無実のゴビンダさんを支える会

Justice for Govinda Innocence Advocacy Group

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不当逮捕から9年目の面会  2006年3月23日

 別件逮捕からちょうど9年になる今日、ゴビンダさんに面会してきました。当時30歳だったゴビンダさんは、結局、30代の人生のほとんど全てを獄中で費やしたことになります。横浜刑務所の正門では、見事な枝ぶりの「しだれ桜」が早くも花を咲かせ始めていました。ゴビンダさんは、あと何回、ここで春を迎えることになるのでしょう。

再審
「3月30日に神田先生が、新たに弁護団に加わるお二人を伴って、面会に来てくださるから、再審の動向については、神田先生からお話があると思う。私たちも4月8日の支援集会で、詳しく報告していただくことになっている」と言ったところ、ゴビンダさんは真剣な表情になり、「みなさんにお願いがあります。たくさん署名を集めて、みなさんで裁判所に行ってください。そして早く(バッグ付着物の)DNA鑑定をするよう、裁判所をプッシュしてください」と言っていました。

体調
「2月にインフルエンザにかかってから、ずっと喉が痛いです。あと腰がいつも痛くて・・・」。工場で、背もたれのない小さな丸椅子に座って作業をしているが、ほんのちょっと脇見することもできないので、慢性的に腰痛を感じるとのこと。運動時間にできるだけ腰を動かすようにしているが、冬場はグラウンドコンディションが悪く、屋外で運動することができないので、体育館で腹筋や柔軟体操などをしているそうです。

家族との文通
 ラダさんと家族からの手紙を1月16日に刑務所宛に転送したと(客野から)聞いていたので、翻訳と検閲が終わって手元に届くのを待ちわびていたところ、3月8日にやっと受け取って読むことができた。今、その返事を書いているが、3月の発信枠(月に1通)は『ゴビンダ通信』用の手紙にあてたので、家族には4月になってから送るとのこと。
 しかし、これがまた翻訳と検閲を経て刑務所から発信されるまでに、さらに2ヶ月くらいかかるのです。つまりラダさんの側から見ると、12月末に書いた手紙に対して、ゴビンダさんからの返事が来るまでに、じつに半年を要するということです。これはゴビンダさんだけでなく、外国人受刑者(とくに少数言語の人たち)にとって、とても深刻な問題だと思います。

日本語クラス
「なんとか平仮名は少しずつ書けるようになってきた。次はカタカナ。まだ漢字はとても無理。でもみんなで楽しく勉強してます」

娯楽など
「WBC、テレビで見てました。日本の優勝、すごかったね!桜が咲きはじめたのも、テレビのニュースで見ました。私の部屋の窓からも、桜の木が少しだけ見えます。枝に小さなつぼみがたくさんついてるので、もうすぐ咲くのが楽しみです」

差入れ
救援会を通してお預かりしたカンパ金5000円を差入れました。
客野美喜子