ゴビンダさんは、今日が仕事おさめ。明日は大掃除と教誨の後、お茶とお菓子が配られるそうです。そして明後日29日から1月3日までは、いよいよ年末年始の休みになります。
ゴビンダさんは、この時期が来ると、2000年12月22日に東京高裁で逆転有罪判決を言い渡されたときの衝撃を、今も昨日のことのように生々しく思い出すと言います。私も、あの時、法廷でゴビンダさんが「神様、わたし、やってない!」という悲痛な叫び声をあげたことを忘れることができません。あれから10年。ゴビンダさんの苦しみは、今も続いています。不幸中の幸いは、彼には無実を信じてくれる大勢の支援者が全国にいること、そして彼の帰りを待つ家族たちがネパールにいることです。
今日は、ちょうど12月25日に届いた長兄インドラさんからのEメールメッセージをプリントアウトして持って行き、面会室で読み上げました(以下翻訳、原文は英語)。
ナマステ!
支援の会の皆さまに、私と家族からクリスマスと新年のご挨拶を申し上げます。弟ゴビンダにもそのように伝えてください。
こちらネパールでは、家族は、みな元気で過ごしています。母の健康も、今のところ安定しています。明日、ラダは、彼女の両親に会いに、エリサを連れて、イラムに行きます。ラディカは、オーストリアに戻り、元気にやっています。私の息子は、シドニーの大学で勉強しています。もう一人の息子は、経済的な理由でネパールに帰国しました。
ゴビンダの健康、再審についての最近の動き、また釈放への可能性など、なにか進展があるようでしたら教えてください。来年こそゴビンダの釈放という最高のニュースを聞くことができればと願っています。
皆さまのゴビンダに対する多方面にわたる支援と深い思いやりに感謝しております。
インドラ・プラサド・マイナリ
カトマンズ 2010年12月25日
ゴビンダさんは、家族の近況を聞けて、大変安心していました。目下、彼の最大の楽しみは来春のラダさん来日です。今は「2類」なので、3月末から4月初めの2ヶ月にわたって来てくれれば、合計10回面会できます。そのためにも、何らかの規則違反を理由に3類に落とされてしまわないよう、ものすごく注意して生活していますと言っていました。常に監視されている身の上とはいえ、年末年始くらい、いつもよりは少しでもリラックスして過ごさせてあげたいものです。カトマンズ 2010年12月25日