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★不景気で閑古鳥の業界
皆さん元気でお過ごしですか?沖縄祭典から早、一年が過ぎようとしています。
しかし、この不景気感はなんとかならないものですかね。経済の冷え込み方は照明業界にも大きく影響しておりまして、仕事が無く閑古鳥が鳴いております。暮のディナーショーも極端に少なくなりました。生命保険会社や証券会社主催のパーティー等が皆無になった事や会社が記念パーティーをやってもタレントを呼ばないこじんまりしたものになっているんです。
私とすれば、フラダンスの発表会やコンサート等の仕事をやらしてもらっているのですが、今回の話の内容はこのフラダンスの話だ〜〜〜!
★フラダンスの照明?
皆さんがたでフラダンスと聞いて“おばちゃん達がやってる習い事”みたいな感覚をお持ちの方がいらっしゃると思いますが、現実は大違い!確かに人口構成はおばちゃんと呼ばれるだろうなと思える人達が多いのは事実ですが、若い人達も結構多いのも事実です。人生修行を積んだ方の色気のある味のある踊りや、若い子達の若さあふれるタヒチアンダンスやフラダンスはとてもいいもんですよ。
最初、仕事をもらったとき「フラダンスはハワイの踊りだから、燦燦と輝く太陽の下で踊っている強烈な明るさがほしい。兎に角明るく!」という要望がありました。その要望を聞いていて「さて困ったな〜」と言うのが本音でした。困った要因として、どこまで明るくすればいいかの限度が解らないのです。この事は、僕らが今までやって来た舞台照明の概念を打ち破るものでありました。というのもコンサート照明では、全体を暗くして、看板である歌手を目立たせるのが原点にあったからです。更に追い討ちをかけるように、衣装をきれいに見せてほしい。踊っている人達の顔をきれいに見せてほしい。等要求は大きく膨らんでいきました。
でも、よくよく考えてみると舞台照明の原点は舞台で演じられている状況を見ているお客様に適切に見せるのが指名としてあるわけだから、要求とすれば当たり前の事なんですね。前にこのコーナーで、照明プランナーとしては舞台で演じられてる内容を知る事が重要と話しましたが、この点が僕自身に欠落していた事がわかったんです。
今となっては恥ずかしい…!いろんな観点から研究しました。照明機材の種類、カラーフィルターの選択、光を当てる位置や角度、曲の持ってる意味からの照明イメージ、等など…約二年間かかってようやくその極意を掴めてきたような気がしています。
★カラーフィルターの技
一番難しかったのはカラーフィルターの選択でした。ステージ上の椰子を椰子らしく見せる。赤や黄色や緑等の衣装をその色に見せる。生木の椰子の生(フィルターを使わない)の光をあてると、くすんだようになってすごく汚いんです。赤の衣装にブルーの光を当てると黒っぽくなってしまうんです。このように素材の持ってる色を生かすためには、なんで素材に色がついて見えるかという原点に帰ればすぐ解決するんですが、曲イメージが先行してなかなか上手く行かなかったように思えます。
舞台で踊っている人達は、一年間一生懸命練習してくるわけだから僕らとしても、最高の舞台を提供していく事で答えていかなくては行けないんです。下手に妥協しては行けないんですね。ハワイアンの曲には、景色がきれいとか、この花はきれいとか、愛を語らうとか、このきれいな花を愛するあなたにささげるといった夢のある曲がとても多くて、現代人がとても飢えている癒しといった部分をとてもたくさん持っているように思えます。
たかが歌されど歌、たかがフラされどフラ!何歳になってもいいもんですね。元気に輝ける瞬間があるという事は…!これも生きていく原点でしょうか?四月下旬に本場ハワイのフラダンスコンテストを見学してきます。この話の続きは次回のお楽しみ…。
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