アルカイールアカデミーとの協働作業は、アジュラックのエプロン、手織り教室の男子生徒が織った布を使ったバンダナ、手織布のギャルソンエプロンに続き、第四弾として手織布のパジャマプロジェクトが進行中です。
今回第四弾の商品を企画するにあたり、
・工房の閑散期に作りためてもらえるような継続的に売れる商品(年間を通して工房に仕事があれば、縫製科を卒業した女の子たちの仕事先の一つとなりうる)
・手織り生地を使う(現在手織の訓練を受けている男の子たちの職業の選択肢の一つになるように)
・パキスタンらしさがある
この三点をテーマに考えました。
2月中に生地は織りあがり、3月中にはサンプルがアーシアンの元に来て、実際に着て、洗濯機で洗濯を繰り返し、納得できる製品になったら商品として販売開始する予定です。肌触り抜群で、風通しも良好な手織生地でできたパジャマです。進行具合は随時レターで報告いたします。
●パジャマプロジェクト/進捗状況報告(2019年11月)
JFSA、アルカイールアカデミーの縫製工房との協働作業であるパジャマプロジェクトは、来年5月からのセンター展示会での販売を目指し、順調に進んでいます。
現在は、緑の生地が織りあがり、青の生地ももうすぐ織りあがります(2色展開です)。
工房では仮の生地で、形の最終確認を行っています。
●パジャマプロジェクト/「外でも着られるパジャマ」販売間近(2020年3月)
パジャマプロジェクトは、いよいよ最終段階。製品は日本に届き、これからアーシアン内部で検品や値付け作業が行われます。
「外でも着られるパジャマ」?どういうこと?と思われる方も多いかもしれません。このプロジェクトの始まりは、アルカイールアカデミーの高学年の男子生徒が手織りを学んでいると聞いたときに始まりました。縫製工房とはアジュラックのエプロンで既に協働済み。では、手織り布を使って、縫製工房で仕立ててもらう商品を開発しようとなり、昨年はギャルソンエプロンに取り組みました。さて次は?と考えていた時、「この布のパジャマがあったらいいよね。着心地抜群だよね」とJFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)の田邊さんと意気投合。パジャマを開発しようと決まりました。
昨年の総会時に、手織り布を使って縫製工房が作成したコートとサンプルで出来上がっていたパジャマを披露すると……「それ(コート)がいい」「せっかくの手織り布、人に見せられないのはもったいない」等々、色々な意見をいただきました。
アーシアン内の話し合いで、パジャマの路線は変わらず、「外でも着られるデザイン」にし、部屋着にもなるようにしようとなりました。パキスタンの手織り生地は薄手なので春夏向けの明るい色でと決まりました。
アーシアンから型紙を送り、サンプルを作成してもらい、使用感を確かめる(この時5着のサンプルが来たのですが、何故かサイズがバラバラ。シミや汚れもところどころについていました)。再度、型とサイズを指定してサンプルを作成してもらう(この時点では型は決まっていてサイズのみの検討になりました)。アーシアンで縫製工房と直接やり取りすることができないので、間にJFSAに入ってもらい、試行錯誤を続けました。
そんなこんなで、出来上がった「外でも着られるパジャマ」ラベンダーがかった水色と萌黄色の2色展開。
サイズはフリーサイズ、上着のサイドにはウルドゥー語で「アルカイールアカデミー」、「MADE
IN
KARACHI」のタグと縫製科の女子生徒が作成した花の刺繍タグがついています。多くの皆さんに見て触って購入してもらえたらいいなと思います。販売はセンター展示会やアーシアンショップ柏等で5月より予定しています。アーシアンと縫製工房との共同作業はこれからも続きます。アーシアンからの発注が工房の年間を通じての仕事となり、スタッフの技術の向上と縫製工房での仕事が縫製科で働く女生徒たちの将来の職業選択の一つになると良いと思います。
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