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不戦ネットでは、2005年の中部新空港開港に伴う、小牧空港の移転に伴って、基地の拡張につながらないようにと、この数年、愛知県との交渉や周辺地域のチラシ入れ、署名・関連自治体への申し入れ行動などを行ってきました。
春日井市・小牧市・豊山町の関連自治体は、早い段階から移転後の管理運営権を健に打つように要望し、小牧基地の拡張・基地機能強化につながらないようにという姿勢を貫いてきました。知事も、基本的にはこの方向での答弁をしていましたし、焦点になっている着陸帯(滑走路部分)の買い取りの意向も示していました。
ところが、7月7日付の朝日新聞で、航空自衛隊が06年度から導入する空中給油・輸送機の配備先の有力候補として、小牧機知が上がっていると報道され、さらに中日新聞7月20日朝刊では小牧基地に内定し、春日井市の関係者に打診したとの報道がありました。同報道によると、来年度予算の概算要求には格納庫建設を計上し、地元の反応を見ながら配備先を決定するとあります。
すでにご存じのように、小牧基地にはC130輸送機が配備され、先の「イラク復興支援」でもいち早くヨルダンに向け派遣された他、PKO法成立以来、常に空の派兵拠点として機能しています。今回の動きは、飛行距離が短いC130輸送機に変わるものとして、また、移転に伴っての駐機場確保の利便性などから候補に挙がっています。
しかし、私たちは、空中給油機の導入・配備そのものが、自衛隊の海外での戦闘能力・指揮・攻撃能力を飛躍的に高めることになり、海外派兵の道をさらに進めるものであることから反対してきました。
小牧基地の移転後の課題は山積みで、県は、コミュウニュター空港として活用したいという意向を以前から表明していますが、県財政が破綻状況にある中、用地買収や維持運営の問題など何ら解決していません。
周辺自治体、特に春日井市の鵜飼一郎市長は先月、「配備は容認できない」と表明しています。
防衛庁は、小牧基地への配備が困難な場合は美保基地(鳥取県)への配備の可能性を言っていますが、小牧だけでなく、どこでも空中給油・輸送機はいらないの声を広めていきたいと思います。
(「不戦へのネットワーク」ニュースNo、36号 2003年8月9日発行より)
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