無実のゴビンダさんを支える会

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名張のこと、テレビニュースで見ました  2007年1月4日

年が明けて最初の面会日、事務局の客野さんが面会してきました。
年末の名張毒ぶどう酒事件の再審開始決定取り消しは、ゴビンダさんにも大きな落胆をもたらしたようです。
「今日は新年初日だから、すごく混んでますよ。ロッカーも全部ふさがってるので、空いた順番から鍵を渡しますから、ここで待っててください」
 受付で言われたとおり、待合室は座る席もないほどの満員状態でした。ほとんど立ったまま待つこと1時間半。ようやく番号を呼ばれて面会室に入りました。

 「あけましておめでとうございます。こんな早く来てくれると思わなかった。年賀状、今日までに25通も、もらいました。今度、宅下げするから、年賀状くださった方々に、お礼を言ってください。それと、お年玉付き年賀はがきは、もしかしたら当たってるかもしれないから、調べて教えてください」

 今年の正月休みはどうだったの?と訊いてみると、
「大晦日は、『紅白歌合戦』を最後まで見ました。その後の『行く年、来る年』も見ました。お正月には、映画も見せてもらったけど、今年は2本とも日本の映画だったから、あまり面白くなかった。去年みたいにアメリカ映画のほうがよかったんだけど・・・」

 お正月には、特別のご馳走が出るの?
「ええ、折り詰めとかお餅とか、いろいろ。折り詰めは美味しい。お餅は食べることは食べるけど、あまり好きじゃない。なんか喉につまっちゃうかんじがして(笑)」

 こんなふうに楽しく会話しているうちに、ふと表情をひきしめ、
「名張のこと、テレビニュースで見ました」と、ゴビンダさんの方から切り出しました。
「奥西さん、もう80歳なのに、気の毒です。『絶対、無実だから、最後まで闘う』と弁護団に言ったそうですね。農薬についての新しい証拠があるのに、ちゃんとした理由もなく否定するなんて、ほんとにひどいですね」などと憤慨していました。また「自分の再審もどうなるか心配だけど、再審が難しいことは最初からわかってたから、あまり心配してもしょうがない。今はここでの生活をがんばるしかない」とも言っていました。

 最後に、「今度は、いつ来ますか?」と訊かれたので、11日に弁護士面会があるけれど、それは制限回数外なので、1月はあと2回。そのうち1回は瑞慶覧さんが救援会の方を連れて来てくださると思うし、残り1回も必ず誰か来るようにする。日にちが決まりしだい手紙で知らせるからと約束しました。

客野美喜子