TKOPEACENEWS
  2面 NO.9号/00.8.1発行

沖縄の新基地建設反対7・13三多摩集会

・2000年7月13日18:30〜・福生公園

挨拶する川村貞二三多摩平和運動センター議長



 三多摩平和運動センターは、沖縄の平和の心を全世界にアピールする事を目標に実施される「嘉手納基地包囲人間の鎖行動」に連帯し、名護市での米軍新基地建設に反対するため上記集会を600人の参加で成功させました。
 集会においては、三多摩平和運動センター川村議長から沖縄と同じように三多摩地域においては米軍横田基地が50数年間も居座ったまま返還の動きは全く無い、この現状を打破するため今後も粘り強く闘い抜く決意が表明され、つづいて東京平和運動センター、民主党山本衆議院議員、社民党常松氏らも米軍海兵隊の少女暴行事件、住民ひき逃げ事件など抗議すると共に沖縄、横田米軍基地撤去をもとめて共に闘うとのあいさつを受けた。
 また、横田基地飛行差止め訴訟団など訴えのあと琉球国祭り太鼓東京支部の皆さん12人よる「沖縄エイサー」で集会を盛り上げて終了しました。
 集会終了後、米軍横田基地〜福生駅までデモ行進し、沖縄の米軍基地撤去と横田基地撤去を勝ち取るまで最後まで闘うぞと力強くシュプレヒコールで地域住民に訴えました。沖縄平和運動センターからのメッセージ、集会アピールは次の通りです。

   米軍横田基地〜福生駅までデモ行進


集会アピール(案)

 沖縄では21日〜23日、サミットが機動隊2万6千人を動員した厳戒体制の下で開かれます。一方20日には、沖縄平和運動センターが呼びかける嘉手納基地を「人間の鎖」で包囲するたたかいが行われます。私たちはそのたたかいに連帯して、在日米軍司令部のあるここ横田基地の地で、まさに「沖縄と横田を結ぶ」たたかいを行うべく集まりました。
 名護ヘリ基地建設は、新鋭機オスプレイなどの配備のための基地の強化、拡大です。那覇軍港の浦添「移設」は、原子力空母や原子力潜水艦が寄港できる港を狙っているのです。
 政府は、沖縄北部振興のためとして1千億円の金をだすと発表しました。その金のばらまきで稲嶺県知事と岸本名護市長に「基地移設」を受け入れさせ、沖縄サミットの開催で一気にそれを強行しようとしています。
 しかし沖縄県民はあの少女暴行事件以来、「基地の島・沖縄」を絶対認めないたたかいに立ち上がりました。それは本土の防波堤としての沖縄戦と、戦後の天皇による沖縄の売り渡し=米軍統治を強いられてきた県民の、基地との共生など絶対認めないたたかいです。それは沖縄基地が、侵略と虐殺の基地であり続けてきたことへの拒否です。
 新ガイドライン成立以来、日本は戦争への道をまっしぐらに進んでいます。沖縄県議会では、「一坪反戦地主」などを県の外郭団体などから排除する陳情が採択されました。
 森首相の「神の国」や「国体」発言は、単なる失言などでは決してありません。森首相は、ややもすると人々の諦めのこころを、一挙に戦前に回帰させ、戦争のできる国家にしようと企んでいるのです。石原都知事の「三国人」発言と9月3日「防災訓練」の強行は、外国人に対して差別と排外主義を煽り、自衛隊を侵略軍隊に仕立て上げようとしているのです。「日の丸・君が代」の強制は、それらのための布石です。
 政府は憲法改悪と有事立法の制定を狙い、今春国会で憲法調査会が審議を開始しました。
 サミットの議題として「地域紛争への対処」が取り上げられ、紛争地域への「予防外交」や「経済援助の停止」などが盛り込まれようとしています。しかし朝鮮半島では南北朝鮮民衆の統一への熱い思いが、南北朝鮮首脳会談を実現させました。ところがアメリカは「北朝鮮の脅威は消えていない」と米軍のアジア10万人体制を維持するといっています。日本もそれに追随し、沖縄の軍事基地の固定化・強化を進めようとしています。
 核も戦争もない21世紀を実現するには、軍事基地の強化は不要です。
 沖縄をアジア太平洋の軍事拠点の島から平和拠点の島にしていくために、名護の新基地建設を許さず、日本から米軍基地の整理・縮小・撤去をめざすたたかいを沖縄のたたかいと連帯して力強く進めていこうではありませんか。
                      
 2000年7月13日
 沖縄新基地建設に反対する7・13三多摩集会
 

●9号目次頁に戻る ●タイトル頁に戻る ●1頁に戻る  ●3頁に進む