8月27‐28日「布川事件第15回現地調査」に、全国11都道府県から184名が参加しました。
第1日、青山学院大学での事前学習会では、昨年テレビ放映された「37年目の真実」のビデオ上映、桜井・杉山さんの訴え、弁護団の話、新倉修教授の講演が行われました。
弁護団からは7名の先生方が参加され、この再審で提出している主な新証拠のポイントを、現場写真や現場見取図などの事件関係資料や模擬実験によって、視覚的にもわかりやすく解説してくださいました。
第2日は、事件当日の桜井・杉山さんのアリバイを検証するため、東京中野区野方・新井薬師跡の関係施設跡(バー、映画館、銭湯、アパートなど)を歩きました。建物自体は、もう建て替わっていますが、これらの位置関係や周囲の雰囲気から、当時の様子をうかがい知ることができました。この第二次再審では、106の新証拠が提出されていますが、これらを公正な立場から総合的に判断すれば、桜井・杉山さんの無実は明らかです。
ここに到るまでに、請求人のお二人はもとより、弁護団、支援者の方々は、どれほどの努力を積み重ねられてきたことでしょう。その成果がいよいよ出るというこの大切な時期に、現地調査に参加することができて、またゴビンダさんのためにアピールする機会もいただいて、心から感謝しています。ゴビンダさんの再審は、まだほんの初めの一歩を踏み出したばかりですが、布川事件はじめ他の再審事件に学びながら、粘り強く活動していきたいと思っています。