ブックガイド 

  「教会オルガニスト教本」 佐々木しのぶ
    (1988 日本キリスト教団出版局) ¥4800
 

 佐々木しのぶ先生が出されたこの本は、教会音楽の歴史、讃美歌、礼典、オルガンの構造、教会音楽の実践の5章から成っています。教会音楽やオルガン等について全般的に扱った概説書。また巻末には、コラール一覧表や歴史年表などがあり、資料としても大変便利で有用なものです。 (990511)

  「風の歌」 辻 宏
   (1988 日本キリスト教団出版局) ¥1900
 

 筆者は日本で初めてのオルガンビルダーになった方です。東京芸大オルガン科を卒業されて、オルガン建造を学ぶ旅に出られます。本を読んでいるだけで、「ヨーロッパの香り」が伝わってきて、「いつか行きたいな♪」と言う気持ちになってしまいます。とてもしっかりとした思想を持っている方で、音楽に関わるには感性や積み重ね(練習など)の他に、思想や哲学も必要なんだ・・と改めて思わされました。 (990511)

  「オルガンの文化史」 赤井 励
    (1995 青弓社) ¥2800
 

 「オルガン」というと、ちょと前まで日本では「リードオルガン(足踏みオルガン)」のことを指していました。西欧では「オルガン=パイプオルガン」です。この本は、明治期にプロテスタントの導入と共に輸入された西洋音楽・教会音楽・オルガン等について、これまでにはない観点から歴史の「すきま」を読んでいきます。いくつもの目が開かれるようなことが示唆されていました。明治期を振り返ることによって、「では、今の時代の私たちは何をなすべきか?」ということを考えさせられました。ちょっと変わった1冊ですが、おすすめです。 (990511)

  キリスト教音楽入門「オルガン奏法」 志村拓生
   (1993 日本キリスト教団出版局) ¥1800
 

 オルガンの歴史と構造/手鍵盤の奏法/ペダル(足鍵盤の)奏法/どのように楽譜を読むか/付録:音階表、カデンツ表。
 分かりやすく、コンパクトにまとまっています。特にペダル奏法に付いて、丁寧に書かれています。これから奏楽を始める人、キリスト教音楽に関心のある方には、入門書として、最適の1冊かも。 (990511)
  キリスト教音楽入門 「教会音楽史と賛美歌学」
   横坂康彦
   (1993 日本キリスト教団出版局) ¥1800


 キリスト教音楽とは何か/ユダヤ教の音楽と初期キリスト教の音楽/中世の教会音楽/宗教改革期のキリスト教音楽/17世紀後半から18世紀半ばまでのキリスト教音楽/日本とアジアのキリスト教音楽/賛美歌の用い方。
 キリスト教音楽とは何かといった基本的な定義から始め、現代に至るまでのキリスト教音楽の変遷を概観してあります。これもコンパクトで分かりやすいシリーズ。 (990511)

  「キリスト教音楽 名曲CD100選
   川端純四郎 志村拓生 原 恵 横坂康彦
   (1995 日本キリスト教団出版局) ¥2000


 ヨーロッパの音楽史でも欠かすことの出来ない「キリスト教音楽」。その膨大な曲の中から、100曲を選んで紹介しています。聖書の時代、グレゴリオ聖歌からメシアン、バーンスタインまで。全てにCD案内が付いていて、しかも1曲につき見開き2Pという読みやすさ。おすすめです! (990622)

  CD案内 「キリスト教音楽の歴史」
   川端純四郎
   (1999 日本キリスト教団出版局) ¥2000


 私が高校生の頃から、ずっとお慕いしている我が心の師匠(?)川端先生の最新刊。川端先生は牧師家庭に育ち、礼拝で奏楽をずっとなさって50年近くなるそうです。全くの独学だそうですが、音楽に関しての愛情と学問的な知識は、本当に驚嘆に値します! 本書は『礼拝と音楽』誌に掲載された原稿をベースに、キリスト教と音楽の歴史をCD案内と共に紹介するもの。少しでも専門知識がある方には、さらに読み応えがあることでしょう。 (990512)

  「讃美歌21略解」
   日本キリスト教団讃美歌委員会編
   (1998 日本キリスト教団出版局) ¥4600


 1997年2月に新しい賛美歌「讃美歌21」が出版されました。実に43年ぶりの改訂だそうです。賛美歌の歌集の寿命から行くと、本来は2−30年で改訂されるのがベストのようです。もちろん今までの讃美歌がなくなるのではなく、それらは歌い継がれて行きますが・・。 <本文からの引用>曲と歌詞の全てがわかる。正確な情報を実用的でわかりやすくまとめた本格的な解説書。賛美歌を選ぶときの手引き、また歌い方、使い方のガイドとして最適。 (990513)

  「礼拝を豊かに 対話と参与」
   今橋 朗
   (1995 日本キリスト教団出版局) ¥1400


 この本は、日本キリスト教団出版局の「信徒の友」誌に1991年4月から3年間連載したものをまとめたものです。日本では残念ながら、まだまだ「礼拝学」の視点の足りない場面に多く出会いますが、この本は「礼拝」そのものについて、原理と実践に関する資料提供がされています。「リタニー12ヶ月」や「付録」も、有益な資料です。 (200304)


 「礼拝 〜その本質と実際」 レイモンド・アバ  滝沢陽一訳
   (1961初版発行 日本キリスト教団出版局) ¥1700
 



 「礼拝への招き」 森野善右衛門
   (1997 新教出版社) ¥2500




 「賛美歌・聖歌ものがたり 疲れし心をなぐさむる愛よ
    大塚野百合 (1995 創元社) ¥2200




 「よくわかる キリスト教の教派」 徳善義和 今橋朗
    (1996 キリスト新聞社) ¥1200




 「よくわかる キリスト教の音楽
    今橋朗 川端純四郎 長谷川朝雄
   (2000 キリスト新聞社) ¥1200




 「キリスト教音楽の歴史」 辻 荘一
   (1979初版発行 日本キリスト教団出版局) ¥2100




 「ドイツにおける心の四季 礼拝式と精神風土」 尾崎憲治
   (1992 近代文藝社) ¥1600




 「バッハのオルガン作品」 ヘルマン・ヘラー著
    中西和枝 フランス・ボーン 坂崎紀 共訳
   (1986 音楽之友社) ¥4600




 「オルガンの名曲 〜演奏・鑑賞の手引〜
    V・ルーカス著  辻荘一 藤野薫 共訳
   (1983 パックスエンタープライズ) ¥4500




 「現代のオルガン音楽」 V・ルーカス著
    吉田實 監修   藤野薫 訳
   (1989 パックスビジョン) ¥1600




 「オルガンのすべて」 H・クロッツ著  藤野薫 訳
   ( パックスビジョン) ¥3800




 「オルガン音楽のふるさと」 NHKオルガン研究会編
    (1975 NHK出版) ¥3800




 「新しい教会暦と聖書日課」
   日本キリスト教団出版局聖書日課編集委員会
    (1999 日本キリスト教団出版局) ¥1800




 「大作曲家の信仰と音楽」 P・カヴァノー著 吉田幸弘訳
    (2000 教文館) ¥2500




 
こちらもまだありますが、以下順次更新します。
しばらくお待ち下さいませ。


               

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