送信日時 :2001年 8月 2日 木曜日 9:28 PM
件名 :[Ombuds] 家電リサイクル法の逆効果に唖然、憤然!
「法律は手品の一種である」と喝破したのは、17世紀のシェクスピアと同時代人、俳優で脚本家のマクリン(出典は『法律家に呪いあれ!』とかいった題名で岩波書店が訳本を出しています)だそうですが、武蔵野市で日中摂氏38度にも達した糞暑さの最中に、中古の大型冷蔵庫を求めにシルバー人材センターに赴いて知った以下の愕然事実には、まさに開いた口が塞がらず、以後、法律家にのみならず、そこら中の関係者たちに呪いの言葉を発しています。ああ、喉が渇く!
今もなお黒髪ふさふさの私とシルバー人材センターの馴れ初めは、武蔵野市に転居してきた11年前のことでした。定年過ぎの人たちが、引っ越しやら粗大ゴミ扱いやら、まだ使える家具を引き取って、直して、または直さずにそのまま、新品の定価の一割程度で売ってくれるのです。かつての社会党市長の時代に始まった事業だそうで、全国各地から見学者が来て、似たような組織が増えているそうです。
ところが、7月半ば、しばらくぶりに訪れたところ、家電製品がまるで無くなっているのでした。4月に家電リサイクル法(以下、法)が本格実施されたために、入荷がなくなったのだそうです。しかも、このことは事前に武蔵野市議会の厚生委員会に市の方針として市長から報告され、一部野党議員が異義を述べていたというのですが、そのような事態はまったく市民には知らされてなかったのでした。
リサイクルも亡国植民地根性片仮名語ですが、「リサイクル・ショップ」は昔の古道具屋と同じで、使える中古品を売っています。ところが、通産省改め経済産業省の担当者に直接聞き、電網宝庫調査もすると、この法では、リサイクルは再生紙のようにいったん原料化して再生産することになっており、別途、「リユース」なる新亡国植民地根性片仮名語を発明し、これを再利用に当てています。
文面では再利用を禁止していないのですが、最終的な製造業者責任の引き取りに数千円が掛かることを法的に決めているために、武蔵野市の場合、シルバー人材センターが損をするからと称して、引き取りを止めたのです。
経済産業省の担当者は、全国から電話が殺到しているからと言い、武蔵野市の場合は埼玉県の某所が担当していると言い、電話番号を教えてくれました。掛けてみると、立て板に水を流すほどではないにしても、一応の説明を心得ていて、要するに、コンニャク問答でごまかす役目のようです。
私の場合、数千円で済むところを、新品購入を強制され、数万円の出費となりそうなので、唖然では済まず、憤然です。家電業界の謀略の疑い濃厚、またぞや、市役所前、駅前、演説の材料が増えてしまいました。涼しくなったら、憂さ晴らしと伝網解説者の練習を兼ねて、ばっちりやったるぞ!
野党も何しちょるのか、このざまだから棄権は当然なのだ!
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