いのけん(渋谷・原宿 生命と権利をかちとる会)は、92年春の結成以来、イラン人な ど外国人労働者への支援活動と、渋谷などで野宿を強いられている人々への支援活動 という2本の柱を立てて活動を進めてきました。しかし、力量の不足もあり、結成当 初は前者、ここ2,3年は後者の活動のみに忙殺されるという形になってしまい、今だ2 つの領域の活動を有機的に結びつけられないでいます。
そんな中、かつて入管職員による暴行事件の抗議を共に取り組んだことのある 中国の 民主化活動家、李松さんが逮捕、起訴されるという事件が起きました。 李松さんは明 らかに「政治難民」でありますが、彼が不安定な立場で日本に滞在しなければならな かったのは、日本の入管制度の問題です。
いのけんとしては、李松さんの救援活動に取り組む とともに、改めて入管問題について皆さんと考えて いきたいと思います。また、今号では、野宿者襲撃事件に対する取り組み を中心に渋谷・原宿での活動報告ものせています。ぜひ、ご一読ください。
なお「いのけん通信」は、これまでの年3回発行を改め、年4回発行(季刊)とします。 (いのけん月報は取りやめます。) 今後の発行予定は、9月、12月、来年3月です。お 楽しみに。 まだまだ未熟ないのけんですが、これからもよろしく!