4月8日、「JAM金属労働会館」(渋谷)において、 「2012 無実のゴビンダさん支援集会」を開催しました。
参加者は、約70名。再審請求の現状についてのゴビンダ弁護団からの報告(神田安積弁護士)や袴田事件に関する講演(袴田弁護団・小川秀世弁護士)に熱心に耳を傾けました。
神田弁護士からは、昨年7月に明らかになったDNA鑑定結果が、有罪判決の根幹部分を崩したことを始め、その後次々に明らかになった無罪方向の新証拠について、経緯を紹介しつつ、それに対する弁護団の評価などについて詳細に報告がありました。
次いで、ゴビンダさんと時を同じくして、5点の衣類の新DNA鑑定で、無実と警察の証拠ねつ造を明らかにした袴田弁護団からは、事務局長の小川弁護士による講演が行われました。小川弁護士は、あくまでも証拠の客観的評価を基礎にして、警察による証拠のねつ造という許すことの出来ない犯罪を暴いてきた弁護団のたたかいの歴史を紹介するとともに、事実認定とは何か、また冤罪支援における弁護団と支援団体(市民)との関係とは、など私たちにとって切実で大きな課題についても示唆に富んだお話しを伺うことができました。
その後、ご高齢のお母様を始め、妻ラダさん、2人の娘(長女ミティラさん20歳、次女エリサさん18歳)、兄インドラさんなどご家族からのメッセージがビデオで紹介され、獄中のゴビンダさんからの挨拶も披露されました。
国民救援会中央本部からは、他の冤罪事件・再審事件の最近の動向などを踏まえて、ゴビンダさん再審への取り組みと展望が報告され、支える会事務局からは、この1年、ことに昨年7月のDNA鑑定結果が明らかになって以来、活発化している活動状況が報告され、さらなる支援へのご協力のお願いを行いました。
最後に、即座の再審開始決定とゴビンダさんの釈放(刑の執行停止)を求める集会決議を参加者全員の拍手で確認、採択して終了しました。
●ゴビンダさんからのメッセージ
●集会決議文
●ご家族からのメッセージ