自治労音協通信
  4面 NO34号/99.7.15発行

★第32回はたらくものの音楽祭/Baby★Babaが司会!

5月22〜23日/新宿区箪笥町

文責 編集部小川典子

司会のBaby★Babaと松本敏之

32回はたらくものの音楽祭は、『とどけたい私のうた』をテーマに、五月二二日(土)〜二三日(日)に、新宿区にある、牛込箪笥町区民センターホールで開催されました。実行委員長は、理事長の竹花恭二さん(自治労報道出版局長)でした。
司会には自治労から日音協事務局を担う松本敏之さんが三度目の司会をおおせつかり、新たに山田芳裕(Baby★Baba)さんが加わり全逓の女性三人で進められました。
全体的にはグループにより演奏力量の差が大きくなったようですが、やはり演奏スタイルを工夫している団体やサークルの演奏が聞きごたえがありました。一人でもそれを十分に発揮している仲間もいましたが、一方で不十分さが目についた団体個人がありました。
団体演奏では特に楽曲アレンジの重要性、が痛感されました。アコーディオンを生かした演奏を作った「CAM」はスポットライトのソリストを十分に生かしました。また同じく「ハッピーローズ」も息の合った演奏でそれぞれの楽器を生かしていました。
コーラスサークルでは秋田の「びっき」のハーモーニーが例年のとおり会場を魅了しました。またその力に支えられた東北合同の演奏はこんにゃく座のコピーではありましたが、演奏に工夫をした団体としてはブロック合宿の成果を生かし、演奏内容を高め成功させていました。
沖縄県支部の四人の男性コーラス(那覇水道局の四人)「沖縄を返せ」の沖縄音階でのアレンジされたコーラスは力強く大変素晴らしいできばえでした。
また、全林野の構成「緑の防人」は職場と山の風景を彷佛とさせる説得力のある内容でした。
主張性のある演奏のトップは何といってもブービーバンドでしょう。この間の行動をアレンジした「ガイドライン」のビラまき行動を会場に取り込んでの演出も、その意味を伝えようとの思いからでしょうか。
さてアレンジには器楽、伴奏、合唱とそれぞれ特徴がありますが、その整合性がやはり演奏力の差をつけたのではないでしょうか。器楽のアレンジが秀でてしまってコーラスと馴染まなければ、その演奏は失敗ということでしょうか。広島県音楽サークルは今回、合唱が弱かったのですが、みなさん知っている曲ばかりだったので器楽演奏だけにすればもっと演奏内容を高められたのではないでしょうか。
さて肝心のスポットライトですが、やはり人選は大切な問題で、それなりの人材を発掘していく場と位置付けるなら事前の選考を重視すべきではないでしょうか。千葉県支部の新人のように、パフォーマンスや自己紹介ばかり長くてしたたかというより、観客サービスを取り違えたパフォーマンスが目立つようでは、また肝心の歌で表現ができないのでは(伴奏のピアノと歌い手の音階に整合性がない)やはり評価は下がってしまうでしょう。新人発掘のチャンスは大切にしたいものです。
大音楽祭は二日間の長時間でしたが、会場も閑散としているにもかかわらず、エンディングのインターナショナルで盛りあがりあっというまに終了しました。
二二日終了後には、ゲストにドイツのハンブルグの「カネマキコア」市民合唱団を招待して、日音協コンサート『合唱の夕べ』の開催や二三日音楽祭終了後、この合唱団の歓迎レセプションが開催されました。この合唱団は元日音協事務局長印牧真一郎さんの弟さんが指揮者として指導されている市民合唱団で、九三年に日音協訪独合唱団がホームステイさせていただいた人たちです。
自治労は例年「自治労なかまのうた」入選曲の発表の場として、全国の仲間と合唱で発表をしています。今年は、昨年の入選曲「プレゼント」詩・曲=山田芳裕(Baby★Baba)と「夢を心に」詩・曲=山口 真、を松本敏之さんのアレンジで合唱で発表しました。練習は二二日午前中とそれに参加できなかった仲間を対象に二二日夕方練習しました。
発表は二三日午前中に総勢三五人で三コーラス(内女性三人)で、香川県職労の細川剛さんの指導と指揮で発表しました。伴奏はギター宮本雄一郎(大阪)、ピアノ吉田斉子(宮崎)、ベース山本英二(新潟)でした。
またスポットライトに宮本雄一郎(大阪)さんが出演しました。またBaby★Babaも特別出演し音楽祭を盛り上げました。

自治労は二日目午前中に出演、98仲間の歌「SING A SONG」「プレゼント」をコーラスで発表

☆はたらくものの音楽祭裏方事情

舞台進行係

全逓音協近畿 庄司敬三


◆裏方の苦労実感!

今回僕は裏方の進行という係を受け持ちました。いつもは、コンサートを見るか、出演するか、抜け出してパチンコにいくかの三段階活用でしたが、全逓香川のナンチャンの急遽キーボード奏者に変身ということで、いやいや出されてしまいました。
◇裏方の雰囲気
プロなんか素人なんかわからない人たちがいっぱいいて、専門用語が飛び交う中とりあえず人の名前から覚えようと努力いたしましたが、言葉の違い、東日本系の人たちとは最初リズムが合わず(向こうもそう?!)変な感じでした。
でも半日、一日めの終わり頃にはギャグもさえてきて”もらったぜ”状態になり忙しいながらもギャグ、スーパーおやぢギャグの応酬応戦とあいなりました。はい。
◇出演者誘導
けっこうみんな言うことを聞いてくれませんね!まあ自分自身もあまり人の言うことを聞きませんが?いままで、裏方さんてこんな苦労がって感じで次から僕も出演する時は協力するようにいたしましょう。
◇弁当
つめたくてまずい!
◇観客
いこーる出演者。なので大人数のとき、少ない。同じひとが何度も出過ぎ!?少し絞って出ることも考えてみては?観客になるのも大事なことだと思います。
◇全体的な感想
毎回レギュラーでスタッフとして働いてるかたにはほんとに頭が下がります。バンドやコーラス出演のときの舞台装置組み立てばらし、マイクの一本一本、譜面台まで正確にセッティングしばらすことはとても大変だと思いました。途中で変更の話がよく来るので、大変そうでした。
◇来年の音楽祭
まあ何はともあれ音楽祭終了イタシマシタ。来年は沖縄だそうですね!アロハシャツを買って楽しみにしておきます。できれば来年は出演したいです。
裏方はほどほどにしてほしー。

マイク担当舞台係

藤原 清(東京)

◆マイクの使い方知って欲しい!

裏方スタッフとして、舞台係マイク担当ということで参加。普段はPA係として動きを見ていただけだったが、いざ、自分でやってみると、短時間のうちに理想的な位置にセットするのは大変なことだと認識。自分でもドタバタしていたように思う。ご迷惑をおかけしました。
ただ、いつもながら思うのは、参加者のほとんどが、「マイクの使い方が下手」ということである。自らライブをやっている参加者は、良く心得ているようだが、一般的にマイクから遠すぎる。マイクから遠いと声は小さくなる。ミキサーが無理に上げようとすれば周囲の音とあいまってハウリングの原因となる。今回はこうしたことが多かったように思う。
アコースティック・ギターなどもこの典型。マイクの位置によって音色が変わるということくらいの知識は持って、自分に位置を決めるくらいになって欲しい。このようにボーカル、ギターをはじめ、出演者自ら、マイクと自分・楽器の関係を少しは勉強して欲しい。「音が悪いのはPAのせいよ」では、裏方はやりきれない。「音楽祭」と銘打った以上、歌を演奏を聴いてもらうことなのだから、出演者としてもより良く聴いてもらうための方法を、歌唱法や演奏法だけでなく考えてもらいたい。「私、歌う人」「PA、あなた任せ」ではよい結果は生まれないだろう。
最後に、(特に二日目の午後のオープニング)会場がガラガラなのはどうして?「練習」なんて言い訳にもならないと思います。「音楽祭」って、仲間が作った歌を聞かせてもらう場でもあったんじゃないんですか?

照明係り

常盤数行(NTT労組)

◇音楽祭を振り返って!

働く者の音楽祭に参加された皆さんお疲れ様でした。また、スタッフのみなさんご苦労様でした。
祭典の照明に関して、皆さんの感想はいかがだったでしょうか?感想を御持ちの方は後で聞かせて下さい。これから、私自身が感じた事を述べさせていただきます。
今回の祭典では、一日目は熱の入った演奏がかなりあって緊張した一日でありました。特に、夜のコンサートは合唱の持っている素晴らしさがあふれた時間であったのではないかと思います。
照明的には、ドイツ合唱団の白と黒の衣装に胸に付けられた赤い花、を際立たせる美しい生明かり(色のつかない光)をどう作りだすかということが一番こだわったところでした。本番では、透明感のある美しい舞台がつくれたのではと思っています。
二日目はあまり勢いが感じられない舞台が多かったように感じました。
今回の祭典で一番気になったのは、ホール裏の公園で練習している人達がかなりいました。この人達は、周辺に住んでいる方の迷惑は考えられたのかなということでした。あのような住宅街の公園で、しかも早朝からというのは慎むべきだと思います。
それともうひとつ、舞台上にセットされている器材には自分の受け持ち以外のものには触れない様にして下さい。
もし、動いたり動かさなくてはいけない状況であればチーフに直ぐ連絡する…このことは、最低のマナーとして守っていってほしいと思います。
ともあれ次回祭典はもっと良いステージが出来るよう頑張って行きましょう。

13th JCHIROコンサート
MD2枚組み/テープ制作予定 領布価格各1,500円

<収録曲part1>
Happy brothers band(中村浩他)
「チキン」、「朝日のようにさわやかに」、「マスカレード」、「シー・シー・ストラット」、「ビリーズ・バウンス」、「サマータイム」
<収録曲part2>
1.Baby★Baba(山田芳裕)新潟市西清掃センター
Baby★Babaのテーマ、健康SONG、Happy birthday、清掃作業員の唄、Zoo
2.ブービーバンド(札幌市職労) 
「?」作=ブービーバンド
3.宮本雄一郎(大阪市職労旭区役所)
「急いでベイビーズ」詩・曲=宮本雄一郎
「ピエロにはならないで」詩=阿倍美知子、曲=宮本雄一郎
4.山本英二(新潟県本部県職労)
「なりたくないの」詩・曲=山本英二
「泣いて笑って」詩・曲=山本英二
5.桃井雅和(茨木県本部茨木町職労)
「そら」詩・曲=桃井雅和
6.M&Mバンド (沖縄県本部那覇市職労)
「おれであるために」詩=平良昌史、曲=嘉数正光

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