蓮見です。
11月30日(火)にゴビンダさんに面会してきました。とても暖かく気持の良い日でした。横浜地下鉄の港南中央駅を出て、歩いて7、8分の所にゴビンダさんの収容されている刑務所があります。周りには高いビルもなく、商店街もなく、道路もよく整備され、歩道には木が植えられていてのんびりした町という感じです。
刑務所の入り口には守衛のような人が外に一人、二人、ガラス張りの受付のような中に一人出たり入ったりしています。受付で面会相手や、面会理由、 面会人の氏名、年齢、職業などを書き入れ、身分を証明できる物を提示します。私はいつも運転免許証を見せます。そこで、ロッカーの鍵と番号札をもらいます。大流行した豚インフルエンザ以来、マスクも渡されます。荷物を全部ロッカーに入れ、刑務所の敷地内を通り、面会所まで行きます。
待合室には椅子が並んでいて、番号が呼ばれるのを待ちます。混んでいなければ、20分ほども待てば呼ばれます。自分の番号が呼ばれ何号室に入ってくださいと指示があります。ガラス扉を開けて入ると面会室が5つほどならんだ廊下があり、各部屋の扉に番号がふってあります。指定の部屋に入って待っていると、穴がいっぱい開いて二重になったアクリル板の向こうの部屋の扉が開き、ゴビンダさんが刑務官に伴われて現れます。
ゴビンダさんはいつもにこにこうれしそうな顔で現れます。お互いアクリル板に両手を当て、互いのぬくもりを確かめ合います。アクリル板越しの握手です。椅子が二つあり、刑務官とゴビンダさんが座ります。面会者側にも椅子が3個並んでいます。刑務官は座ってなにやらメモをとり始めます。私はゴビンダさんと会話をしながらちらちらと刑務官の手元に目をやって、どんな話をしたら、書き留めるのか確認したりしています。この日は大使館からの面会の話などをしたら、なにかメモされました。
時間は一応30分までとなっていますが、15分しかくれません。だから、話したいことを頭にまとめておいて、てっとりばやく伝えます。ゴビンダさんの方も同じです。また、話すことが途切れると、ではと言って終わりにされることがあるので、あせります。今は客野さんと私しか面会が認められていませんが、だいたい、こんな具合に面会が行われています。
この日のゴビンダさんは、数日前に弁護士の方の面会があって、ちょっと希望の持てるお話しもあったようで、表情が明るいでした。内容的には特に大きな話題はなく、次女のアリサの卒業のことやその後どうするかといったことを話しました。
暮れからお正月にかけては面会がないのでとても寂しいと言っていました。
私はいつも派手なクリスマスカードを送っていたのですが、オルゴールのついたのや、あまり複雑で派手なものは、自分の部屋へ持って入れず、外で見せてもらえるだけとかで、地味なのにすることにしました。支援者の皆さまからの葉書やお手紙はとても楽しみにしています。特にお正月は年賀状がたくさん届くのでうれしいそうです。皆さまもお時間がありましたら、ぜひ、手紙、葉書を送ってあげてください。