「ホームレス」の人々とともに

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90 年代にはいって一気に増えたと言われる新宿・渋谷・池袋などの 繁華街で野宿する「ホームレス」の人々. 彼/彼女らが家を失うに至った事情は様々です.働きたくても仕事が 見つからない日雇労働者,「リストラ」の波に押し流された元会社員... 利潤の追求に明け暮れるこの社会では家族をはじめとする人間関係を 損なったり断ち切ったりする人々も少なくありません.

- 生活・就労保障を求めて

私たちは現在,実際に野宿している人々が直面する問題について 意見交換をするため,当事者と支援者,通行人が輪になって 議論する「寄り合い」を新宿や渋谷で定期的に開いています. そこで話し合われたことを基に,行政に対して「ホームレス」の 人々の生活や就労を保障する総合的具体的な施策を要求しています.

- 聞き取り調査と炊出し

新宿や渋谷の街頭を巡回して, 生活や健康状態に関する聞き取りを行ない, 必要な場合には福祉事務所や病院への付き添いを行なっています. 雑炊やまぜご飯などの炊出しも合わせて行なっています. また「ホームレス」の人々と一緒に「夏まつり」「越年・越冬まつり」などの イベントを作っています.

- 追い出しに抗議の声を

1994 年 2 月に新宿駅西口地下道で行なわれた「路上生活者対策」は 「ホームレス」の人々に対する行政の姿勢を明確にあらわしたものでした. 「環境浄化」の名のもとに地下道にフェンスが建てられ,生活に必要な 毛布や段ボールが一方的に「撤去」されたのです. 新宿だけに限らず, 各地で地元商店街などの「協力」のもとに このような追い出しが進められており, 「ホームレス」の人々の生活は日々脅かされています.

私たちは彼/彼女らとともにビラまきや行政当局に対する追い出し中止の申し入れを 行なうなど抗議の声を挙げ, 今,現に路上で生活している人々の権利が 侵害されないよう行政や地域の人々に訴えかけていきます.

私たちはこうした活動を通して,「ホームレス」の人々を排除しているこの 社会に風穴を開けたいと考えています.

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- Q&A 野宿者問題を知るために
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(C) 1995-1998 渋谷・原宿 生命と権利をかちとる会
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$Date: 1998/01/12 06:27:03 $ 更新