地連別夏期交流集会報告 その2
北から南まで全国九ケ所・ 延べ四千人が参加!
☆九州地連
宮崎県本部 吉田 斉子
今回の第十三回九州地連夏期交流集会は七月十八(日)〜二十(火)の日程で、宮崎県のえびの高原キャンプ場にて開催されました。文化班体制作りにあたっては、まず養成講座受講経験者を中心に各県に二名の要請を行い、集まった班員は七県本部十二名(養成講座経験者は五名)でした。文化班の取り組みとしては、集会場から少し離れた白鳥温泉下湯(温泉と言っても、ゆっくりはいれたわけではありませんが…)を宿舎および練習の場として、前日の午後三時にそこに集合し、最初に、文化班という専門班としての任務・日程等について確認した上で、用意した十二曲の練習に入りました。
その後、翌日の集会初日に文化交流を控え、それぞれの文化交流での細かい任務分担を行いました。文化交流では、平和への願いを訴える沖縄県本部の「平和と未来は闘いとるもの」、労働組合結成への取り組みを描いた佐賀「有田町役場の一番長い日」の二県本部の構成詩の上演から始まり、続いてゲスト・Baby★Babaの熱気あふれるステージ、そしてメインの火のセレモニーでは厳粛な雰囲気の中で点火式を行い、その後は一転して参加者全員でのクイズやゲームで多いに盛り上がり、最後は力強いシュプレヒコールの後インターナショナルを全員合唱し、歓声と拍手の中で文化交流を終えていきました。
実は、ほとんどが文化班経験が一度もないということもあり、前日の打ち合わせは深夜二時近くまでに至っていたのです。おまけに文化交流一時間前、メンバーの一人が急病で参加を断念せざるを得ないと言うハプニングもあったのですが、しかし、深夜に及ぶ打ち合わせの甲斐あって文化交流では、その分をみんなでカバーしながら、それぞれがきちんと自分の任務をやり遂げることができました。そして、そのことがきっかけになったのかそれからの文化班の雰囲気は何ともいいものでした。
今回の文化班の目指すところとして「とにかく、楽しく歌おう」ということに重点をおいてきましたが、最終日のうたごえでは体でリズムをとったり、踊ったり…!伴奏担当の私の方からも感じ取れるほどみんな楽しく歌っていました。参加者の中には、「また、是非、文化班で参加したい!」と言うメンバーもいた程です。その後、メンバーがそれぞれの県本部でどんな取り組みをされているのかまだわかりませんが、集会から三ヶ月ほどがたっていますが、これからメンバーと関わりを持ちながら次へどうつなげていくかが、今後の私自身の課題であると思います。
…九州の輪もひろがりつつある?かなぁ…。
● 参加者の感想
鹿児島県 東屋敷 勝
伊豆の養成講座で得たことを実践する時がやってきました。九地連の夏期交は宮崎県えびの高原が会場です。文化班も九州各県から十数名が結集。夏期交自体は日曜日からでしたが、文化班は他の専門班と同様、事前打ち合わせと最初にして最終の歌の練習をするために前泊態勢で臨みました。
吉田さんの伴奏のもと、初めての練習は声がでるのかなあと思っていたのですが、やっぱりやるときはやるもので、最初からエンジン全開です。
さていよいよ本番。練習では軽々(?)と歌っていたつもりでも、数百名を前にするとやっぱり緊張してしまいましたが、時間がたつにつれてだいぶ緊張がほぐれてきました。夜の文化交流、歌唱指導も一人一役で頑張り抜きました。
最終日ラストでの送り出しのうたごえでは、これで終わったんだなあと感慨にふけってしまいました。日程的にきつい部分もありましたが、それ以上に自分自身大きなものを得られたような気がします。もし、できることなら来年は「山中湖」でも歌いたいです。
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☆四国地連
徳島県 細田 博樹
☆夜の山あいにフレッシュな歌声がこだまする!
四国地連の夏期交流集会が徳島県の木屋平村で開催され、自治労音協から五名が文化班として参加しました。事前からの呼びかけ不足で四国各県からの参加にはいたらず、少しさみしい構成になりましたが、Vocal.中村竜二さん(徳島・山城町職)、Base.五島慎二さん(徳島・池田町職)の元気な二人が新しい仲間となって活躍してくれました。
十曲あまりのレパートリーをうたごえのしおりとして集会参加者に配布し、文化班はリーダーのVocal&Guitar.細川剛さん(香川・県職)の硬軟を使い分けた熟練指導による前泊体制で深夜まで練習を重ねました。「SING
A SONG〜夢を心に〜」を集会をとおして、みんなが歌えるようになってもらおうと決め、その他は文化班の各自がそれぞれ一曲をうたごえ指導することにしました。
一夜漬けの練習とはいえ、ここでも脳細胞の若い新人さんたちが大活躍、今まであまり日音協ソングや労働歌になじみがなかったものの、Bongo.斎藤信樹さん(香川・観音寺市職)やGuitar.細田のあたたかい(?)サポートで、本番では「ふるさと」(中村)「ワープロの音」(五島)などをきっちりと歌い上げていました。
一日目の夜に行われた文化交流でも文化班として練習の成果を発表し、個別にも中村さんが全体の司会をつとめたり、細川さんが香川の構成詩発表にうたごえソロで効果的な演出をしていました。
各県の構成詩発表は、香川が人員削減とワタリ廃止の行革攻撃に対する闘いを描いた「当局提案、みんなは許せますか?」、徳島は日常生活の中で当たり前のように横行する性別役割分担を笑いと涙で綴った「セクシャルハラスメント」、愛媛は環境破壊をテーマに、その原因は資本主義的合理化にあるとした「団結こそが生きる道」、高知は一時金に導入された成績率の問題点や矛盾点に青年の怒りが爆発した「6・30ストーリー」という内容でした。
今回、人数は少ないながら、文化班の全員が全日程をきっちりとこなし、新しい仲間とうたごえを通じての団結がはかられたことは大きな成果でした。今後も日音協や自治労のあらゆる文化活動に多くの仲間を組織していきたいと考えています。その気になって周りを見渡せば意外な素質をもった青年たちがいるものです。新旧交代ではなくて、新旧の融合で来年の中央交流集会は飛躍的な文化班の結集にしたいですね。
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