随時追加“編集長日記風”木村愛二の生活と意見 2002年3月

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2002.03.13

半年後9.11.足元疑惑沸騰で「テロ」思い込み老教授らを哀れむ我は65歳の青年

 一昨日(2002/03/11)が、9.11.の半年後だったので、いくつかの特筆すべき情報が出現した。しかし、もとより許し難いこととはいえ、アフガン攻撃よりも自分の鼻と目が日々、悲惨極まりない杉花粉飛散の直撃を受けつつあることの方が切実なのは、生身の裸の猿としては当然のことなので、なかなか、最近の状況の問題点をまとめる時間が作れない。

 そこでまずは簡単に言うと、アメリカに地上のTV電波が届くカナダ発の疑惑情報もあり、ブッシュ坊やの足元のアメリカの大手主流メディアにも、9.11.疑惑情報が溢れ出てきたのである。

 私自身は、すでに計画を発表し、事前予約を受付中の本作りをしなければならない。その作業を通じ、数人の協力者を得て、これらの膨大な疑惑情報を整理する予定である。以下では、とりあえず、到底面倒見切れないほど溢れた情報の実例を、一挙にまとめて紹介し、簡単に論ずる。

 まずは、阿修羅/戦争10への投稿の見出しである。

【NYテロ:自作自演を疑う声は、米加国境まで迫っている。何も知らない無知蒙昧は、米国人と日本人だけ。】

[中略]

 私は事件の直後に、謀略の可能性大と打ったが、半年を経て、その疑惑は、ついにアメリカの政権の足元の大手メディアの中でも沸騰し始めたのだ。しかも、この種の政治的な問題に関しては、直接の被害者の告発が、最も強力な攻撃となる。謀略の機密の壁が破られる日は近い。

 そこで、翻って、気の毒になるのは、日本の「テロ」合唱、自称平和主義者たちの身の置きどころである。事件を「テロ」と呼べば、一般的には犯人は「テロリスト」ということになる。「テロリスト」は一般的には「イスラム・アラブ過激派」として印象付けられている。こういう単純なことを念頭に置かないのか、それとも密かにブッシュの先兵を志願しているのか、数多のマスコミ業界の商売人、不とインアカデミー業界の商売人どもは、この際、徹底的に批判し尽くす他ない。

 過日、具体的には、お雛様の日の前日、3月2日に、本『亜空間通信』178号(2002/03/03)【米謀略鍵言葉「テロ」合唱し報復反対遠吠幼稚肩書人種が群れメディア規制反対】で報じたごとく、「日本プレスセンターったら偉っそうな亡国植民地根性片仮名語の名の会館」で開かれた「メディア規制三法案反対緊急集会」では、「奥平康弘氏(東京大学名誉教授)、桂敬一氏(東京情報大学教授)、北村肇氏(『サンデー毎日』編集長)、清水英夫氏(青山学院大学名誉教授)、吉田司氏(ノンフィクション作家)」らが、雛壇に並んだ。

 時節柄、枕言葉に9.11.事件を使わざるを得ないのだが、皆が皆、いわゆるマスコミお仕着せ、実はアメリカお仕着せの「テロ」とか、御丁寧にも「同時多発テロ」とか、実際には謀略の手先の言葉で表現し、それに対する私の会場質問への返答は、事実上、司会者、「桂敬一氏(東京情報大学教授)」によって遮られた。

 年の順から言うと、私より15歳上の清水英夫氏(青山学院大学名誉教授)、10歳上の奥平康弘氏(東京大学名誉教授)らが、「テロ」とか、御丁寧にも「同時多発テロ」とか言っていたのであり、実に幼稚に見えて、気の毒で仕方がなかった。要するに「遅れとる」のである。私が16年半も体験した争議中の仲間の用語で言うと、「現場の役に立たん」、「間に合っとらん」のである。

 上記の両「名誉教授」に関しては、その著述の一部を拙著に引用したこともある。その際にも、いわゆるアカデミズムの限界の中の行儀の良い議論だけで、現場の真相を知らないな、とは思っていたが、ここにきて、「こりゃ駄目や!」と慨嘆せざるを得なかった。

 言論法が縄張りの「清水英夫氏(青山学院大学名誉教授」)は、「メディアの権力監視」という建て前議論、憲法が縄張りの「奥平康弘氏(東京大学名誉教授)」は、「民主主義」の擬制を、単に「愚昧な多数」との先達の批判引用によって批判するのみで、驚いたことには、カナダ生まれのガルブレイスの著作にすら出てくるアメリカの投票率の低さ、主流のユダヤ人による世論操作、選挙への威力などには、まったく触れないのである。

 まさに「雲の上」の極楽蜻蛉の議論だった。そんな老教授の背後に隠れて、こそこそしとる「ジャラジャラな砂利すっとこどっこい」どもは、さらに情けない。

 ああ。そう思う私自身は、とてもけちな武蔵野市で、やっと、体育施設が無料で利用できるようになった「高齢者」こと、65歳。気持ちは若者、年金者組合に加盟して、「青年部長に立候補」と宣言したが、実は、青年部は存在しないのである。いわゆる「共産党系」の全労連加盟の年金者組合は、元「革命家」が多い集団なのに、政治論議などせずに、歩こうとか、歌おうとか、茶の会とか、それなら老人会に改名せよ、と言わざるを得ないような腑抜け集団である。

 これでは、折角、国際的な謀略が発覚しても、追撃できずに、のらくら逃げられてしまう。やくざの小せがれの某首相や、石油マフィアの小せがれの某大統領にさえも、到底勝てない。情けない、情けない。


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