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日本音楽協議会主催の「第三十四回はたらくものの音楽祭」が開催され、その前段の取り組みとして、自治労組織内の音楽サークル、音楽活動家の交流の場として「第十四回自治労コンサート」が開催されます。 |
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ずいぶん古い話で恐縮なんですが、昨年の7月17日に私たちドランカーズがコンサートをしたお話をしたいと思います。と言うのもバンド生活15年ほど経ちますが、なんと尼崎のアルカイック大ホール(収容二千人)で演奏できたのです。
アルカイックホールと言えば尼崎では知らない人はいない有名なところなのです。演歌系では五木ひろし、都はるみ、そして美空ひばりも出演したり、クラシックでも私はよく知らないが有名な人たちがくるところなのです。
まえふりが長くなりましたが、尼崎市内の県立高校から、全校生徒を対象にコンサートをやってほしいと依頼されました。実はメンバーの二人(私を含め)はこの高校の卒業生で、そして5人のメンバーのうち在日コリアンが2名、同和地区出身者が1名と人権関係のコンサートに時々よばれたことがあったからです。
メンバー全員でどんなコンサートにしようかと企画から演出そして練習と張り切りました。そしてつけた題名は「ドランカーズありのままコンサート」です。
この「ありのまま」は、実は李政美さんの作られた「ありのままの私」からつけたのです。歌詞のさわりは、「ありのままの自分を愛しさえすればいい、ほら心がこんなに済んでくる、ほらすべてのいのちがいとおしい」
この歌に大変感動した私は、ぜひこの歌をドランカーズで歌ってみたいと、李政美さん自身にも許可をもらって企画しました。
全部で15曲を選曲しそして歌のあいまのMCの時間まで計算して1時間30分のドラマをつくりました。
音響はホールのプロが、照明もホールのプロがやってくれて申し分ありませんでした。実は音響担当も照明担当も以前から一緒にライブをやらせてもらっており私たちのやる曲を熟知しており舞台設定は完璧だったと自負しております。
せっかくの機会だからと高校の先生にたのんで、コンサートの最初から最後までビデオにとってほしいとお願いしました。いまこのビデオを見るとあのときの感動がよみがえります。その時の写真がこれです。これも放送部の生徒に撮ってもらいました。
私たちがここで訴えたかったのは、人権問題を言う時どうしても「こうあらねばならない」と説教になってしまうので、自分たちの裸の姿(ありのままと言う意味)を見てもらい、あなたたちも背伸びせずにそのままでいいんだよと言うことでした。 先生にお願いして生徒全員に「感想文」をかいてもらいましたが、だいたい生徒たちに意味は通じたのではないかと思います。
「尼工卒業生が“スゴイ”ライブやって感動しました」「素の自分をずっと続けていくことが大事だと改めて感じさせられました」「自分も在日韓国人なんですが、国籍なんか関係ない、やればできるんだなあと思った」いまドランカーズの宝物は、彼らの「感想文」とその時の「ビデオテープ」です。またどこかの学校でやりたいと思います。だれか紹介してくれませんか!
Eメールは
hwan-kwannam@city.amagasaki.hyogo.jp です。よろしく。