送信日時 : 2001年 2月 3日 土曜日 11:51 PM
件名 :Re: NHK戦争責任シリーズ
From: "津田正夫"
Date: Fri, 2 Feb 2001 12:24:00 +0900
Subject: [pmn 13200] Re: [pmn 13198] Re: NHK で戦争責任のシリーズ
私は1.人道に対する罪だけしか見ていません。
仕方なしにチェックしているので、手仕事しながらでしたから、外部制作だったことまで字幕を見ませんでした。しかし、民放の場合でも、外部制作だから中身に責任を持たないという弁解は通りません。
出版社も現在は、ほとんど外注です。津田さんの指摘は、良心的なプロダクションという意味のようですが、それなら、なおさら、いかにもNHK的だと感じます。
イギリスの諺に曰く、「公然の敵よりも偽の友の方が悪い」のです。
『人道に対する罪」の考案者は、シオニストのユダヤ人の弁護士です。
目的は、泥棒(ナチ)の上米をはねるイスラエルの建国、アラブ人の土地への侵略の口実作りでした。拙著『アウシュヴィッツの争点』(1995) 参照。
虚心坦懐に資料を読めば、そんなに難しい問題ではありません。いやしくも公共の電波を使って、「人道に対する罪」を論ずるのなら、それくらいの勉強はすべきです。それとも、東大の助教授を出演させているから、それで十分だとでも言うのでしょうか。戦前の東大教授達は、皇国史観の立て役者だったのです。戦後だって、似たようなものです。ましな教師は、ましな官僚と同様に、非常に少ないのです。
「人道に対する罪」のでっち上げ、またはホロコーストの嘘は、特に、中東問題の核心に触れる問題であり、重要な政治的問題です。私は、かつて労働組合の現役幹部などの位置にいた当時に、ヴェトナム戦争を世界の焦点として議論しました。それと同等に考えているのですが、今も昔も、あまりにも不勉強な自称反体制が多すぎて、呆れています。
「戦争責任」の追及は当然のことですが、日本が事実行った残虐行為と並べて、シオニストの謀略宣伝に加担してしまうのは、実にお粗末な盛り付け料理なのです。
私は、拙著『湾岸報道に偽りあり』の第一部「CIAプロバガンダを見破る」に、「CIAのプロバガンダ作製の秘訣は、30%の真実を加えることだそうである」とか、「歪め屋が放つ弾丸に脳天を撃ち抜かれたことに気付かず、歪め屋の仲間にされるメディア関係者」などと書きました。
この種のメディア関係者は、自分では良心的な仕事をしているつもりだから、かえって始末が悪いのです。宮崎学の著書の宣伝文句に、「騙される奴は騙すやつの10倍悪い」とありましたが、私は、これをさらに増幅して、「騙されて騙すメディア関係者は10の自乗で100倍悪い」、とホーム頁に書きました。もちろん、メディア関係者だけではなくて、メーリングリスト関係者にも、同じ責任を持ってもらいたいものです。
ことあらためてCIAと言わなくても、昔から、人を騙す技術、詐欺では、当然、真実を加えるのでした。私の母親も、戦後の物資不足の折、訪問販売で、表面が真綿で中身が屑綿の詐欺に、引っ掛かったものでした。
「戦争責任」追及を遡れば、アメリカ軍が今のNHKを使って、日本の軍部批判をしながら、アメリカン・デモクラシー、実は、アメリカン・デマゴギーで、日本人を洗脳し、その一方で、人間宣言をした天皇と資本主義体制を守ったのでした。今度のシリーズにも、そういう「現代神話」の典型が表れているのです。
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