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死の影の谷間から
<死の影の谷間から>
ムミア・アブ=ジャマール/著
今井恭平/訳
現代人文社/刊
これまでの情報ログ

いよいよ連邦地裁に動きが?!

ムミア自身が法廷に姿を見せる可能性を示唆

July 24, 2001

この記事には、末尾に訂正記事がありますので、それをあわせてお読み下さい


今井恭平です。
ペンシルベニア州の無実の黒人死刑囚、ジャーナリストのムミア・アブ=ジャマールの再審請求裁判に、ようやく具体的な動きが見えてきたようです。
99年10月にペンシルベニア東地区連邦地裁(フィラデルフィア)に人身保護請求(事実上の連邦裁判所への上訴手続き)を出して以来、表面的には動きが止まっていた再審について、いよいよ8月には公判廷が開催されるのではないかという見通しが見えてきたようです。
ニューヨーク市フリームミア連合その他の支援組織の伝えるところによると、ヨーン判事による公判廷が8月17日くらいに開廷され、ムミア本人が法廷に姿を見せるということです。ムミアの新弁護団(彼は2月に従来の弁護団を全員解任し、その後新しい弁護団が結成された)は、この期日を確認中とのこと。確実な日にちが分かるのは1週間ほど前で、ウィークデイになるだろうと伝えています。
支援団体に、この法廷の動きに対応できる行動の準備を呼びかけています。
7月25日に、ニューヨーク市内でパム・アフリカ(MOVEのスポークスパーソン)が出席してこの件での緊急集会がもたれます。

We are still awaiting Judge Yohn's ruling on the writ of habeas corpus that was filed in the Federal Court last year. There will definately be a court hearing and Mumia will be in court. Mass movements DO affect court decisions -- and the police will be out for a legal lynching. We will only know @one week in advance of Mumia's court date. It will be a weekday.
Join the e-mail list for regular updates on Mumia (emergency phone response: 212-330-8029) and to be alerted when he will be in court. (We promise no more than two e-mails a week.)
Send an e-mail to: MumiaNYC-subscribe@yahoogroups.com ALERT! Mumia will be in Pennsylvania State Court soon! There is a tentative date set for Friday, August 17, 2001. Mumia's new lawyers are trying to confirm this date. Sign up for the e-list. Come to an emergency informational forum on Weds. July 25th at 7pm at 310 W. 43rd Street. Pam Africa and others will be presenting all new info learned to date and we will strategize and organize together.

上記の文章のソースは
http://www.freemumia.com/
(ニューヨーク市フリームミア連合)です。


ところで、8月17日というのは、1995年にムミアが死刑執行を予定されていた期日です。そのこともあって、この日付に関連したデマがこれまでに何度か流れたことがあります。今回は、情報のソースが比較的信頼できる複数の筋であることから、おそらくデマではないと考えてこの情報を流していますが、いずれにしてもまだ不確実な情報です。しかし、ムミア自身が法廷に出廷するのか否か、ということと期日の確実さをのぞけば、いずれにしても、連邦地裁からはいくらなんでもそろそろ何らかの動きが出なければならない時期であることは間違いないことです。



訂正 July 25,2001

今井恭平です。さきほど、「ムミアがついに法廷に!?」というタイトルで、ムミア裁判に新しい動きが出たことをお伝えしましたが、その中に事実誤認がありましたので、訂正します。
以下のニューヨーク市フリームミア連合のサイトの記事によれば、
http://www.freemumia.com/whatsnew.html
8月17日(まだ期日は確定していない)に開かれるかもしれない法廷は、ムミアが一昨年10月に提訴した連邦地裁での裁判ではなく、ムミアの新しい弁護団が新たに提訴した、州裁判所に対する、事件再審理の申し立てに関するヒヤリングです。州最高裁は、一昨年10月にムミアの提訴を却下しており、舞台は連邦地裁に移行していたのですが、新弁護団は、レン・ワイングラスおよびダン・ウィリアムズなどの前弁護団の弁護活動不備を理由として、再度州裁判所に審理のやりなおしを要求する提訴を行ったようです。その件でのヒヤリングが8月に開かれる可能性がある、というのが先程のニュースの内容のようです。
まだ詳細が分からない部分があり、上記サイトでも、これ以上の詳細情報は今後掲載予定となっています。

なお、同サイトによれば、フォークナーを撃った真犯人であると供述したアーノルド・ビバリーの自白供述書は、ヨーン連邦地裁判事によって、7月19日づけで却下されたようです。その理由は、96年に制定された「効率的死刑法」に定められた証拠提出期限が過ぎているということのようです。