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2020年 2月14日(金)
 
《渚シネマ「バレンタイン一揆」上映会》 報告
 
 2月14日 渚シネマと共催 参加者15名

 チョコレートの原料・カカオ豆をどこで誰が作っているのか、あなたは知っていますか?
日本の普通の女の子3人がガーナに行き、カカオ農園で知ったことは、たくさんの子どもたちが学校にも行かずカカオ農園で働いている児童労働の実態。それを知った彼女たちは、日本で児童労働のチョコレートではなくフェアトレードのチョコレートを買ってもらうため行動を起こします。

 上映後にはフェアトレードチョコレートの販売と意見交換が行われました。
 美味しいチョコレートの裏には、グローバル企業に翻弄され貧困から抜けだせないカカオ農家(多くはガーナやコートジボワールなどのアフリカ諸国とブラジルなどの南アメリカ諸国)とそのために子供を労働力として使わなければならない問題があります。また、貧困のために人身売買や強制労働の形でカカオ農園で働いている子どもたちもいます。私たちチョコレート消費国からみた「不都合な真実」が何十年も改善されずに続いています。

 アーシアンで秋冬の定番品として取り扱っているフェアトレードのチョコレートが、少しでもこの問題を考えるきっかけとなり、広まって、世界を変えていって欲しいと思います。   

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2019年5月12日(日)
 
《柏市民活動フェスタ》
報告

 
・日時: 2019年5月12日(日)
・場所: 柏駅前Wデッキ
   
柏市民活動フェスタ

 “私たちも主役!”が合言葉。
 柏市民活動フェスタは、柏市内約80の市民活動団体が活動をアピールするイベントで、柏駅東口周辺で開かれました。

 東口ダブルデッキに、チョコレートや手工芸雑貨、ナチュラルコスメなど、フェアトレードの商品を並べ、店開き。
 カラフルな山羊皮のお財布や繊細な刺繍を施したポーチなどを珍しげに手に取って見たり、ばら水やアルガンオイルなどを試してみるお客様たちに、フェアトレードの意義を説明。駅前ならではの不特定多数の方々に声をかけ、まだまだ認知度の高いとは言えないフェアトレードのことを紹介できた素晴らしい1日となりました。

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2017年7月18日(火)
 
《ラオスを学ぼう 〜ラオスを囲む国々とのかかわり〜》
報告

 
・日時: 2017年7月18日(火)
10:30〜12:00
・場所: 地域交流スペース渚
・講師: 木村茂さん
(NPO日本国際ボランテイアセンター ラオス事業担当)
 
講師:木村茂さん 学習会の様子

 アーシアンではNPO日本国際ボランティアセンター(JVC)のラオス事業を2007年から支援し、今年で10年になります。

 ラオスは豊かな森林があり、森からの自然資源を利用し食料の供給を行ってきましたが、大規模な開発により村の人たちの暮らしは不安定なものになってきました。ラオスの村の人たちの生活を知ることで、わたしたちの暮らしを見直すきっかけにもなります。
 今回は、NGOを立ち上げ北タイで活動していた経験があるJVCラオス担当の木村茂氏に、お話を伺いました

T.ラオスってどんな国?

 ラオスは丁子(クローブ)の形、面積は23.7万平方qで日本の本州とほぼ同じ大きさです。人口密度な1平方qあたり30人で、ちなみに日本の北海道は69人で東京は6169人です。宗教は上座仏教(小乗仏教)で、仏教以外の宗教もあるが宗教間の問題は起きていません。文字はインド系サンスクリット。気候は乾期が12月〜3月で雨期が4月〜11月です、8月になると毎日のように雨が降ります。

U東南アジアの森について

 日本では人が多く土地が少ないが東南アジアでは土地が多く人が少ない、そのため東南アジアでは昔は戦いに勝つと土地は放棄し、人をさらっていきました。森に対するとらえ方についても森は無尽蔵にあり、人の手は入れず自然に任せてきた。しかし今、東南アジアでは政府の政策や企業により大型機械で伐採され、住民の生活の基盤となる森が無くなってきています。

V.変わりゆくラオスの暮らし

 村にやっと道路が通じたり、電気が来たりして、村の人たちの生活も変化しました。便利な反面、自然破壊の影響で生活ができなくなり国境から麻薬を運んだり、人身売買をおこなったりするようなこともおきています。JVCではそこに暮らす人たちの話を聞くことから始め、一番良い方法をとり問題を解決していきます。

W.今後のJVCの活動

 プロジェクトは3年単位で行っています。今回は10村が対象でMOU(活動をおこなうための政府との覚書)が下りればすぐスタートできるように(9月予定)ラオス人スタッフの研修をおこなっています。目的は地図を作り村の利用域、保護林などをはっきり明記すること、今ある生物資源を利用した村の人たちの暮らしを記録しておくことです。

X.わたしたちの暮らしと森林資源

 日本の木材の自給率は約33%で、輸入木材の40%が紙に、建築資材に40%でほとんどがコンパネに使われ使い捨てされています。
 A4用紙で年間一人平均52,000枚使っています。紙の使い方から見直すことも、支援の一歩になるのではないでしょうか。

 
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2017年6月2日(金)
 
《アレッポ石鹸の生産者から見たシリアの現状》報告
 
・日時: 2017年6月2日(金)
15:15〜16:30
・場所: 美浜文化Bホール会議室
・講師: 太田昌興さん
((株)アレッポの石鹸 共同代表)

講師:太田昌興さん講演の様子

 シリアでは2011年からアラブの春の影響を受け始まった民主化デモが弾圧や外国の干渉などの影響から武装闘争へと泥沼化し、6年たった今でも収束のめどがつかない状況にあります。

 アーシアンでは昨年度からアレッポの空爆の被害を知り、販売事業で支援のとりくみを始めました。
 今回は株式会社アレッポの石鹸の共同代表である太田昌興さんに講師をお願いしました。
 (株)アレッポの石鹸は22年前から石鹸の輸入元として日本での販売を行っています。総会の後の短い時間でしたが映像を交えていろいろなお話を伺いました。

 中東の国境は直線的な部分が多くあり、第1次大戦後に列強の大国が決めた影響を見ることができます。
 シリアはシルクロードの地中海航路へと抜ける東西とユーラシアからアフリカへ抜ける南北交易の十字路にあたり、今のシリアからイスラエルとヨルダンの一部、イラクの一部をさしてシャームと呼ばれていました。宗教はイスラム教徒が92%を占めています。
 教育は6年・3年・3年までは学費免除で18歳になると徴兵の制度があります。内戦以前は殺人も乞食もなかったと聞いています。

 アレッポはシリア第2の都市、人口は200万人。人が住み始めて5000年以上になり首都のダマスカスについで古い都市です。
 シリアでは長引く内戦のなかで人口の半分にもあたる人々が難民となり国外に逃れています。残された市民も一家族に成年男性は1人、その他の男性は軍隊に送られています。それまでに男性が担っていた仕事を今は女性が働き手となり支えています。空爆で被害の大きかったアレッポでは水はほとんどなく、食糧は国連やNGOからの支援に支えられています。

 古代メソポタミア文明に石鹸についての記述が出ています、固形石鹸になったのはイスラーム帝国時代、このころにアルカリを合成する技術ができました。石鹸の生産者、アデル・ファンサ社では今も1000年前の伝統を受け継ぎ石鹸を作っています。2015年に工場を地中海寄りの街、ラタキアに移し生産を続けて伝統産業を護っています。


(参加者の感想)

・シリアについて知らなかったことを多く伝えてもらった。映像の力は強い、被害の悲惨さを実感。

・内戦前の写真を見て破戒の凄まじさを再確認。文化遺産の破壊は誰に何の得があるのか。

・伝統を引き継ぎ石鹸作りを続ける生産者の思いが伝わった。石鹸作りの動画が良かった。

・内戦のもつ複雑な問題を知り、シリアの人々が平和な暮らしを取り戻すまでには時間がかかることを改めて教えてもらった。 

 
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