常任理事会だより
― 1998年度 第4号 ―
発行日 1998年9月4日(金)
発行 所沢高校PTA常任理事会
所高祭 いよいよ近づく!
今年のPTAの参加企画は……いつもとちょっと違うのだ
●展 示 … コレは、実はいつもと同じ
・会員の作品 … 油絵・焼き物・生け花・ショール・セーター・うちわ etc.
・写 真 … 「広報」自慢のコレクション(行事や所高生の生活がよくわかる)
・PTAの活動紹介 … 発行物、組織、活動の様子など
●ビデオコーナー … 一連のTVニュース、入学を祝う会、体育祭、演劇部や吹奏楽
部の晴舞台など。見損なった方はこの機会にぜひ。
●お茶のコーナー … お気軽によっていただき、一服。よもやま話をどうぞ。
●ミニ学習会「所高問題をもっと知るために」 … 実はコレが、今回の目玉。
9月12日(土)14:00〜15:30 学習指導要領とは? (講師:君島和彦会長)
9月13日(日)14:00〜15:30 生徒は「指導される存在」?(清水康幸副会長)
場所は、2号館2階の被服室です。どうぞお寄り下さい。
前日の準備、当日の手伝い、片づけなどにも、ご協力下さい。
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☆「所高問題」の本質がよくわかる本が出ました!
……資料や生徒・保護者の声などが満載されています。
・『学校自治を豊かに』(『母と子』臨時増刊、1998.7、母と子社、1050円)
・『ドキュメント所沢高校 学校が楽しい』(1998.7、ふきのとう書房、900円)
→さいとう書店(西所沢駅前)・いけだ書店(所沢西武デパート8階)
芳林堂(所沢駅前プロペ通り)に置いてあります。
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PTA主催講演会について
講演者:落合恵子さん 日時:11月29日(日) 午後2時より 場所:体育館
・今年は100周年記念事業の一環として行います。
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所高問題で質疑
埼玉県議会 一般質問と文教委員会にて
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去る7月13日に、埼玉県議会の文教委員メンバーが所沢高校に「視察」に来たこ
とは、「常任理事会だより」第3号でお知らせしました。その後、県議会の一般質問
と文教委員会で所高問題が取り上げられましたので、要点をご報告します。
●7月末の一般質問。自民党の3氏が、次のような質問と意見を述べました。
(1) 国旗・国歌を伴う入学式・卒業式を実施すべきだ。(宮澤博氏)
(2) 生徒会活動は学習指導要領の範囲内で行なうべきだ。(〃)
(3) 校長の指揮命令権を明確にした学校運営を確立すべきだ。(〃)
(4) 学校行事に反対する親も生徒も自由をはき違えている。(武笠勇氏)
(5) 法律や指導要領を守らない教師には厳しい処分をすべきだ(〃)
(6) 校長の権限強化のための規則改正をすべきだ。(〃)
(7) 自由・自主をもって義務や責任をないがしろにすることは許されない。
(大石忠之氏)
(8) 教員の総入れ替えをするくらいの思い切った人事異動を断行せよ。(〃)
桐川教育局教育長、藤井教育委員会委員長は、これらに全面的に同調する答弁を
行い、所沢高校「正常化」のため、今後も「校長を全面的に支援する」姿勢を強調し
ました。
●8月3日の文教委員会
この日は、PTA役員など18名の傍聴者が詰めかけました。7月13日の「視察」
をふまえての審議だったため、「視察で聞いたPTAの話には説得力があった」(熊
野巌氏・公明)、「行ってみると生徒たちは落ち着いて部活もよくやっており、改め
ていい学校だと思った」(岡真智子氏・社民)という感想も出されました。聞くと見
るとでは違うということでしょう。所高の“実際の姿”を知ってもらうことが大事だ
と思いました。
岡真智子氏は、(1)校長は日の丸・君が代を実施しようとの使命感のあまり、じっく
り時間をかけて合意形成をせず、これまでのルールを破ってしまった。これが混乱の
原因だ。(2)県教委は教員異動のルールを無視して不当労働行為になるようなことは
すべきでない。(3)教育目標の達成には時間がかかる。短時間で結果を求めず「待つ」
姿勢が大事、と強調しました。河村勝子氏(共産)は、(1)思想信条の自由との関係
で、日の丸・君が代を強制するのは問題、(2)生徒会活動は学習指導要領を逸脱して
いない、(3)校長は職員会議の意志を尊重する義務がある、(4)本人の事情聴取もせず
になぜ教員処分を行ったのか、と質問しましたが、当局の答弁は、(1)国旗・国歌は
学習指導要領で定めてあり押し付けではない、(2)生徒会の「君が代・日の丸」決議
は指導要領を逸脱している可能性がある、(3)学校の最高責任者は校長である。(4)事
情聴取はしなかったのではなく、できなかったのである、というものでした。近藤義
則氏(フロンティア)は、職員会議で校長の諮問以外の決議がなされた場合それは有
効かと質問し、当局は「無効である」と答弁しました。
これらのやりとりを読んで、どうお感じになりますか。PTAでは、9月5日の
常任理事会・理事会の場で検討する予定です。ご意見がありましたらお聞かせ下さい。
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■全国高等学校PTA連合会大会に参加して
君島和彦(PTA会長)
8月26日から28日まで、群馬県前橋市の「ぐんまアリーナ」を中央会場にして
開かれた全国高P連大会に、常任理事の○○さん、○○さんとともに参加した。
大会は27日28日の両日、全体会と分科会が開かれた。27日は「厳粛で清新な」
開会式の後、中曽根元首相の記念講演があり、八木節のアトラクションをはさんで午
後の分科会に別れた。私たち3人は第一分科会「高校教育とPTA」に参加した。2
8日は私たちの期待した「高校生の意見発表」や閉会式があり、大会は「無事」終了
した。
ところで、3日間の時間と高額な参加費を使って大会に参加した意義を何に求める
か。私は「高P連大会とそれへの参加とはこういうものか」ということがわかったこ
とに最大の意義を見つけたい。
記念講演は中曽根氏の政治教育談義であり、現在の教育荒廃に大きくかかわる中曽
根内閣の臨教審を礼賛し、教育基本法はアメリカ的な個人主義的思想を持ち込んだも
ので、歴史・伝統・家族・郷土など日本固有のものを軽視しているという。しかし、
1947年から代議士だという中曽根氏はこの50年、アメリカとの同盟関係維持を
主張し続けたのではなかったろうか。
第一分科会講師、林道義東京女子大学教授の講演は「教育における父性の役割」と
題したもので、氏の著書に基づく話であった。氏のいう「秩序感覚」が身についてい
ない所沢高校生のような生徒が校長のいう「卒業式」や「入学式」を欠席するのだと
批判する。学校での教師による暴力禁止論や、勤労女性による愛情欠如が教育荒廃の
原因だといい、父親は厳父であれという教育論は、随所に交える逸話での差別発言と
もとれる話とともに、聞くものを唖然とさせる内容だった。そしてそれを持ち上げる
パネラーの発言は、批判的観点がまったく欠如しており、分科会は大変興味深く、か
つ苦痛を伴う3時間半だった。
このような講師やパネラーを揃えたり、期待した高校生の発言にも「ウン?」と思
わされたり、中曽根氏への1時間の講演謝礼が100万円だったり、文部大臣と高P
連による功労者表彰が全員男性だったりする大会をみて、大いに参加の意義を考えさ
せられた。
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「所沢高校教諭への不当処分撤回を支援する会」が総会
「支援する会」は7月26日、所沢市の松井公民館で総会と報告集会を開きました。
卒業生・保護者。教職員など約100人が参加しました。総会では経過報告・運動方
針・会則が可決されました。
その後の集会では、君島PTA会長が「PTAは、総会で『竹永先生に対する不当
処分撤回に向けての緊急決議』を採択し、PTA活動の重点として取り組んでいる。
今後も支部懇や所高祭などいろいろな機会に、会員募集をしていきたい。」と話しま
した。また、審査請求代理人の桜井弁護士は、「これは白黒がはっきりしている問題
なので、ポイントをしぼって、早期に処分取り消しを勝ち取りたい。」と発言しまし
た。
最後に、竹永先生は、「何よりも生徒の自主性を尊重したい。学校教育を守るため
一日も早く処分の取り消しを勝ち取りたい。」と訴え、集会を終了しました。
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本年度の卒業行事 どうなるの・・・・??
まだまだ昨年度の卒業、入学を巡っての余韻がさめやりませんが、はや2学期を迎
えてしまいました。しかしながら、子供たちは、すでに1学期のうちから今年度の卒
業、入学の有り様を、模索してきています。1、2年生を対象に、今年度の卒業行事
に関して尋ねたアンケートの結果が、卒実(卒業実行委員会)おたより(7月2日発
行)に出ていますので紹介します。(回収率70。9% 790人中560人)
Q ― どんな卒業行事の形が、良いと思いますか?
1.卒業記念祭のみ ・・・・・・・・・・・・・・ 368人(65.1%)
2.日の丸、君が代の無い卒業式+卒業記念祭 ・・ 121人(21.4%)
3.校長先生の仰る厳粛な卒業式のみ ・・・・・・ 10人( 1.8%)
4.校長先生の仰る厳粛な卒業式+卒業記念祭 ・・ 50人( 8.8%)
5.その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16人( 2.8%)
アンケートを見ると、“卒業記念祭のみ行う”という意見が圧倒的ですが、実は、
この結果は、3年生に対して行った同様のアンケートでも、ほぼそっくりの回答がで
ています。アンケートに記された意見を読んでみると、子供たちにとって、昨年度の
卒業記念祭や入学を祝う会が、いかに印象的で且つ感動的であったかということが伝
わってきます。よって、上記のアンケート結果は、それに基づいた子供たちの素直で
率直な気持ちが表れたものと言えるでしょう。子供たちは、今後これらを基に、討議
を積み重ねて、具体案を作り上げて行くわけです。私達、親としても、この子供たち
の気持ちを率直に受け止めて、共に考えていけたらとと思います。
しかしながら、このアンケートの結果を最も深く心に受け止めて頂きたいのは、やっ
ぱり校長先生です。子供たちも、出来うることならば無用な衝突は避け、なんとか話
し合いの中で解決したいという思いは、とても強いと思います。どうか、校長先生、
子供たちの声に耳を傾けて下さい。そして、とことん子供達と話し合っていただけな
いでしょうか。また、子供たちも、持てる知恵や勇気を寄せ合い、最善の形を探して
いってほしいと思います。
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「楽しい学校を支える会」(仮称)が発足
93年度以降のPTA会長、山下英三郎さん(93、94)、馬場敏美さん(95)、多田俊
幸さん(96)、沼尾孝平さん(97)が呼びかけ人になって、「楽しい学校を支える会」
(仮称)が発足しました。OBを中心に、所沢高校を見守り支えるために何ができる
か、みんなで考え合う会です。第1回目の会合が、次の通り開かれます。PTA会員
のみなさんも是非ご参加ください。また卒業生の保護者の方へもお知らせ下さい。
日 時:9月15日(火) 1時半〜
場 所:所沢文化会館(電話 042-928-8385)
お問い合わせは、○○まで(電話 042-xxx-xxxx)
(Web管理者記)--------------------------------------------------------
この号はB5で4ページあります。2回に分けてアップしましたので、最初の2
ページを2度お読みになった方がいらっしゃるかと思います。お詫び致します。
所高祭について、コメントを入れてみました。(^-^)
*所高生の学校生活を知るのに「写真展」は役に立つかも・・・
*「PTAの活動紹介」というのも一見の価値ありです。
*「ビデオコーナー」で話題の入学を祝う会の様子などをご覧ください。
*「ミニ学習会」は参加して頂きたい講演です。
*づ〜っと先のことですが、11月29日に行われる落合恵子さんの講演も楽しみ!
「本年度の卒業行事に関するアンケート結果」は、生徒が発行したビラを掲載して
います。また、「楽しい学校を支える会」のビラも別途掲載しています。
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