私たちも同じように考えて、今度こそはと期待していたのだが、検察がどうしても意見書を出したいと言ったため、また1ヶ月先送りされてしまった。しかし、その意見書でどういう主張をしようと、しょせん無駄な抵抗であり、たんなる時間稼ぎだから、内容的にはまったく心配いらない。むしろ、今のうちにやるだけやらせた方が、最終的には良い結果になるだろうと説明しました。 ゴビンダさんは、事件当日、自分は絶対に被害者と接触していない。だから自分のDNAが絶対に出るはずがないと確信していた。それでも、万一、何か有り得ないような理由で、おかしな結果が出たらと心配していた。4月24日の新聞記事で、独自鑑定の正式鑑定書が『個人の特定は不可能か困難』という評価だったと知って、その晩は嬉しすぎて興奮して眠れないほどだったそうです。
昨夜のうちに蓮見さんから三者協議の結果を聞いたインドラさんは、「ここまで来たら焦ることはない。家族は全員元気だから心配しないでよいとゴビンダに伝えてほしい」と言っていたそうです。そのことを話すと、「自分は大丈夫だから、少し長びいてもがっかりしないでほしい。最近、ラダさんの手紙(3月に託送されてきたもの)をようやく受け取って読むことができた。とても元気づけられた。開始決定のときの来日を楽しみにしていると伝えてください」とのことでした。
今日の差入れ希望は、薄手の靴下、ランニングシャツ、汗止めパウダー。「そろそろ夏の準備をしておきたいので」とのこと。やはり今年の夏も刑務所で過ごすことを覚悟しているのでしょう。面会中ずっと、ゴビンダさんは明るい表情で、ポジティブな話し方をしていましたが、その内心はいかに・・・と思うと、こんな理不尽な理由で請求審を長びかせている検察のやり方に、あらためて怒りを覚えました。
客野美喜子