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空中給油機の配備先小牧基地に内定 防衛庁(中日新聞2003年7月20日朝刊より)
航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)が有力候補に浮上していた空中給油・輸送機の配備先について、防衛庁が同基地に内定し、防衛施設庁職員が地元自治体のうち愛知県春日井市の関係者に打診していたことが19日、分かった。防衛庁は来年度予算の概算要求に格納庫建設費を計上するが、配備基地は明記しない方針。地元の反応を見ながら最終決定を先送りする異例の対応となる。
空中給油機は飛行中の戦闘機などにホースで燃料を供給する航空機。機体はボーイング767で、防衛庁は4機の導入を決め、2007年度から1機ずつ配備する。輸送機としても活用できることから、配備先を輸送航空隊のある小牧基地、入間基地(埼玉県)、美保基地(鳥取県)の3カ所に絞って検討していた。
小牧基地は本州中央部にある地理的な優位性に加え、併設の名古屋空港が05年2月に開港する中部国際空港に移転した後は滑走路が空き、離着陸の利便性が増すことから内定したとみられる。
防衛施設庁の地元への打診は今後本格化する見通しだが春日井市の鵜飼一郎市長は先月、「配備は容認できない」と表明している。打診が難航した場合、十分な長さの滑走路と駐機場を持つ美保基地が浮上する可能性もある。
空中給油機
小牧基地、有力配備先に
06年度名空港の跡地利用で(中日新聞2003年7月6日朝刊より)
2005年2月の中部国際空港開港後の名古屋空港(愛知県豊山町)の跡地利用をめぐる問題で、政府が06年度から導入する空中給油・輸送機の配備先について、名空港と滑走路を共有する航空自衛隊小牧基地(同県小牧市)が有力な候補地になっていることが防衛庁関係者の話でわかった。
空中給油・輸送機は飛行中の戦闘機にホースを接続して燃料を補給できるが、運用の主力は、国連平和維持活動(PKO)などに伴う海外への物資輸送、緊急時の海外からの邦人輸送。
小牧基地では、イラク復興支援のヨルダン派遣のように、所属する第1輸送航空隊が頻繁に海外へ派遣されるが、保有しているC130輸送機は航続距離が短く、中東方面に行く場合、約3、4トンの物資輸送が片道で5日ほどかかる。空中給油・輸送機が配備されると約20トンを2日で輸送できるという。
防衛庁関係者によると候補地には、小牧のほか千歳、百里、浜松の各基地もあがっているが、小牧は日本の中央に位置し、駐機する場所を見込めるという利点がある。
導入には新しい格納庫などの整備が必要になるため、防衛庁は遅くても年内に配備先を絞りたいとしている。
小牧への動機の配備をめぐっては、隣接する春日井市の鵜飼一郎市長が先月の議会で、基地機能の拡充に繁多する立場から「容認できない」と表明。昨年9月には、浜松基地がある静岡県浜松市の北脇保之市長が議会で「(配備は)望ましくない」との見解を示しており、防衛庁は絞り込みに苦慮している。
【空中給油・輸送機】
政府が中期防衛力整備計画(2001−05年度)で4期の導入を決定した。浜松基地に配備されている早期警戒管制機(AWACS)や民間の中型旅客機と同じボーイング767で、一機約275億円。配備先を決定し、06年度から順次配備される。
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