まいふぇばりっとびーとるず その4
UNCLE 吉田 隆(全逓音協事務局長)
色々あって長いこと休んでしまいました、最近は周りを見ても全て忙しいようで・・・
私の方も仕事はますます忙しく、秋ということで合宿もひっきりなし、新しいCDの製作と本当に忙しいです。
十月一日には三回目になる栃木版「はたらくものの音楽祭」が開催されます。郵便局のビートルズバンドやヴェンチャーズバンドの他、役場のコーラスやR6Bバンド等、盛り沢山で午後一時から延々三時間に渡るステージです。この文が出るころには終わっていますが(T▽T)アハハ
さて「まいふぇばりっとびーとるず」今回はさけては通れない映画「ハードデイズナイト」がらみで。御存じ映画「ハードデイズナイト」はビートルズ初めての映画。
その昔から俳優の行き着く先は「歌」。歌手の行き着く先は「映画」というのは定番ですが、ビートルズも御多分にもれず売れると映画。ということになります。ですが、この映画は一連のスター映画と違い、つまらない物語りものではなく、いわば彼等のドキュメンタリーだった、というのがユニークですね。カラー全盛の時代にモノクロというのもインパクトがあり、ドキュメンタリーらしくて・・・
この映画の中ではアルバム「ハードデイズナイト」の中の七曲が使われているわけですが、画面で演奏しているのは約半分で、その他は演技(?)場面に流れています。
もっとも演奏場面でも彼等はミュージシャンですのでドキュメンタリーに間違いはないのですが。曲目は、「HARD DAY'S NIGHT」「I
SHOULD HAVE KNOWN BETTER」「IF I FELL」「I'M HAPPY JUST TO DANCE
WITH YOU」「AND I LOVE HER」「TELL ME WHY」「CAN'T BUY ME LOVE」。
アルバムには他に「ANY TIME AT ALL」「I'LL CRY INSTEAD」「THINGS WE SAID TODAY」「WHEN
I GET HOME」「YOU CAN'T DO THAT」「I'LL BE BACK」と全十三曲、全てがヒット曲で大変お買得なアルバムです。
イギリスでは、発売五日後に第一位となり、二十一週間もトップでした。しかも、トップの座を明け渡したのは、ビートルズの次のアルバム「BEATLES
FOR SALE」でした。「BEATLES FOR SALE」は私がもっとも好きなアルバムです。「HARD DAY'S NIGHT」は日音協でもだれかさんが「ひでえ日だったぜ」と直訳して歌っていましたっけ。オープニングの不協和音が印象的な誰でも知っている曲。「I
SHOULD HAVE KNOWN BETTER」は黒っぽいハーモニカが彼等がやはりロックバンドなんだ、ということを教えています。「I'M
HAPPY JUST TO DANCE WITH YOU」はジョンがジョージのために書いた曲。「AND I LOVE HER」はもう大有名曲で色々な人がカバーしてます。「TELL
ME WHY」はジョンが穴埋めに書いたという話ですが、なかなかどうして。「CAN'T BUY ME LOVE」サビの歌から始まるという現代のポップス定番のような曲。
今回は私の最も好きな曲、「IF I FELL」について。
この曲はいわゆるバラードですが、レノン/マッカートニーのオリジナルで、ふたりで絶妙のハーモニーを聞かせています。最初のジョンのソロはまあ、どうということはないですが、ハーモニーに入って転調してからのメロディラインがいいです。最初のフレーズ、キーはDで「
give my heart to you」の部分は高音部が「D-E-C#-B-D」低音部が「F#-G-A-G#-G」となっています。
頭はいわずとしれた6度ハモリですが、三つ目に「C#」と「A」というように今まで離れていた音が3度に収まり、四つ目には一見不協和音とも言える「B」と「G#」と最も接近し、フレーズ最後にとくに低音部の四番目から五番目にかけてのクロマチックのけだるい動きには「う〜ん」と唸ってしまいますね。
サビからは通常の3度で推移しますが、「Cos' I could -n't stand the pain」の「 pain」で低音部がEからBへと一気に下がります。ここも先ほどと同じくけだるい感じでいいです。
先ほどもそうでしたが歌いかたもスライドして下がるように歌っていていっそうけだるい感じが出てます。焼き直しのCD等もでています。、是非一度聞いてみてください。(つづく)
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