9月20日、花島さんと面会に行ってきましたので報告いたします。
今回は2ヶ月振り3回目の訪問でした。夜6時からの銀座マリオン前での冤罪支援の街頭宣伝があったため、それに合わせて面会受付終了時間少し前の3時45分ごろに訪問しました。
遅い時間帯のためか、待合室には他の面会者もなくすんなりと面会室へ案内されました。客野さんから我々が行くことを知らされていたようで、ゴビンダさんはにこやかに入室してきました。、今は健康状態も良いらしく、皆さんによろしくとのことでした。
ただ、今年の夏は相当きつかった様で、熱帯夜の暑く眠れない日々が続きかなり参ったと言っていました。他の刑務所では熱中症で亡くなった受刑者がいることなど、ゴビンダさんの方から話題にしてきました。刑務所の劣悪な環境が窺い知れる思いでした。
今回の訪問が遅い時間帯であったため「ゴビンダさんにとって有り難い面会の時間帯は?」と聞いてみましたが、「面会自体が大変うれしく、一番の楽しみなのでどの時間帯でも構いません」との返答でした。この僅かな時間が、ゴビンダさんにとっては獄中生活での唯一の「よりどころ」となっていることを知らされました。
家族から4月に来日した時の写真が沢山送られてきたそうで、今はそれを楽しく眺めていると言っていました。写真には多くの支援者が写っているようで、支援者の方々への感謝を何度も口にしていました。また、娘さんの話になるとにこやかな顔を更に崩して、うれしそうでした。
「ネパールへは行ったことがありますか?」との質問に、まだ行ったことがないと言うと、「いいところだから是非一度、行ってみてください」と言われたので「ゴビンダさんが出所したら私と花島さんを案内してください」と、お願いしました。
我々の活動の近況報告をした際、先日の勉強会で話題になった事件当日の目撃証言の服装や、海浜幕張からの帰宅時間について尋ねてみました。するとこの時だけは険しい顔になり、証言にある服は所持していないこと、海浜幕張の職場からはいつも通りに電車に乗ったため、絶対に目撃時間には間に合わないことを、強く訴えていました。前回の面会でも言っていましたが、正しい判決が出ていればお父様の最期は看取れたのにと悔しそうでした。
ゴビンダさんは、我々が千葉から来たことも知っていて、海浜幕張のマハラジャの前に勤めていた新浦安駅構内にあるインド料理店のことや、TDL(東京ディズニーランド)へはその勤め先の人たちと3度ほど訪れたことなどを語ってくれました。
単調な生活の中で、来月中旬には所内で運動会が行われるそうで、今はそれが差し当たっての楽しみだそうです。
相変わらずの短い時間でしたが、健康そうなゴビンダさんに会えて面会の目的を達成した思いで帰路に着きました。
以上、原中でした。