STOP!ブッシュ・小泉 2004年9月
アフガン・イラクの次を北朝鮮にするな
◆◆有事立法が成立してしまいました。平和憲法を打ち砕くような暴挙です。◆◆
しかしこれで全てが決まってしまったわけではありません。
●私たちは、戦争準備の一つ一つの動きに反対して、有事法制を発動させず、再び日本が侵略戦争を行う国にならないよう平和の取り組みを強めていかなければなりません。

●これまでの「やめろイラク攻撃!STOP!ブッシュ・小泉」のコーナを、「STOP!ブッシュ・小泉!アフガン・イラクの次を北朝鮮にするな」コーナに変更して、引き続き戦争への危険な動きに警鐘を鳴らして行きたいと思います。
イラクでの植民地支配の実態、日本やアメリカによる北朝鮮への戦争準備の動きと
それに反対する動きなどを伝えてゆきます。

 2004年8月のページへ


 9/30 イラク市民の犠牲者が15000人を超す

米英の占領支配が泥沼化の一途

    来年1月議会選挙への懐疑広まる

米英と多国籍軍の撤退以外に解決の道はない


 イラク戦争・占領によるイラク市民の犠牲者が非政府組織(NGO)「イラク・ボディー・カウント」による集計で最大1万5000人を超えた。反米反占領の抵抗勢力に対して、主に米軍が無差別殺戮を繰り返して、市民の犠牲が急増しているためである。今年6月末の「主権委譲」後は、むしろ戦闘は増えており、それまでの1日平均40〜50件だったものが、9月中旬以降は70件にも達している。
 とくに米軍は、ファルージャやバクダッド・サドルシティなどもはや自らの支配権が及ばない地域(解放区)では、「テロリストを攻撃するため」と称して無差別空爆を行っており、子供や女性をはじめ一般市民を無差別に殺害していることが、市民の犠牲者数を急増させている。

 このような泥沼化のなかで、米と暫定政府はイラク国民議会選挙を来年1月末に強行実施しようとあせりはじめている。ブッシュ大統領は1月中の選挙実施を明言しているし、アラウィ「暫定政府」首相も繰り返し実施を強調しているが、ラムズフェルド米国防長官は「一部で選挙が難しい地域が出るかもしれない」と述べ、パウエル国務長官もさらに治安が悪化していることを認めた。
 また、ヨルダンのアブドラ国王は28日、「イラクの混とんが続けば公正な選挙を行うことは不可能に思える」と述べ、国民議会選挙実施に強い疑念を示した。さらにアラブ系各紙からも選挙実施への懐疑の声が広がっている。

 9/29

政府、テロ特措法の6回目の延長方針
    海上自衛隊のインド洋派遣を半年延長


その狙いは、海自のインド洋常駐化だ

自衛隊はイラク・インド洋から即時撤退せよ!

 政府は29日、テロ対策特別措置法に基づきインド洋に派遣している海上自衛隊の派遣期間を半年間延長し、5月1日までとする方針を固めたという。派遣期間の延長は今回で6回目となる。現在、海自のイージス艦、護衛艦、補給艦の計3隻が給油活動しているらしい。
 海自から給油された爆撃機がアフガン民衆を大量殺害したアフガン戦争。それが実質終了して3年近くなる。海自はその間ずっとインド洋に居座り続けて一体何をしているのか?イラク戦争時は、イラク特措法に違反して、イラク攻撃に向かう爆撃機を間接給油していたことが明らかとなっている。現在もその不法行為を続けているのか?

 もはや何の必要もないのに、テロ特措法の延長しつづける狙いは、海上自衛隊のインド洋常駐化以外にはない。イラク・サマワへの陸上自衛隊駐留、さらに米軍物資を輸送している空自とあわせて、中東・インド洋地域に自衛隊を常駐させておくこと、これは現在政府・防衛庁が狙っている自衛隊のグローバルな海外派兵・展開の中心柱なのだ。

 政府・防衛庁がイラクへの自衛隊駐留を1年延長しようとしているが、それもまたテロ特措法と同様に、ズルズル延長して実質的な常駐化をも狙っている。イラク特措法、テロ特措法ともに撤廃し、自衛隊をイラク・インド洋から即時撤退させなければならない。

 9/25

ボーリング調査を許さない!東京渋谷で9・25集会

普天間基地撤去! 辺野古への海上基地建設阻止!

 沖縄・辺野古で行われている、海上新基地建設阻止のためのボーリング調査阻止闘争に呼応して、25日東京渋谷で、「ボーリング調査を許さない!9・25集会」が開催された。約350人の参加者が「普天間基地を撤去しろ! 辺野古への海上基地建設阻止!ボーリング調査をやめろ!」と訴えて渋谷の街を行進した。

 集会では、辺野古現地の当山栄さん(平和市民連絡会事務局長)から、「4月からの(漁港での)座り込みは160日に達した。144日目に彼らは、キャンプシュワブから、調査船とダイバーを送ってきて調査を強行しようとしてきた。私たちの強い意志が、彼らの辺野古漁港からの正面突破は阻止した。その後は、陸の座り込みと並行して、カヌー隊と抗議漁船による『海上の座り込み』で調査の進行を阻止している。」などの現地の闘いの力強い報告があった。
 また、いくつかの連帯挨拶と演奏の後、抗議船のチャーター代等で費用がかさんでいる現地に対する、緊急カンパ集め(振込用紙準備中)や、10月の国会開催に合わせた上京団結成とそれへの支援連帯活動などの行動提起がなされた。

                 

 9/20〜
 9/23

小泉首相、自衛隊派兵延長をイラク「暫定政府」首相に表明

自衛隊のイラク派兵期間延長を許さない!
    12月14日の派遣期限を待たずに即刻撤退せよ!


 イラクの多国籍軍に参加している自衛隊について、基本計画で今年12月14日までとなっているが、小泉首相は20日夕、ニューヨークでイラク「暫定政府」のアラウィ首相と初めて会談し、派遣期間の延長を実質上表明した。国内で反対や疑問の声が強いことを知りつつ、またもや独断専行で対外的な約束をした。
 それにリンクして国内では、細田官房長官が21日の記者会見で、イラクへの自衛隊派遣について、「(復興支援活動や治安情勢が)今のような状況なら、引き続き積極的に関与する必要がある」と述べ、派遣期間を延長する考えを示した。
 野党各党はこれを厳しく批判し、臨時国会の重要対決点にしようとしている。

 イラク派兵の大義であり、イラク戦争支持の唯一の根拠であったイラクの「大量破壊兵器」「脅威」が全くのでっちあげであったことが米国も公式に認めたこの時期、派兵の誤りを認め、即刻イラクから自衛隊を引き上げるのが当然である。ところが、小泉政権は、「日米同盟=国益」論を国民に押し付け、イラクの泥沼に日本をますます引きずり込み、抜け出せなくしようとしている。平和憲法の精神を無視して極めて危険な道に国民を導こうとしている。私たちはこれを絶対許してはいけない。

 ニュージーランドの部隊は、今月25日には帰国する。クラーク首相は22日に、再度のイラク派兵の可能性について「危険すぎ、難しい」と否定している。自衛隊と同じサマワ駐留のオランダ部隊も来年3月には撤退の予定である。そのような中で日本は突出して米国の侵略戦争を支えていこうとしている。

 9/17 安保・防衛懇、あたらしい軍国主義国家への提言

米に追随しながらグローバルに軍事覇権を追求
    そんな日本を国民は望んでいない


 小泉首相の私的諮問機関「安全保障と防衛力に関する懇談会」(座長=荒木浩・東京電力顧問)は17日、月末にまとめる報告書の概要を固めた。この報告書は、政府が年内に策定する新たな「防衛計画の大綱」に向けたもの。その内容は、従来の日本の防衛政策を根本的に見直し、日本をあたらしい軍国主義国家へ拡大させていこうという、きわめて危険な提言である。

 その主なる内容は、
 @現在の「国防の基本方針」が、国連による集団安全保障を重視し、それが機能するまでは日米安保体制で対処するというものであったのに対して、日米同盟重視を鮮明にし、軍事的に対米追随を強めながら、自分自身の覇権をグローバルに追求しようとしていること、
 A日本周辺の安全保障環境に関し、現在の大綱が具体的な軍事力として極東ロシアと朝鮮半島を明示するにとどめているのに対して、「中国の脅威」に言及しようとしていること、
 B国際活動について、従来の「付随的任務」から「本来任務」に格上げし、単なる「国際貢献」ではなく、「破綻国家がテロの温床になるのを予防する活動」として、日本の防衛の一環に位置付け、米に協力してグローバルに自衛隊を展開して途上国に軍事介入していけるようにすること、
 Cこれらの活動を展開するためには、従来の「基盤的防衛力」構想では対応できないとして、「より弾力的な、柔軟な防衛力」として、テロ・特殊部隊に対応する部隊や国際活動に備えた部隊の創設や、国際活動の拡大に備えて輸送力を強化するための空中給油機増強などを考えていること、
 D武器輸出三原則ではミサイル防衛(MD)の共同生産に伴う部品輸出だけでなく、更なる緩和を行うことによって、日本の軍需産業を国際的レベルに育成すること、
 などである。
 要約すれば、国連や国際社会よりも米国との同盟を最重要視し、アジア地域での友好関係を構築するのではなく、北朝鮮のみならず中国をも脅威と捉えて、自衛隊の海外派兵をグローバルに展開していくこと、そしてそのために従来の防衛力を機動的なものへ根本的に見直し、軍需産業も国際的競争力をつけていく、という提言なのである。

 しかし、日本の国民の多数は決してこの軍国主義化の道に賛成してはいない。参議院選では国民は小泉政治にNOを突きつけた。自衛隊のイラク多国籍軍参加にもNOを突きつけた。ましてや、米に追随しながら自分自身の覇権を追求し、途上国に軍事介入していくような日本の進路に、NOを突きつけずにはおかないであろう。日本の反戦平和の運動は、この国民の多数の声を大きな政治的力としていくために頑張らなければならない。

 9/15〜
 9/17
米英のイラク先制攻撃は「国連憲章上違法」
      アナン国連事務総長が明言


 アナン国連事務総長は英BBCとのインタビューで、イラク戦争を「我々の見地からも、国連憲章上からも違法」と断じた上で、「各国が共同歩調をとり、国連を通して行動するのが最善という結論に誰もが達している」と述べたことを、15日のBBCは報じた。このアナン発言は、21日から始まる国連総会の一般演説を前にして、あらためて唯一武力行使を容認できる機関としての安全保障理事会の重要性を強調し、それを守らず先制攻撃した米英のイラク戦争を国際法違反とする国連の姿勢を再確認したもの。

 このアナン発言は、大統領選の間近のブッシュ陣営にとって厳しい批判であり、16日遊説先でブッシュ大統領は、「国連安保理はフセインが情報を解除しなければ、重大な結果に直面するとの決議を全会一致で採択していた」と述べ、開戦は国連の承認も得た行為であると主張した。しかし、この主張は事実に全く反する。国連安保理の多数の国は、さらにイラクへの大量破壊兵器査察を続けるべきであると主張し、米英の先制攻撃すべきという安保理決議が採択される見込みが立たず、米英が単独で開戦に踏み切ったのである。米がイラクには大量破壊兵器はなかったと公式に認めた現在、米英の先制攻撃は如何なる意味でも正当化できない。ブッシュとその政権は「国連憲章上違反」だけではなく、最大級の戦争犯罪者なのである。

 川口外相も、17日の記者会見で、「日本政府としては違法とは考えていない」とブッシュ政権を弁護し、事務総長の発言は越権行為であるという傲慢な態度を示した。

 9/17 国民保護法施行を踏まえ、「民間防衛組織」づくりへ

「指定公共機関」に160法人選定
     航空労連や民放労連が「指定」に抗議


 政府は「国民保護法」が17日に施行されることを踏まえて、有事の際、地域住民が自主的に避難の誘導、救護にあたる「民間防衛組織」づくりに向けたガイドラインをまとめる方針を固めたという。 「戦前・戦中の、互いに住民を監視させた『隣組』の役割を連想させる」など反発が強くて、国民保護法では見送られたいきさつがあるが、それをあくまで追求しようとするものである。
 政府は、2005年度中に有事を想定した初めての住民訓練を実施する予定で、すでに来年度予算の概算要求に訓練に伴う予算経費を計上している。今回の訓練は一部の自治体にとどまるが、よりいっそうの拡大をしていくことがガイドラインの狙いである。

 また、今月7日に政府は、「国民保護」のために協力を義務づける指定公共機関160法人を選定した。その内訳は、核燃料サイクル開発機構や日本原子力研究所を含む災害研究機関が18機関、日本赤十字社と国立病院機構、日本道路公団など公共的施設管理者8事業者、9電力や日本原子力発電など電気事業者12社、ガス事業者4社、旅客船・バス・航空・鉄道・海運・トラックなど運送業者78社、NTTなど電気通信事業者16社、NHK・民放など20社、そして日銀、日本郵政公社、となっている。
 これらの指定公共機関は来年度中をめどに、対処などをまとめた業務計画を作成し、政府に提出しなければならない。それに対して首相は「助言」できるという。
 指定された機関の労働組合である、航空労組連絡会や日本民間放送労働組合連合会は、今回の指定に対して強い抗議の意志を表明している。

 17日の「国民保護法」施行を機に、いよいよ「戦争できる国づくり」「総動員体制」に向けて現実に走り始めたのである。

 (参考)本コラム3月9日欄
     また、国民保護法条文は http://www.itoh.org/kagurazaka/lib/hogo.htm

 9/14 嘉手納基地・下地島空港の日米共同使用、米政府が提案

米空軍の機動力強化、日米軍事一体化の加速が狙い

 米軍嘉手納基地の日米共同使用と下地島空港(宮古)の補助空港化を米政府が提案しているという。米政府は嘉手納基地をアジア太平洋地域内の軍事ハブ拠点とし、有事拠点と位置付けた下地島空港とともに、米空軍の機動展開能力の強化を目指している。
 すでに防衛庁は、空自F4戦闘機部隊をF15戦闘機部隊に再編成し、軍民共用の那覇空港から嘉手納基地に移転。那覇空港の海上自衛隊P3C哨戒機部隊も嘉手納基地に移し、米海軍のP3C部隊と共同使用する構想を検討していると伝えられている。

 これらは明らかに、米軍再編の一環としての米空軍機動力強化及び日米軍事一体化を加速させる内容である。下地島空港は1971年に、当時の琉球政府と日本政府が民間航空以外には使用しないことを確認している空港でもあり、防衛庁が使用することを検討しているとすれば、それに反することになる。

 9/13
 9/15
「大量破壊兵器はもう見つからぬ」
        パウエル米国務長官が証言


米軍は直ちにイラクから撤退せよ!
       自衛隊も直ちに撤退せよ!


ブッシュ政権は、「戦争犯罪」で裁かれなければならない

 パウエル米国務長官は13日の上院政府活動委員会の公聴会で、ブッシュ政権がイラク戦争開戦の最大の根拠と位置付けた大量破壊兵器について「いかなる備蓄も見つかっておらず、この先も発見されることはないだろう」と証言、事実上の発見断念を言明した。
 この証言によって、ブッシュ政権は、根拠もなしにイラクを先制攻撃し、数万のイラク人を殺害し、イラク国土を破壊したことを公式に認めたこととなる。こんなデタラメなことが許されるはずがない。世界は、ブッシュ政権の最大級のこの戦争犯罪を裁かなければならない。
 そして、米政権が自らイラク戦争の根拠を否定したことで、米軍はイラクから直ちに撤退すべきである。また、米政権に加担している日本政府も、自衛隊をイラクから直ちに撤退すべきである。

米の戦争を支持した小泉首相の責任を追及しよう

 大量破壊兵器の存在を前提に米のイラク開戦を支持した小泉首相もまた厳しく追及されなければならない。民主、共産、社民の野党3党は15日、イラクでの大量破壊兵器発見を断念する考えを示したパウエル米国務長官の議会証言を重視し、与党に早期召集を求めている臨時国会で、首相の責任を追及する構え。

 9/12

宜野湾市民大会に3万人の怒りの声

辺野古では、ボーリング調査阻止行動続く  

首都圏では、国会と防衛庁へ抗議行動

 米軍ヘリ墜落事故に抗議し、普天間飛行場の早期返還を求める宜野湾市民大会が12日、墜落現場の沖国大グラウンドで開かれ、主催者が予想した1万人を約3倍上回わる、3万人の参加者の怒りの声が渦巻いた。市内からは女性、子供の参加も多く、また名護・辺野古からも沢山の参加があったという。
 普天間飛行場のヘリ基地としての即時運用停止と早期返還、日米特別行動委員会(SACO)合意の見直しと名護市辺野古移設の再考などを県と日米両政府に求める市民決議を採択した。
 主催の実行委員長である伊波宜野湾市長は、、「予想以上に集まった市民、県民の普天間飛行場の閉鎖を求める思いが、会場に満ちた大会だった」「普天間飛行場の問題解決を日米両政府に義務付ける流れをつくった。日米に大きなインパクトを与えるだろう」と語ったという。また、会場にメッセージも寄せなかった稲嶺知事に批判が集中したという。

 一方、辺野古では、ボーリング調査を進めようとする防衛施設局の作業船、警戒船と、それを阻止する抗議船との攻防が続けられ、現在のところ作業が大半阻止できている状況だという。

 また、首都圏では、沖縄現地の闘いと連携して、国会前の座り込み行動、防衛庁への抗議行動、防衛施設庁への申し入れ行動などが連日行われている。

 9/11

ワールドピースナウのパレードに2500人

 3年前の9月11日以降、多くの命が犠牲になり、今もその数は増え続けている。米ブッシュ政権とそれに加担する国々の政権が、「テロとの戦い」と称して一方的に始めた戦争は、ますます泥沼化し、終わりが見えないものとなっている。そして今年の9月11日、東京ではワールドピースナウなどの呼びかけで”BE-IN & WORLD PEACE NOW”が明治公園で開催され、参加者がさまざまな形態でアピールを行った。

 午後3時からは、明治公園→原宿→表参道→外苑前→明治公園のコースでピース・パレードが行われ、2500人が参加した。パレードの参加者は「イラク占領を止めろ!」「自衛隊はイラクから撤退しろ!」などの声を上げ、またマッド・アマノ氏の手になる、ブッシュ大統領や小泉首相のパロディのプラカードも登場し、沿道の人々にアピールした。

 夜になると、集会参加者は1500個のキャンドルに火を灯してピースマークを描き、犠牲者を悼むとともに、あらためて米のイラク侵略と自衛隊の加担に反対の意思を表明した。

 9/9 抗議の嵐の中、辺野古海底ボーリング調査強行

許すな辺野古ボーリング調査!

政府のやるべきことは、事故の徹底究明と、
  普天間基地の即時閉鎖、日米地位協定の根本的見直しだ


 9月9日午後2時すぎ、那覇防衛施設局はついに米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の代替基地で移設先となる同県名護市辺野古沖でのボーリング調査に着手した。9日は朝から辺野古漁港前に400名以上が集まり、沖縄選出国会議員もかけつけ、早朝から県民会議の緊急集会もおこなわれた。ボーリングを阻止しようとする人々は調査船のキャンプ・シュワブ内からの出港も見据え、ゲート前にも陣取るなど、あらゆる状況に対処してのぞんだ。施設局は正面からは入れず、現地から約50キロ離れた港から作業船を出航させ、「裏口からこっそり入るように来た」という。 約3時間かけて辺野古沖につき、約1時間半かけて5カ所にブイを浮かべる作業をした。 調査船に対しては、抗議船2隻、カヌー隊7艘でもって抗議行動を展開し阻止しようとしたが、風が強く波が荒いため、、近づくことができなかったという。座り込みの方では座り込み現場近くの護岸からシュプレヒコールを何度もあげ、ボーリング調査の中止を訴えた。

 一方、小泉首相は9日夜、米軍普天間飛行場の移設に向けた沖縄県名護市沖でのボーリング調査に関して「できるだけ早く(移設が)できる状況を整えていかなければならない」と述べ、移設作業を加速させる考えを示した。
 小泉首相と日本政府が今すぐなすべきことは、普天間事故の原因究明と再発防止対策、被害者の補償、日米地位協定の根本的見直し、普天間の即時閉鎖・撤去である。これらに対して何の具体的措置もとらず、新基地建設作業を加速させるなどもってのほかである。

 9/8 イラクの米軍死者、1000人超す

 米国防総省は8日、イラク戦争開戦以来の米軍の死者が1001人になったと正式に発表した。開戦した2003年3月19日から大規模戦闘終結宣言前の4月30日までの米兵死者は138人。同年5月1日から現在までの米兵死者が860人。これに米軍関係の民間契約者3人を加え、計1001人になったとしている。
 また、6月末の「主権移譲」後の死者数は1日平均1・9人と依然、昨年を上回っており、8月の月間負傷者数は1100人と開戦以来最多となり、反米反占領の抵抗勢力の攻撃が弱まっていないことを裏付けている。

 9/6〜
 9/8

イラク民衆への米軍攻撃つづく
   サドルシティーとファルージャへ大規模攻撃


米軍はイラク民衆への虐殺を直ちにやめよ!

 バグダッド東部でイスラム教シーア派指導者サドル師の支持者が多いサドルシティーで、6日夜から7日未明にかけて、米軍は激しい攻撃を加え、イラク保健省によるとイラク人40人が死亡、270人以上が負傷したという。
 また、バグダッド西方の中部ファルージャで7日、米軍による激しい空爆が行われ、イラク人約100人の死者が出たと伝えられている。

 米軍は、ナジャフでのサドル派壊滅の失敗のあと、バクダッド・サドルシティーにシーア・サドル派抵抗勢力と、ファルージャのスンニ派抵抗勢力に残虐な攻撃を加え続けている。多数のイラク人の犠牲者がでており、その中には女性もいると伝えられている。米軍は、血に飢えた狼のように、この2つの抵抗勢力に襲いかかっている。

 米軍はサドルシティーとファルージャへの攻撃をただちに止めよ!

 9/6
 9/8

米国に媚を売って
   グルジア、アルメニアがイラク増派・派兵


タイも多国籍軍から離脱
   つづく離脱に、米はあせっている

 グルジアのゲオルギ・バラミゼ国防相は6日、現在157人のイラク派遣部隊を、10月の交代時にほぼ倍増させ、300人とすると語った。グルジアは4月の第一陣では550人の部隊派遣を計画していた。300人でも当初計画には満たないが、バラミゼ国防相は「我々は米国の強い同盟国であり、強力なパートナーになりたいと考えている」と述べ、米への忠誠をアピールした。

 また、アルメニアは6日、イラクに兵士50人を派遣することを明らかにした。同国のサルキシャン国防相は「我が国は小国で、欧州との距離は離れているが、欧州の一員と考えている」と派兵の理由を説明したという。アルメニア軍は、イラク中南部を管轄するポーランド軍の指揮下に入る。
 ポーランドは自国兵の死者の増加に伴い、世論調査でイラク撤兵を求める声が7割に上る。来年1月以降に駐留部隊の大幅削減を計画しており、その欠員をアルメニア兵士によって補填しようとしているのか。

 一方、イラクに派遣されていた約450人のタイ軍部隊のうち、約130人が8日バンコクに戻った。残りの部隊も数日中に帰国するという。約1年間の任務が終わったためというが、継続はなく実質は多国籍軍からの離脱であろう。タイ軍は昨年12月に2人の死亡者を出していた。

 9/4

イラク暫定政府の言論・報道弾圧続く

アルジャジーラ支局の閉鎖措置延長を許すな!

 イラク暫定政府は4日、カタールのアラビア語衛星テレビ局アルジャジーラのバグダッド支局閉鎖措置命令を延長したことを明らかにした。「暴力や誘拐をあおっている」などとして、8月5日から1カ月間の閉鎖命令が出ていた。同テレビ局本社が、政府の指摘に対して明確な説明と回答をするまで、命令を続ける方針という。

  暫定政府は、米によるイラクの実質占領支配を隠蔽するためのものでしかない。このような欺瞞的な暫定政府にとって、真実を明らかにされることほど邪魔なものはない。イラクの現状・真実を伝えるアルジャジーラの報道は、イラク民衆をますます反米反占領そして反暫定政府に追いやるものでしかないのであろう。
 アルジャジーラ側は「延長決定は、政治の透明性を確保し、報道と表現の自由を守るという政府の約束に著しく反する。大変、憤慨している。我が社の編集方針と報道機関としての使命に従い、イラクからの報道を続ける」として、暫定政府を厳しく批判し続けている。
 そして同支局は閉鎖されていても、イラクの現状を伝える報道活動はほとんど支障なく続けているという。

 9/3 沖縄墜落ヘリの機体に放射性物質

放射性物質が本当は何か、どれだけ環境を汚染したか、
   米日政府は徹底調査し、事実を明らかにせよ!


 沖縄県宜野湾市の沖縄国際大に米軍ヘリコプターが墜落した事故で、米軍は3日、同大に墜落したヘリCH53Dの部品にベーター線を出す放射性物質が使用されていたことを伝えたという。
 同大によると、米軍は「低濃度の放射性物質が機体の安全装置に使われていた」と説明したが、詳細なデータについては「微量で、自然界に存在するものと変わらない」とするだけで、放射性物質の種類も含めて明らかにしなかったという。
 また、在日米大使館が明らかにしたことによると、6枚ある回転翼の付け根部分に、放射性同位体ストロンチウム90を含む安全装置が取り付けられていて、事故後、5個は発見された。1個は燃焼したとみられるという。
 機体のバランスをとるために、「劣化ウラン」が使われていたのではないかという指摘に対しては「タングステンが使われていた」と否定したという。

 事故後、宜野湾市当局、現地の周辺住民やメディアを中心に、事故機が「危険物」「放射性物質」を積載していたのではないかという重大な疑惑が急浮上していた。なぜ米軍は、機体撤去をこれほど急いだのか。なぜ日本の警察との「共同捜査」をここまで頑なに拒否したのか。まるで見てはいけない“もの”を隠すように持ち去ったのか。等々。やはり、その疑惑は本当であったのだ。私たちは米軍の説明を鵜呑みにすることは出来ない。米日政府は、放射性物質が本当は何か、どれだけ環境を汚染したのか、などを徹底調査し、事実を明らかにする責務がある。

 大学側は、機体の材料の全リストを米側に要求し、米軍が回収した墜落現場付近の土壌を含め、沖縄県などとの合同調査を実施するという。沖縄県も、米軍とは別に土壌調査をしており、近く結果が明らかになるが、関係機関の合同調査で詳細に調べ、明らかにしていく方針。

 9/1 辺野古ボーリング調査、強行差し迫る

政府、普天間事故に何の対策も打たず
      突如辺野古で新基地建設を強行


ボーリング調査強行を許すな!

 那覇防衛施設局が、米軍新基地建設のためのボーリング地質調査を、名護市辺野古沖で9月7日に開始する計画を進めていることが明らかとなった。3日夕方に「住民説明会」と称する住民を排除して行政委員だけへの説明会が開催された後、7日朝にも米海兵隊施設キャンプ・シュワブから海上調査の作業船を出す方向で作業を進めているという。
 ボーリング調査阻止の住民らの座り込みが130日以上続けられているが、7日の調査強行を阻止するための行動が、沖縄と本土に緊急に呼びかけられている。

 沖縄では、小泉首相と日本政府のこの調査強行に対して怒りが渦巻いている。 31日に行われた名護市議会の説明会では、議員の過半数が出席を拒否したという。拒否声明を読み上げた議員は、「SACO合意を見直さずに、普天間飛行場の辺野古移設を進めるのでは十数年かかる。宜野湾市民を移設までの間、危険な状況にさらすことになる」とし、辺野古移設の推進よりも普天間飛行場の危険除去へ向けた取り組みが緊急課題だと主張。
 小泉首相と日本政府が今すぐなすべきことは、普天間事故の原因究明と再発防止対策、被害者の補償、日米地位協定の根本的見直し、普天間の即時閉鎖・撤去等などであることは論を待たない。これらに対して何の具体的措置もとらず、新基地建設強行策で応えるとは何事か。沖縄住民を馬鹿にするにも程がある。

 私たちはこの調査強行に断固反対する。那覇防衛施設局と政府・防衛庁に対して即刻中止を要求する。

(抗議先)

■小泉首相  〒100-0014 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣官邸
  首相官邸 Fax: 03-3581-3883 Tel: 03-3581-0101/03-5253-2111
  WEBサイト投稿ページ: http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
■石破防衛庁長官  〒162-8801 東京都新宿区市谷本村町5-1 防衛庁
 Tel 03-3508-7525 FAX 03-3502-5174 Eメール info@jda.go.jp
■那覇防衛施設局  〒900-8574 那覇市前島3丁目25−1
 Tel 098-868-0174 FAX 098-866-3375
■防衛施設庁  〒162-8861 東京都新宿区市谷本村町5−1
 Tel 03-3268-3111(大代表) Eメール info@dfaa.jda.go.jp