの祭壇を設け、この1年間渋谷区内で亡く なった8人の仲間を追悼。午前中から準備したおにぎりと冷や麦で腹ごしらえ して、カラオケ大会。生活保護で銀扇閣(簡易宿泊所)に入っている仲間や、 大阪で野宿者支援活動を取り組んでいる「釜ヶ崎パトロールの会」の仲間の参 加もあり、小雨まじりの宮下公園に歌声が響きわたる。明日の本選に向け、80 人近い仲間から厳正なる審査の結果、2人を選抜。
★8月16日(日)
第5回新宿夏まつり。去年までは新宿の仲間が中心だったが、今年からは 全都の仲間がともに作り、ともに楽しもうと準備にも気合い充分。炎天下、朝 から汗だくの作業も何のその。昼の部は、床屋、綿菓子、昔の遊び、シーサー ズのミニコンサートなど盛り沢山だ。地元新宿をはじめ、各地から900人の仲 間(渋谷からは40人)が駆けつけ、ボランティアや一船客を合わせると1500人 近くが会場の中央公園にひしめき合う。日が暮れていよいよ本番、全都実の各 団体からのアピールに続き、缶ビールで乾杯、皆で作った弁当に舌鼓を打つ。 新谷のりこさんとソウル・フラワー・モノノケ・サミットの歌で盛り上がった 後、カラオケ大会、各地の仲間の美声を競う(渋谷は惜しくも3位)。最後の 盆おどりまで、終始仲間の熱気あふれるまつりであった。
★8月19日(水)
渋谷区公園課管理係長より、「9月に美竹公園で植木工事をするため、8月末ま でに荷物を撤去してくれという看板を立てる」との電話。
★8月21日(金)
代々木公園でひとりの仲間が死亡。衰弱がひどかったという。無念追悼……。
★8月24日(月)
美竹公園撤去問題で公園課と団交。(1)仲間の追い出しはしない、(2)荷物をま とめておけば撤去はしない、(3)工事図面の作成後、9月7日に再度交渉するこ とを約束。
★9月1日(火)
自立支援センター早期設置をかちとるための秋の陣に向け、全都実始動。
★9月2日(水)
9・18対東京都団交を呼びかける全都パト開始。
★9月7日(月)
生活保護を直接書面で申請したIさん、保護開始決定をかちとる(渋谷の野宿 者では恐らく初めて)。膝の病気で働けないのにもかかわらず、福祉事務所は 法外宿泊で半ばごまかそうとしていた。美竹公園問題で第2回交渉。公園課は 図面を出し説明、工事は10月にずれこむという。今後当事者と話し合って決め ていくことを確認。区役所地下の工事問題で管財係と交渉。仲間の荷物置き場 を庁舎拡張工事のため撤去しろというもので、すぐには廃棄処分にしないこと を約束させる。
★9月13日(日)
大阪の扇町公園で開かれた「釜ヶ崎パトロールの会」主催の夏(?)まつりに 参加。翌日の北区福祉行勤にも急遽応援。
★9月18日(金)
対都団交に全都各地から170人の仲間が結集。
★9月23日(水)
10・22都庁デモを呼びかける全都パト開始。
★9月27日(日)
第1回全国寄せ場・野宿労働者支援活動懇談会に参加。
★9月28日(月)
区役所地下工事開始。
★10月5日(月)
渋谷区に対し(1)自立支援センターの早期設置、(2)生活保護の積極的適用、 (3)「路上生活者対策事業費(法外援護費)」の柔軟な運用、(4)撤去、追い出 しの中止を求めた申し入れ書を提出。
★10月12日(月)
都がセンターの設置場所として打診している台東区との団交に合流。全都の仲 間の突き上げに、かなり前向きな姿勢を見せる。
★10月19日(月)
対渋谷区団交。「路上生活者問題連絡会」を構成する福祉、衛生、土木の面々 が出席。センターについては具体的なものは聞かれなかったが、生活保護や就 労支援で獲得できたものはそれなりにあった。迫り来る冬の対策として街頭相 談の実施を要求。(詳細は次号にて)
★10月22日(木)
都庁デモ。350人の仲間の隊列でもって確か な手応えかちとる!

 


(CopyRight) 渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合
(のじれんメールアドレス: nojiren@jca.apc.org