編集長の辛口時評 2005年12月 から分離

イラン大統領ホロコースト「創作」欧米非難には苦い前史

2005.12.16(2019.8.20分離)

イラン大統領ホロコースト「創作」欧米非難には苦い前史
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/447.html
投稿者 木村愛二 日時 2005 年 12 月 16 日 13:40:11: CjMHiEP28ibKM

 最悪のユダヤ・シオニスト・ロビー、サイモン・ウィゼンタール・センターが、「ガス室はなかった」との主旨の記事を掲載した『マルコポーロ』誌を廃刊に追い込んだのは、1995年の春だった。

 以来、10年半、同じイスラム教国でも、アラブではないイランの大統領が、イスラエルを批判し、「ユダヤ人の大虐殺(ホロコースト)は作り話だ」との見解を示した。

 アラブ諸国からの呼応の情報も紹介された。


アラブ首長国連邦の新聞にイラン大統領発言賞賛の記事[イラン国営通信]
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/443.html
投稿者 はちまき伍長 日時 2005 年 12 月 16 日 00:27:45


 これらの情報は、刻々、以下の掲示板に投稿されている。


http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/index.html
★阿修羅♪ホロコースト2


 日本でも、短いながら、朝日・毎日・読売の一斉報道となった。

 以下、まずは、これも実に簡単な、CNN/AP記事である。


CNN/AP【ホロコーストは「創作」と欧米を非難、イラン大統領】
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200512140032.html
2005.12.14
Web posted at: 21:20 JST
- CNN/AP
テヘラン――イランのアフマディネジャド大統領は14日、南東部シスタンバルチスタン州の州都ザヘダンの集会で演説し、「ユダヤ人の大虐殺(ホロコースト)は作り話だ」との見解を示した。AP通信が報じた。欧州側からの反発は必至となっている。

今年8月に当選した大統領は10月末、イスラエルを地図から抹消すべきだと発言。その後、イスラエルは欧州に「国家を樹立すべき」だとの旨の主張も行っている。これらの発言で欧米の非難を集めたが、今回の言葉はこれに挑戦するような形になっている。

イスラム教強硬派の信条に与する大統領は演説で、「ユダヤ人に対する犯罪を行ったのは欧州人である。米国やカナダは国土の一部をユダヤ人国家に与えるべきだ」と指摘。「欧州人は、ホロコーストの名前で神話を作り上げている。それは神よりも貴い存在なのだ」などと述べた。

イランは、イスラエルを国家として認めていない。


 この前段には、イスラエルの国際的な孤立の焦り、それ故の「勇み足」があった。


国連はホロコースト記念日制定とホロコースト見直し論禁止を決議
http://www.asyura2.com/0505/holocaust2/msg/392.html
投稿者 木村愛二 日時 2005 年 11 月 23 日 18:36:09: CjMHiEP28ibKM

 国連はホロコースト記念日制定とホロコースト見直し論禁止を決議

フランスの歴史見直し論者フォーリソンの文章である。取り込むと化け文字が多くなるので、途中まで紹介する。

しかし、決議の採択は採決なし。議長は反対意見を問い、挙手なしで「採択」。

決議には強制力はない。この決議の提案国イスラエルは、自国への批判の決議をすべて無視している。

国際世論からの孤立を深めるイスラエル、シオニスト、ユダヤ人主流の焦りの表れでしかない。
 [後略]


 フォーリソンの論評は、イランでも報道された。


フォーリソン「シオニストの権力は西洋のホロコースト神話信仰に由来」[テヘラン・タイムズ]
http://www.asyura2.com/0510/war75/msg/1442.html
投稿者 はちまき伍長 日時 2005 年 11 月 12 日 10:39:30: Zpc9bbdVkJn3c

先の国連総会「ホロコースト記念日決議」を受け、イランの通信社によるフォーリソン教授へのインタビューがテヘラン・タイムズのサイトに掲載されていました。
 [後略]


 イランは、「ホロコーストに関する言論弾圧」に関して、遅くとも、今から7年前の1998年以来、イスラエル批判の論調を展開していた。「イランで、宗教指導者がフランスのホロコースト言論弾圧を非難する演説」を行っていた。


http://www.jca.apc.org/~altmedka/glo-series.html
連載:シオニスト『ガス室』謀略周辺事態
(その29)世界各国に歴史見直し論の動き澎湃!

 前回の(その28)で紹介したパレスチナ人からの通信には、スウェーデンの“ラディオ・イスラム”が、歴史見直し論運動の中心地のひとつとなっている、と記されていました。その前の(その25)は、逆の立場からの情報でしたが、ポーランドで大学の歴史学博士が、「ホロコースト見直し論」の本を頒布し、同国の反・見直し論の刑法に触れるにも関わらず「不起訴」となったとの情報でした。

 これらの動きは決して孤立したものではありません。これまでに私が、『歴史見直しジャーナル』で報じた各国の状況は、すべてを網羅しているものではありませんが、並べて見ると、まさに「澎湃!」の感がありますので、以下、簡略に紹介し直します。

スイス: 左派系フランス語新聞、『ル・ヌヴォー・コティデアン』[新・日刊紙](1996.9.2/3)が、ガロディの本(拙訳『偽イスラエル政治神話』)をきっかけにして、「ホロコースト」見直し論に対する言論禁止の法規制を疑う記事を2日、ともに広告なしの完全な1頁の全面で連載しました。

 題名は、「ガス室に関する論争」。少なくとも「言論で勝負すべきだ」という主旨の主張を、様々な角度から発表しているフランススの有力な論客として、写真入りで紹介されている4人の一番上には、ユダヤ人で、しかも、元欧州議会議長という超々有名人の女性、シモーヌ・ヴェイユが並んでいます。

トルコ:『フォワード』(1996.7.26)と題するアメリカの新聞の「短信」欄記事によると、イスタンブール発の「ユダヤ電報通信」が、「トルコ人作家が名誉毀損で提訴」と題する以下のような記事を配信しました。

 トルコ人作家が、ホロコースト否定論者として告発する論説記事によって人格と名誉を毀損されたと提訴した。その論説記事は、コラムニストのベドリ・バイカムが、5月19日付けのトルコ語日刊紙、シヤハ・ベヤズ(黒・白)に寄稿したもので、『ホロコースト/ユダヤ人の作り事』と題する本を、「卑劣なプロパガンダ」として弾劾していた。

 画家および作家として著名なトルコ人のバイカム氏は、インタヴューに応じて語った。「この本は、トルコのユダヤ人市民だけでなく、世界中のすべてのユダヤ人を傷つけると信ずる。私は、この長い歴史を持つ民主的な共和国のイスラム教徒の市民である。この国では、いかなる言語、宗教、人種による差別をも許してはならない」

 この本は、ヌリ・オズブダクがハルム・ヤハヤのペンネームで書き、この国のイスラム教福祉党と連携関係にあるトルコ語新聞で賞賛されたのだが、この党の指導者、ネクメッティン・エルバカンは、最近、首相になった。オズブダク氏は、この本の中で、アドルフ・ヒトラーとユダヤ人との間に緊密な協力関係があったこと、ホロコーストで死んだ六百万のユダヤ人は、実際には集団的なチフスの流行の犠牲になったことなどを主張している。この本によると、ナチは集中収容所を、罹病した住民を隔離し、疫病の流行を阻止するために使用した。

 オズブダク氏の弁護士、マヘメット・サヒムは、この本が、四つの異なる言語からなる百以上の記録の広範な調査に基づいていると語った。彼はまた、人々が、ホロコーストを、ユダヤ人に対するジェノサイドだと思い込むようになったのは、ユダヤ人のプロパガンダの結果だと語った。

ロシア: ソ連崩壊後、「常任理事国」の議席を継承するロシアでは、『ルスキー・ブェツニク』[ロシア新報](1997,23~24号)が「ホロコーストは嘘」と題する16頁特集を組みました。以前には世界で最大発行部数だった超有名新聞、元共産党機関紙の『プラウダ』[真実](1997.1.24)も、同趣旨記事を掲載しました。ロシアでは、上記のガロディの本が大評判とのことです。

ベルギー・ドイツ: ベルギーで発行されたドイツ語の雑誌、『自由な歴史研究のための季刊誌』(1997.3)の表紙には、上記のガロディの著書の主張への支持を表明したアベ・ピエール神父が写真で紹介され、「歴史見直し論の勝利」と大きく記されていました。

レバノン・ヨルダン・カタール・アラブ首長国連邦: 『スミス・リポ-ト』(1998.2)によると、『偽イスラエル政治神話』発表後、ガロディは、ベイルート(レバノン)のアラブ民族フォーラム、シリアの情報省、ヨルダンの著述家協会などから招かれて、アラブ諸国を回りました。

 カタールでは、「ロジェ・ガロディ支持委員会」がメディア・キャンペーンと献金の受付開始を発表しました。この委員会は、宗教的指導者たちがガロディ支持の談話を発表する集会を企画しており、その際、ガロディの談話は衛星放送によって放映されました。

 その他にも、AFP電(98・1・14)によると、カタールやアラブ首長国連邦の「高位の人々」からの献金は、5万ドル(約六五〇万円)に達しました。ヨルダンの青年会議は、ガロディ支持の集会を開き、『偽イスラエル政治神話』は「イスラエルの拡張主義戦略を批判するもの」であり、ガロディが「神話」として批判した「ガス室」には「イスラエルがこれまでにパレスチナで要求し獲得してきたすべてを正当化する」意図ありと発表しました。その直後、ヨルダンのアラブ人権擁護機構は、「ナチのガス室の存在を否定してパリで裁判に掛けられているフランスの著述家で哲学者のガロディへの支持」を発表し、「彼の主張と政治的見解は、多くの知識人や歴史家によって認められ採用されている」と表明しました。

イラン・スウェーデン・アメリカ・フランス・日本: 最新技術が歴史の変化を加速しています。「中東のメディアが、ホロコーストの真実と、ホロコーストに関する言論弾圧に関して、トランポリンの役割を果たすなどということは、一年か二年前には誰も想像できなかった」。これが、アメリカで「唯一の見直し論月刊誌」を誇る「スミス・レポート」(1998.4)の表現です。

「トランポリン」とは、アラブ諸国ばかりか同じイスラム教国のイランで、宗教指導者がフランスのホロコースト言論弾圧を非難する演説を行い、それが短波放送でヨーロッパ向けに発射された事実を指しています。スウェーデンの“ラディオ・イスラム”についても、この記事に続けて紹介されていました。

「スミス・レポート」の編集・執筆・発行者で、アメリカの大学教授、ブラッドレイ・スミスが中心となって構築しているインターネット情報基地「CODOH」(ホロコースト公開討論委員会)のヒット数は、ガロディ裁判の時期(1998.1)に、約30%高まったそうです。その大部分がイスラム圏と推定されています。

 スミスは、「日本」の私(木村愛二)の活動も何度か紹介してくれました。私のホームページにも、CODOHへのリンクを設定してあります。そこからさらに世界中の見直し論情報基地へのサーフィングが可能です。

 私自身が、パリ地裁のガロディ裁判(1998.1)傍聴の場で知り合いになったパレスチナ人、バジル・アブエイドは、当時、大学院でぴったりのテーマ、博士論文「民主主義とテクノロジー」を作成中でした。

 バジルは私を、郊外のマンションの広々とした自宅に2度も招待してくれました。40歳で、フランス人女性の妻と二人の住まいです。そこで、日本では超々高級のトリュフを10個も使う家庭料理まで振る舞ってくれました。「仕事はインターネット」と称して、3畳ほどのインターネット専用室を設けていました。「収入は」と聞くと「モネー」(通貨の相場)と答えました。当時はバブル崩壊の日本の円の動きにも詳しくて、「欲張ってはいけない。必要なだけ相場から取り出す」と言っていました。こんな、したたかなアラブ人、モズレムが、世界の各地にいるのでしょう。


 以上のごとく、現状は、当然の帰結である。

 この議論を、徹底的に展開することが、「極右」イスラエルの手を縛り、アメリカのアラブ侵略政策を押し止める最良の早道なのである。

 なお、「イラン大統領」の電網検索結果は、以下の状況である。


イラン大統領 の検索結果 16 件中 1 - 16 件目 (0.35 秒)

ライブドア・ニュース ホロコーストは「神話」/イラン大統領、独反発
四国新聞 - 15時間前
【テヘラン14日共同】保守強硬派のアハマディネジャド・イラン大統領は14日、「欧米がユダヤ人の虐殺と呼ばれる神話をでっち上げた」と述べ、ナチス・ドイツによるホロコースト ...

イラン大統領「ユダヤ人虐殺は神話」・国営テレビ演説 日本経済新聞
ホロコーストは「創作」と欧米を非難、イラン大統領 CNN Japan
「ユダヤ人虐殺は神話」イラン大統領が再び自説展開 読売新聞
TBS - ライブドア・ニュース - 関連記事 29 件

欧米の非難に反発 イラン大統領
USFL.COM - 12時間前
イランのアハマディネジャド大統領は12日、「欧州でのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)が真実だとしても、なぜパレスチナ人が代償を払わなければいけないのか」とあらためて主張し ...

イラン大統領がホロコースト疑う発言 米国などから非難
CNN Japan - 2005年12月8日
... これに対し、イスラエル外務省のレゲブ報道官は「イラン大統領がユダヤ人やイスラエルについてとんでもない考えを口にしたのはこれが初めてではない。大統領はイスラエルだけでなく ...

イスラエルは欧州移転を イラン大統領
中国新聞 - 2005年12月8日
【テヘラン9日共同】イランの保守強硬派のアハマディネジャド大統領は8日、イスラム諸国会議機構(OIC)特別首脳会議出席のため訪問したサウジアラビアのメッカで記者会見し ...

イスラエル「欧州に移せばよい」 イラン大統領が発言
朝日新聞 - 2005年12月8日
イランのアフマディネジャド大統領は8日、イスラム諸国会議機構(OIC)首脳会議出席のため訪問したサウジアラビアのメッカで記者会見し ...

ホロコーストが実在したか疑問=イラン大統領
ロイター - 2005年12月8日
[テヘラン 8日 ロイター] イランのアハマディネジャド大統領は8日、ホロコーストが実在したかどうかに懐疑的な見方を示すと共に、イスラエルを欧州に移すべきだと発言した。イラン ...

ロイター イラン大統領のホロコースト発言、各国の非難浴びる
ロイター - 2005年12月10日
[ベルリン 9日 ロイター] ドイツ政府は9日、イランのアハマディネジャド大統領がホロコーストの実在について懐疑的な見方を示し ...

欧米、イラン大統領のホロコースト否定発言に強く反発
日本経済新聞 - 2005年12月9日
【ロンドン=横田一成】イランのアハマディネジャド大統領がユダヤ人の大量虐殺を否定、イスラエルの「欧州移転」に言及したことに米欧などが強く反発している。国連は8日 ...

虐殺疑問視のイラン大統領発言、露「受け入れがたい」
読売新聞 - 2005年12月9日
【モスクワ=五十嵐弘一】イランのアフマディネジャド大統領が8日、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人虐殺)の存在を疑問視する発言を行い、反発が広がっている。 ...

イラン大統領「イスラエルは欧州移転を」
TBS - 2005年12月9日
イランのアハマディネジャド大統領の発言がまた波紋を広げています。7日に開かれたメッカでの集会で、大統領は「ユダヤ人の政府はヨーロッパに移るべきだ」と発言 ...

イラン大統領「イスラエルは欧州移転を」
TBS - 2005年12月9日
国営イラン通信によりますと、アハマディネジャド大統領は今月7日、巡礼で訪れたメッカでの集会で、「数百万のユダヤ人がナチスによって虐殺された事実は受け入れがたい ...

アナン事務総長、イラン大統領の反イスラエル言論に驚き
CRI - 2005年12月8日
アナン国連事務総長は8日、イランのアフマディネジャド大統領がこのほど再度発表した反イスラエルの言論に驚きの声明を発表しました。 アナン事務総長は声明で ...

米英、無責任発言と非難 イラン大統領発言に
USFL.COM - 2005年12月9日
米国務省のエアリー副報道官は8日の記者会見で、イランのアハマディネジャド大統領がホロコースト(ユダヤ人大量大虐殺)に疑問を投げ掛けたことについて ...

イラン大統領、孤立深める・国会と対立や保守派分裂
日本経済新聞 - 2005年11月30日
イラン指導部で保守強硬派、アハマディネジャド大統領の孤立が鮮明になってきた。核開発問題を軸とする外交から遠ざけられ、国会との対立で政権発足から4 ...

ネオコン?イラン大統領 内外で衝突、行政権縮小も
産経新聞 - 2005年11月23日
核問題での強硬姿勢や「イスラエル抹消」の過激発言で欧米の批判を浴びるイランのアハマディネジャド大統領(49)。善悪二元論的な考え方や思想信条を広めようとする姿勢から ...


以上。