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『亜空間通信』538号(2003/03/26)
【米敗走予想をスコット・リッター放送の最新情報を緊急丸投げするが私見も同じ】
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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
いやはや、情報が多すぎて処理できずに、昨夜来、わが予測の根拠を補強して通信にまとめるべく準備中、以下の新情報が、阿修羅戦争29掲示板に出現した。
投稿者は、これまでにも、恐るべき情報を発掘し、先取りしてきた佐藤雅彦さんである。
簡単に言うと、私見と同じであるが、元・国連査察官、元CIA、元米海兵隊員、ユダヤ人でもあるスコット・リッターが、アイルランドのラジオ番組で、アメリカの敗走の予想を語ったのである。
以下、緊急に丸投げする。
----- 引用ここから ------------------------------
元・国連査察官スコット・リッター氏が「米国はこの対イラク戦で敗走する」と予想
http://www.asyura.com/0304/war29/msg/110.html
投稿者 佐藤雅彦 日時 2003 年 3 月 26 日 12:06:17:●元・国連査察官のスコット・リッター氏が、アイルランドのラジオ番組で、ネオコン“ファザコン”小ブッシュ政権の対イラク侵略攻撃についてきわめて厳しい批判を行なっています。ここで注目すべきは、「アメリカはバグダッドを陥落できずに最終的には敗走する」と、ヴェトナム戦争と同じような結末を取ることを予想しています。
●「予想」という表現は、下記のラジオ発言の筆記録や、実際のラジオ録音(RealPlayer によるストリーミング放送)を聞けば、婉曲すぎることがわかるでしょう。 ずばり「アメリカは負ける」と断言しています。
●このラジオ番組は、英語がわからなくてもBGMがわりに聴いてみることをお勧めします。アメリカの政府やメディアの嘘八百ぶりが周知の事実として批判され、各所で司会者やゲストたちの苦笑が聞こえて来るという辛辣なものです。少なくとも政治的には、すでに「アメリカは負けている」と言えるでしょう。“北斗の拳”に倣って言えば「アメリカよ、おまえはもう政治的に“死んでいる”」といったところです。この政治的な敗北が、現実の、取り返しのつかない傷口を見せるのは時間の問題かもしれません。
●スコット・リッター氏は「バグダッド陥落は無理」だと予測しています。とりあえず、この予測がどうなるかを見守りましょう。……しかし、リッター氏の予測がはずれてバグダッドが陥落し、トントン拍子に傀儡政権を立てることが出来ても、死海のほとりの癌組織を放置したままの外科手術ですから、病変は広範に転移して手がつけられなくなる“蓋然性”が高いと言えましょう。
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GuluFuture.com
http://www.gulufuture.com/news/scott_ritter030325.htmUS WILL LOSE THE IRAQ WAR
-SAYS SCOTT RITTER
【米国は対イラク戦争で敗北する――スコット・リッター氏が予想】25th March, 2003
by Fintan Dunne, Editor
http://www.GuluFuture.comThorn in the side of the American administration, and former UN weapons inspector Scott Ritter, has warned that America will lose the Iraq war and the American military: "will leave Iraq with its tail between its legs."
【アメリカ政府にとっては不安のタネだが、元・国連兵器査察官のスコット・リッター氏は米国が対イラク戦争に敗北すると警告してきた。米軍は「イラクから尻尾を巻いて逃げるだろう」というのだ。】In an interview with Irish radio, Mr. Ritter said that the conflict would become an "absolute quagmire," and the US-UK advance would stall outside Bhagdad and fail to capture the city.
【アイルランド・ラジオのインタビュー番組で、リッター氏は今回の紛争が「絶対的な泥沼」に陥り、前進を続けた米英軍はバグダッドの郊外で立ち往生してこの首都を陥落することはできないだろう、と語った。】"We find ourselves... facing a nation of 23 million, with armed elements numbering around 7 million --who are concentrated at urban areas. We will not win this fight. America will loose this war," said Mr. Ritter.
【「我々は気づくでしょう……2300万人もの国民を相手に対決しているという現実を。しかもそのうちの約700万人がなんらかの武装をしており、おまけに都市部に集中しているのです。アメリカはこの戦争に負けます」――リッター氏はそう断言する。】According to Mr. Ritter, too many in the Pentagon have listened to: "the blithering of Iraqi expatriates," whose agenda coincides with neo-conservatives in the White House.
【リッター氏によれば、国防総省には「イラクから逃げ出してきた連中のたわいもないおしゃべり」を信じている人間があまりにも多い。そうした“脱国者”の目論見がホワイトハウスの“ネオコン”の連中の思惑と一致していたというだけで……。】"We're in Iraq --carrying out the right-wing neo-conservative motives of a handful of people. The Richard Perle's, Paul Wolfowitz's; the Dick Cheney's. And we've allowed them to hijack our foreign policy," he told Irish broadcaster, Vincent Browne on the RTE1 radio "Tonight Show."
【「アメリカの兵士たちはすでにイラクに送られてしまった。きわめてわずかの右翼の新保守主義の連中の思惑を実現するためにね。リチャード・パールとか、ポール・ウォルフォウィッツとか、ディック・チェイニーとかいった連中のためにね。けっきょく我々は、こういう連中が国の外交をハイジャックするのを、許してしまったのですよ」――彼はアイルランドRTE1ラジオ「トゥナイトショー」の司会者であるヴィンセント・ブラウンにそう言った。】He warned that Shia Muslims in the South were not fighting because of intimidation by the Iraqi government, but because of nationalistic and religious reasons.
【スコット氏は、南部のシーア派住民が抵抗してくるのはイラク政府に脅されているからでなく、愛国精神とか宗教的な理由のためなのだと警告を発した。】"They're doing it because, the American Crusader Infidel has invaded and violated Holy Iraq, and they will resist us, and they will resist us strongly," said Mr. Ritter. "We are not liberating Iraq, we are destroying Iraq," he added later in the interview.
【「彼らだって戦いますよ。アメリカの十字軍きどりの不信心者たちが聖なるイラクに侵略して暴虐を行なえばね。そして彼らも我々に抵抗してくるでしょう。強力に抵抗してきますよ」――そう述べるリッター氏。「我々はイラクを“解放”してるんじゃないのですよ。実際やってるのはイラクの“破壊”なのですから」――インタビューで彼はそう付け加えた。】Scott Ritter, is a former U.N. weapons inspector and author of the book "Endgame." Ritter, a ballistic missile technology expert, worked in military intelligence during his 12-year career in the U.S. armed forces. In 1998, Ritter resigned from the U.N. Special Commissions team to protest Clinton Administration policies that he said subverted the weapons inspection process.
【スコット・リッター氏は元・国連兵器査察官で『Endgame』(1999年)の著者でもある。(補注:2002年秋に著した『War on Iraq: What Team Bush Doesn't Want You to Know 』は、『イラク戦争―元国連大量破壊兵器査察官スコット・リッターの証言 ブッシュ政権が隠したい事実』[合同出版、2003年]として邦訳されている。) 彼は弾道ミサイル技術の専門家で、米軍では12年間、軍事諜報業務に従事していた。88年にクリントン政権に抗議して国連特別委員会を辞職したが、それは同政権が国連兵器査察プロセスをご破算にしてしまったからだという。】------------------------------------------------------
【以下は、ラジオ放送の録音からの抜粋】
3 minutes excerpt:(実際には30分を越えるストリーミング放送ですが、
最初の3分ほどが、以下の筆記録で再現されています。)
rtsp://streaming2.rte.ie/2003/0324/tonightvb.ra?start=%2200:25:03%22&end=%2201:00:00%22" Scott Ritter...
are you surprised by how
the assault in Iraq is going?
【司会者(ヴィンセント・ブラウン)
「スコット・リッターさん、……イラクでの攻撃の現状については予想外でしたか?】Scott Ritter:
" No actually, I wrote a paper that was published last Fall, that predicted just this. And i'm a little disturbed in listening to some of the analysis going along here.
【スコット・リッター
「いえいえ、全然。昨年の秋に論文を書いて、そこでまさにこうなることを予測してました。いくつかの分析についてはあまりにもぴったり的中しているので、驚いているくらいですが。】I think that one of the reasons the American find themselves in such difficult situations in Iraq, is that so many in the Pentagon have listened to the... blithering of Iraqi expatriots who have spoken out --rightly so-- against Saddam Hussein, and who think that it's a) the role of the United States to liberate Iraq; and b) think that the Iraqi people want us to liberate them from Saddam.
【アメリカかかくも厳しい窮状に陥ったのは、いろいろと理由はありますが、まずもって、国防総省には、イラクから逃げ出してきた連中の、あれこれと吹聴しまくる、じっさいその通りなんですが、……まあ言ってみれば“たわいもないおしゃべり”を信じている人間があまりにも多いと、サダム・フセインを敵視する話をね。そうした“脱国者”にしてみれば、まずもって【A】イラクを解放することこそ米国の役割であり、【B】イラクにいる国民たちも我々が出ていってサダムから解放されることを切望していると、まあそのように考えているわけですよ。】And I think that the harsh reality is that in buying off on the grand expectations of being greeted in the streets of Iraq with song and flowers... we now find we are being greeted with bullets and bombs.
【だけど現実はきびしい。大金をはたいてイラクに“救援”に出かけていけば町々で民衆の歓迎をうける、なんて甘い期待を抱いて出ていったはいいが……ごらんなさい、我々は弾丸と爆弾に“歓迎”されてるのが現実じゃないですか。】And it's the Shia in the south who are fighting us. They're not doing it because Chemical Ali is down there with his death squads threatening to execute 'em.
【それに南部のシーア派住民ですが、彼らは我々に抵抗している。それは、“ケミカル・アリ”(=クルド人を毒ガスで殺した責任者とされるアリ・ハッサン・アルマジド将軍)が殺人部隊を引き連れてかの地を訪れて「戦わないと死刑にする」と脅したから、っていうわけじゃないのですよ。】They're doing it because, the American Crusader Infidel has invaded and violated Holy Iraq, and they will resist us, and they will resist us strongly.
【彼らは、アメリカの十字軍きどりの不信心者たちが聖なるイラクに侵略して暴虐を行なっているから、抵抗しているわけです。これからも我々に抵抗してくるでしょう。強力に抵抗してきますよ。】And no matter how many Iraqi's we kill and slaughter, I predict that America will loose this war and ultimately the American military will leave Iraq with its tail between its legs.
【我々がいかに多くのイラク人を虐殺しようが、アメリカはこの戦争に負けます。そして最終的にはアメリカ軍は尻尾を巻いてイラクから逃げ出すでしょう。それが私の予測です。】Unfortunately, we're going to inflict a tremenduous amount of death and destruction on the people of Iraq; the American soldiers and Marines will also pay a price.
【残念ながら、我々はイラクの人々にたいして途方もない数の殺戮と破壊を行ないつつある。アメリカの兵士と海兵隊はその償いをするはめになるでしょうね。】And all those who sit outside of Iraq and courageously encourage Americans to go in and slaughter Iraqi's should be ashamed of themselves."
【ついでにいえば、イラクに行かずにふんぞり返って、口先だけでアメリカ国民を鼓舞してイラクに送り込んで人殺しをやらせている者どもは全員、自分の行ないを恥じるべきですよ。】Vincent Browne: "...You think the Americans will loose this war? "
【司会者(ヴィンセント・ブラウン)
「……で、あなた、アメリカがこの戦争に負けるというのですね?」】Scott Ritter:
" We lost Vietnam....
【スコット・リッター
「じっさい、ヴェトナムでは負けてますからね。】Remember we can kill many, many Iraqui's and we will do so. But I am telling you right now, that we do not have sufficient combat power in Iraq --as we speak-- to win this battle. So we will have to reinforce considerably.
【たしかに我々は膨大な数のイラク人をかたっぱしから殺す能力を持っていますし、じっさいそれが実行されるでしょう。だけど申し上げておきましょう。じつは我々は、イラクで戦うに足る戦力を持ってはいない。正確に言えば、今回の戦闘で勝利するための戦力はね。だからかなりの戦力補強を行なわねばならなくなるはずです。】The current posture, in terms of American deployment, is predicated on a presumption that the Iraqi Army would surrender; that the Iraqi people would welcome; that the international community would support.
【アメリカ軍の部隊展開の目下の方針は、こんな臆断にもとづいているのです。イラク軍は降参するにちがいないし、イラクの民衆は我々を歓迎してくれるに違いないし、国際社会も応援してくれるに違いない、とね。】The exact opposite is happening.
【だけど実際に起きているのはその正反対だ。】And now we find ourselves with fewer than 120,000 boots on the ground; facing a nation of 23 million, with armed elements numbering around 7 million --who are concentrated at urban areas.
【我々はといえば、イラク現地に上陸した兵士は12万人にも満たない。これが2300万人もの国民を相手に対決しようとしている。しかもそのうちの約700万人がなんらかの武装をしており、おまけに都市部に集中しているのです。】We will not win this fight. America will loose this war.
【我々はこの戦争には勝てません。アメリカはこの戦争に負けます】Saddam Hussein may die... But you know what?
【サダム・フセインは死ぬかも知れない。……だけどね……】I'm betting that Saddam's gonna be around a lot longer than anyone can predict.
【今後もサダム支配はずっと続くでしょうね、みんな期待を裏切ってね。】I'm betting that we don't capture Bhagdad.
【それに我々はバグダッドを陥落できません、間違いなく。】I'm betting that we stall outside Bhagdad.
【我々はバグダッドの郊外まで行って、そこで立ち往生するでしょう。】I'm betting that this becomes an absolute quagmire.
【このいくさは、絶対的な泥沼にはまりますよ。】I hope I'm wrong, for the sake of the American lives that are going to be lost. Remember I'm a 12 year veteran of the Marine Corps. I fought in the first Gulf War. I know what war is about. I know what defending my country is about.
【私の予想がはずれてくれればいいと思いますけどね。これから命を落とすアメリカの同胞のことを考えればね。だけどあいにく私は海兵隊に12年間勤務してきたベテランだし、第一次湾岸戦争では実際に戦闘経験がある。戦争がどういうものか知っているのです。国を守るとはどういうことか、もね。】This is a bad war, because it has nothing to do with the defense of the United States of America. Iraq doesn't have weapons of mass destruction. The Bush Administration has pulled an enormous lie to the international community; to the American people.
【これは間違った戦争です。だってアメリカ合衆国の防衛にはなんら関係がないからね、イラクは大量破壊兵器を持っていませんよ。ブッシュ政権が途方もないウソで押し通して国際社会を騙した。アメリカ国民をもね。】And now we're in Iraq --carrying out the right-wing neo-conservative motives of a handful of people; the Richard Perle's, Paul Wolfowitz's; the Dick Cheney's. And we've allowed them to hijack our foreign policy.
【しかしもはや我々はイラクに兵を送ってしまった。ごくごくわずかの右翼の新保守主義の連中の思惑を実現するためにね。リチャード・パールとか、ポール・ウォルフォウィッツとか、ディック・チェイニーとかいった連中のためにね。けっきょく我々は、こういう連中が国の外交をハイジャックするのを、許してしまったのですよ。】And they've been cheered on by these Iraqi expatriots, who have zero credibility in my eyes. They're so brave and they want Iraq liberated... Then my goodness man, go to Iraq... fight and die for your country... But don't ask Americans to do it.
【そして彼らはああいうイラクからの“脱国者”にそそのかされてきた。私から見れば信用度ゼロの連中にね。連中は無謀にもイラクの“解放”を求めた。……そういうわけで、お人好しにもアメリカの善人たちがイラクに乗り込んで、……で戦争や人殺しをやってるわけです、よその国のためにね。アメリカ人にそんなことを頼むなんておかど違いもいいところだ。】----------------------------------------------------------
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25 minutes[ Realplayer]
rtsp://streaming2.rte.ie/2003/0324/tonightvb.ra?start=%2200:14:00%22&end=%2201:00:00%22■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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以上。