「ここの仲間たちも、何かニュースが出ると、『ゴビンダ、よかったな。あと少しの辛抱だよ』と励ましてくれています」。おかげで、明るい気持ちで過ごしているが、この頃の厳しい寒さには、さすがに参るとのこと。「工場は、ストーブに近い席なので暖かいけれど、自分の部屋はまるで冷蔵庫。手紙を書こうとしても、手がかじかんでしまって」。ちなみに、横浜刑務所では「使い捨てカイロ」の購入・使用が認められていないとのこと。同じ関東地方で「使い捨てカイロ」を認めている刑務所もあるのに、どうして刑務所によって違いがあるのか、まったく不可解です。しかし、「本当に辛いのは、暑さや寒さという肉体的苦痛ではなく、無実なのに囚われているという精神的な苦痛」と言っています。
ゴビンダさんが1日も早く解放されることを切実に願わずにはいられません。
客野美喜子